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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2006年2月24日
変な法律や規制

 先週ある人から、次のように言われたのです。
「『この健康食品は、○○のような病気にはいいのです。××には効くのです』というのは、薬事法に違反するから言ってはいけないのです。船井先生は自由に発言するクセがあるから気をつけてくださいよ。下手すると逮捕されますよ」と。
 事実であっても、薬でないものについては、「○○の病気に効く」などという表現はいけないというのです。
「表現の自由は、たしか、憲法で保証されている日本国民の権利でしょう」と、逆に質問したのですが、「いかがわしいものを効くとか良いといって商売する人が多いので、国が親切にこういう法律をつくってくれたと考えればいいのですよ」と説明され、「なるほど」と思いながら、ともかくびっくりしました。ほとんど気にしていなかったからです。しかし、どういうわけか、私は、そんなことは言ったことはないのです。
 そういえば、最近では畠や田んぼ、庭でも「物を燃やしてはいけない」という法律か規制ができたとか、医師以外の人が治療のために、他人のカラダを触ってはいけないとか・・・、いけないことがどんどんふえているようです。
 私は自由が好きです。法律や規制などは少ない方がよいと思います。
 しかし、すべてを自由にしては、心がけの悪い人もいますから世の中は成りたたないことがわかります。
 そこで絶対にこれだけはしてはいけない・・・ということで法律や規制ができるということは分ります。
 だから法律や規制は守らなければならない・・・というのも分ります。
 いまベストセラーになっている藤原正彦さんの『国家の品格』(2005年11月 新潮社刊)の中で、彼は「自由」について次ぎのように述べています。

「自由」という概念
 その筆頭が「自由」という概念です。いま自由を否定する人は世界中にいないでしょう。私は「自由という言葉は不要」と思っています。控えめに言っても、「自由」は積極的に賞揚すべき概念ではありません。
 日本の中世においては、自由というのはしばしば「身勝手」と同じ意味で使われていました。『徒然草』においても、そのように使われていたと記憶しております。
 自由が著しく制限されていた戦中への反動から、また自由を国是とするアメリカによる占領統治もあり、戦後はことあるごとに「自由」が強調されてきました。憲法や教育基本法をはじめ、さまざまな法律にも、基本的な人間の権利として書かれております。しかし結局、自由の強調は「身勝手の助長」にしかつながらなかった、と言えるのではないでしょうか。
 この「自由」という名の化け物のおかけで、日本古来の道徳や、日本人が長年のあいだ培ってきた伝統的な形というものが、傷つけられてしまいました。
 人間にはそもそも自由はありません。それは当たり前のことです。生まれ落ちた瞬間から人間に自由はない。あんなに厚い六法全書があり、法律が網の目のように張り巡らされています。法律の他にも道徳とか倫理というものまであります。さらにどんな組織にも規則があり、そこでは協調が強いられています。我々の行動や言論は全面的に規制されているのです。

欧米が作り上げた「フィクション」
 どうしても必要な自由は、権力を批判する自由だけです。それ以外の意味での自由は、この言葉もろとも廃棄してよい、廃棄した方が人類の幸福にとってよい、とさえ私には思えます。
 権力を批判する自由さえ完全に確保されれば、他は制限されていい。そもそも、嫌な奴をぶん殴ったりする自由もないし、道端で立ち小便をする自由もない。私には諸般の事情から愛人と夢のような暮らしをする自由すらない。ほとんどの自由は廃棄するまでもなくあらかじめないか、著しく制限されているのです。欧米が作り上げた「フィクション」に過ぎません(抜粋ここまで)。

 これは、私もほぼ同感です。
 ただ、権力を批判し、権力に抵抗する自由はあってもいいと思います。これは必要だとさえ思います。
 少なくとも憲法で保証されている「事実であっても『○○の病気に××は効く』などと言ってはいけない」という薬事法の規程は、「それがもし本当のことである」のなら私にはやはり少しおかしいと思われるのです。「なんとかならないか」と言いたいのです。
 とりあえず、私は法律を守る人間なので、なぜか確かめようと思います。私の親友の中野 清さんが厚生労働省副大臣をしていますので、彼を通じて厚生労働大臣にでも聞いてみようと思っています。
 本当のこと、事実を述べてはならないことも、世の中には多くあります。が、これについてはいまのところ、私には「びっくり」なのです。効くものを、効くといえないのは、変な法律に思えて仕方ないのですが。
                                                 =以上=

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公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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