photo

トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2006年1月27日
第2次世界大戦中のアメリカ人

 いま世界で一番安全な国、恵まれた国、そしてお人よしの国民は日本人だといわれます。
 しかし江戸時代の日本は、さらにすばらしかったようです。『地球村通信』の今年1月号に、つぎのような記事がありました。

● 時間をたっぷりかけた江戸時代の旅
江戸時代に、泉光院という僧が6年かけて日本中(北海道などを除く)を1万1千キロ以上にわたって旅した日記が残っています。追いはぎ、泥棒などに会ったことが一度もなく、夕刻になると必ず誰かに「泊まっていきなさい」と勧められ、野宿をすることもなく旅を続けたそうです。
江戸時代は身分制度や年貢が厳しく生活に困窮していたように思いがちですが、お伊勢参りや熊野詣に女性も気軽に出かけ、みんなが自由で活き活きと生活していた様子が日記に書かれています。江戸時代までさかのぼらなくても、ほんの50年前、100年前の旅は、道中で出会う人、道中で過ごす時間を十分に楽しんでいたように思います(抜粋ここまで)。

 私は、この記事に反論するのではありませんが、50年前の日本では、少しこのような旅はムリだったと思います。戦争のために日本人もおかしくなりはじめました。
 しかし1930年ごろまで、いわゆる80年前までは、まちがいなく、すばらしい日本人だったようです。
 ところで、第2次大戦中のアメリカ人について、おもしろい文章を読みました。当時ボストンにいた経済学者の都留重人さんが学士会の井口洋夫常務の質問に答えた記事なのです。(学士会刊『先学訪問』より)

都留:そのような中、いよいよ戦争になって、日本は自殺行為だと私は言ったのですけれど、実際になってしまった。我々の場合は、特別にいろんな掣肘(せいちゅう=わきから干渉して、自由な行動を妨げること)はありませんでした。ただ、短波の受信機を預ける。それから何マイル以上遠くに行くときには、あらかじめ書類を出していくという制限がありましたが、それ以外は普通の生活でした。私は忙しくしていて、家内も家内でやはりNew England Conservatory of Musicに出たり、オーケストラとピアノを弾いたりしていました。
 そんなある日、我々がいたアパートの管理人がやってきて、「近頃はあなたの奥さんがあまりピアノを弾かないが、どういうことか。だれか弾いてはいけないと言ったのだったら、私に言ってくれ。私を通してでなければそういうことを言う資格はない。日本人だからといって悪い人ではないのだから、いつでも言ってくれ」と非常に親切にしてくれました。
 それから、写真機と短波を警察に持っていくと、「over thereで事が収まったら返すから、しばらく我慢して待っていてくれ」と慰めてくれるほどでした。over thereという言い方は日米が戦争をしているというより、どこかほかの第三国でやっているような言い方でした。それから銀行へ出向き、いよいよ帰るので預けたものを全部現金で下ろしてきた。フロントの男性が「いよいよ帰るのか、アメリカのピープルから日本のピープルによろしく言ってくれ」と挨拶をして握手を求めてきた。
 また「日本人であるためにエンバラスするようなことはないか」と尋ねてくれる人も多かった。そういうアメリカの民間レベルでの交流は非常に気持ちよかったですね。


井口:帰国の際、交換船で向こうのスウェーデン船「グリップスホルム」に乗られたわけですね。それで一番下層の狭い部屋で帰ってこられたのですけれど、その航海の途中は、交換船のため比較的安全だったのですか。危険はなかったのですか。

都留:いろいろな警戒はしていましたが、危険はなかったですね。外交官関係の人は皆、上のほうにいて、食事まで違っていました。。

井口:戦後60年、最後の証言という新聞記事が日経新聞に載っています。交換船の話ですね。ぜひとも都留先生に書いてもらいたいものです。

都留:私の家内が書いたほうが良いですよ(抜粋ここまで)。

 

 私は、敵国人に対する当時の日本の状況をよく知っています。
 アメリカ人の日本人に対する態度もかなりひどいものだったと聞いていましたが、アメリカ人のエリートたちは都留さんの発言のような人たちで、好意的な態度だったようです。
 これらを知ると、びっくりするとともに、人としてのわれわれの本当のあり方が分るように思います。
                                                  =以上=

バックナンバー
2006.01.30:【主な行動と主として感じたこと】船井幸雄の先週(2006年1月22日〜1月28日)の主な行動と主として感じたこと
2006.01.27:【先週のびっくりより】第2次世界大戦中のアメリカ人
2006.01.25:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】在日アメリカ大使館のホームページを開いて、去年12月7日に発表された日本に対する年次改革要望書を読もう
2006.01.23:【主な行動と主として感じたこと】船井幸雄の先週(2006年1月15日〜1月21日)の主な行動と主として感じたこと
2006.01.20:【先週のびっくりより】今冬の富士山は雪が少ない
2006.01.18:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】運のつく生き方は正しい生き方
2006.01.16:【主な行動と主として感じたこと】船井幸雄の先週(2006年1月8日〜1月14日)の主な行動と主として感じたこと
2006.01.13:【先週のびっくりより】脳活性化の方法
2006.01.11:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】『にんげんクラブ』について
2006.01.09:【主な行動と主として感じたこと】船井幸雄の先週(2006年1月1日〜1月7日)の主な行動と主として感じたこと
2006.01.06:【先週のびっくりより】「フォトンベルト」について
2006.01.04:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】正しく生きよう
2006.01.02:【主な行動と主として感じたこと】船井幸雄の先週(2005年12月25日〜12月31日)の主な行動と主として感じたこと
数霊REIWA公式サイト 佐野浩一 本物研究所 本物研究所Next C nano(ネクストシーナノ) 成功塾説法 舩井幸雄動画プレゼント 高島康司先生の「日本と世界の経済、金融を大予測」 メールマガジン登録 舩井メールクラブ 佐野浩一note