船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
ダライ・ラマ14世の講話を聴いて考えたこと
2012.11.26(Mon)
社名:(株)船井メディア 常務取締役 「JUST」編集長
名前:人見 ルミ

 先日、ダライ・ラマ法王が来日され、「遺伝子の暗号」で著名な筑波大学名誉教授村上和雄先生らの主催で科学者たちとの対話という形式で多くの科学者やドクターたちと11月6日、7日の2日間に渡ってお話されました。

 私は、数年前に来日されたときに聞いたダライ・ラマ法王の講演で、中国の侵略により、国を追われたチベットの国民がどのような状況で雪のヒマラヤ山脈を通り、数多くの人たちが命を落としたか、そして受け入れてくれたインドのダルムシャーラーで、ようやく会えた民たちとどんな会話をしたかといういきさつを聞いて涙が滝のように溢れて止まりませんでした。

 私の記憶ではこういう内容でした。
 「厳しい雪の中を命を賭して亡命した民たちよ。ここには、凍傷で指を失くした者たち、足を切断した者たち、飢えに苦しみここへ辿りついた者たち、小さな子どもたちを亡くした者たちがいます。ここまでよくたどり着いてくれました。
 本当に辛く苦しい思いをさせて申し訳ない。そして、多くの生き延びた一人一人に会ったときにみなさんの心の中にある、中国に対する大変な憎悪と敵意を感じました。
 その気持ちはわかります。しかし、私たちは決して中国人を恨んだり、憎しみ、敵意を持ちいつか彼らに仇討ちする・・ということを思わないでください。
 彼らも人間で、私たちと同じなのです。どうか中国人を恨むことのないよう、仏教徒である私たちは、彼らを許し、まずはこの新しい地で、自分たちの務めを果たしてください」

 こういった内容でした。
 そして、今回私がダライラマ様のお話を伺った2日目の講演録を下記に簡単にお届けいたします。
 法王のお話は、深く仏教に根付いた思想であり、通訳も通しているため、真意が伝わるかどうか分かりませんが、こういうことをおっしゃっておられました。(講話のメモより)

 「本当の平和は、祈りだけでは訪れるものではない。実践、行動から生まれるものでなければなりません。

 この2日間で行われた科学者たちとの対話を通じて、お互いの違ったところを知り、認めることの大切さ、対話をし議論し続けることの大切さ、お互いに必ず共通項も見つかり、尊敬をすることができるのです。

 そして、平和をもたらすには、内面から知的なシグナルを出すことです。意識的に相手の考えを理解し、知性で解決をしてゆくことです。
 70億もの民を宗教だけでは導けないのです。

 分析的な瞑想をすることも大切です。怒りや嫉妬、執着などを超えるためにも、分析的で知的なアプローチが必要です。

 生と死について・・・。

 私は以前、巨大な銀河系同士がぶつかって、宇宙も破滅的になるとある科学者から聞いて、正直、ああ、怖いなあと思いましたよ。
 でも、その頃は、もう私も死んでいるので、まあいいかと思いました。(笑)

 すべてには始まりがあって、終わりがある。しかし、そんなことは重要ではない。
 天国があるのか、地獄があるのか? そんなことも、担当している研究家に任せればいいよ。
 死後の世界よりも、本当に大切なのは、今世をどう生きるのか? それがもっとも大事なことではないでしょうか?

 私たちがよきことを考え、他者のために生きる、少なくともそれがポイントです。表っつらの慈悲じゃだめです。

 慈悲が大事なんて、口ではいくらでも言う人がいますが、自分自らが実践し、若い人たちに教えて導けるようにならねばなりません。

 顔や上面は奇麗にしているけれど、心は真っ黒じゃだめなんです。身奇麗にしていても、喧嘩をしたり、心配ばかりしていてはいけません。

 本当の内面の平和。説教でも祈りでもない。宗教なんてなんでもいいのです。

 日本にはポテンシャルがあります。技術もあります。しかし、もっと内面に向かうことができたら、より幸せがもたらされます。

来年も日本でこういった会をぜひやりましょう」

 このような講話でした。

 さて、中国のトップは習近平となり、江沢民の意向をくんだ幹部たちが勢ぞろいしたと聞きます。
 尖閣諸島の問題もあり、中国には十分注意をしなければならない一方、中国に進出している日本企業もあり、上手な付き合い方を双方で学ぶ必要がある時代に入ってきました。
 アメリカではオバマ大統領が再選され、財政の崖を迎えてはいるものの、まだまだ強い国だといえそうであると、船井幸雄はこう言っています。
 「ともかく弱くなりつつあるとはいえ、アメリカは世界の覇権国です。その動きには目を外すわけには行きません。
 オバマとそのスタッフには、まだ、それだけの力があります。とはいえ、以前のアメリカに還るには、歴史の流れに反すると思います。それはムリでしょう。
 この際、日本にこのような世界情勢に対応できるすばらしい政治家が出てくればいいのですが、それは常識的には不可能なようです。
 とすれば、今後のアメリカは衰えたりといえども、まだ世界の覇権国として大統領とその周辺の決意次第では、いましばらくはいろんな方法で世界に君臨しつづけると思われます。日本人としては、上手に付きあうしか仕方がないでしょうが、本気で日本国の独立を考えるべき時が近づきつつあるようにも思います。これからがチャンスです」。

 日本はこれからどうあるべきなのか?
 チベットが中国から受けた悲惨な侵略を学び、ダライラマ法王のおっしゃる「対話」とはどういうことが力になるのか? を考えました。
 「対話」には、相当なしたたかな戦略戦術や粘り強さも必要なのでしょう。北朝鮮の拉致を見ていても、そう思います。相手国はまったく違った土壌で洗脳教育を受け、自分たちの正当性を主張します。
 そんな国がすぐ隣にある中で、自国を守り、良い世の中づくりをするにはどうしたらよいのかを私たちも真剣に考え、そのうえで国民を代表する政治家へ一票を投じなければいけないと思いました。


1周目:「私もできるだけ本音で生きてみよう」
2周目:「エジプト暴動から考える私の本音」
3周目:「大地震から3週間。そろそろ提案型でいこう!」
4周目:「「幸せの経済学」を見て」
5周目:「不思議で楽しいシンクロニシティ」
6周目:「運が拓かれ継続する人」
7周目:「アメリカ視察ツアー報告」
9周目:「インドツアー報告と春からヨガをやるぞの巻!」
10周目:「最近、シンクロが起きてびっくりしたこと」
11周目:「心をひとつにすれば奇跡はおこる!」
12周目:「涙が止まらない感動の映画「アウンサン・スー・チー 心は離れない」
13周目:「サヨナラ・必ず別れの日はやってくる」

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