トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　我が家の犬を見ていて思うのですが、犬には毛が充分にあるので、服など着ずに寒い冬も暮らせます。また肉球のついた足は、山道でも道路でも靴を履かずに平気で歩けます。４本足なので、バランスもよく倒れることなどありません。また、人間よりずっと早く走ることもできます。これは、犬に限らず、人間以外のほとんどの動物にいえることです。少なくとも、服を着ないと生活できない動物はいないようです。そう考えると、人間は自然界の中でそのまま暮らすにはとてもできの悪い動物だといえそうです。
　人間は、神の形に似せてつくられているといわれています。しかし、もし神と人間が同じような姿だったとしても、神が動物よりも不便であるはずはないと思います。おそらく神は、いちばん優位の波動を持つ存在ですから、すべてが想念だけで実現化してしまうのでしょう。だから、行きたいところがあれば、「行きたい」と思った瞬間に行くことができ、必要なものがあっても、「必要だ」と思った瞬間には手の中にあるのだとおもいます。ところが今の人間は、どこかに行きたいと思っても、瞬間的にどこへも自由に移動することはできません。また何もないところからものを作り出すといったこともできません。
　蝉は成虫になってから、１週間くらいしか命が無いようです。そういった儚い命のものを見ていると、「いったい何を目的としてこの世に生まれてきたのだろう？」とわれわれは考えますね。しかしそれは、考えれば犬やその他の動物や、人間でも同じことだといえるでしょう。すべてのものは、自分自身の本質(魂)をより高めていくために生まれてきているのです。
　おそらく人間は、神に近く、想念を実現化させるだけの力が備わるのではないかと思います。それゆえ修行して力をつけるために、いまのような不便な状態と、ある程度の人生におけるプログラムを選択して生まれてきているのだと思います。
　ですから最終的な人間の目標は、本来持っている神に近い力を取り戻し、思いをすべて実現化できるレベルに達することではないでしょうか。そのために、しっかり修業してエゴをできる限り減らし、いまの状況のすべてを受け入れ感謝しながら、更に自分のレベルを上げていけるよう努力していくのがよいようです。皆さんもぜひよろしく。
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