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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2013年4月29日
余命

 80才になられたんですね。おめでとうございます。
 男の平均寿命をこえられたのはすばらしいですね。どうぞこれからもお元気で永生きしてください……。こんなふうに、最近いろんな人から声をかけられます。
 こんなことは考えたこともほとんどなく、最近、病気がち、ケガしがちで、転ばないように注意をしているふつうの人間なので、あまりピンと来ていなかったのですが、人間にとって寿命ほど未知、不可解なものはありません。
 私も、明日、あの世へ行くか、10年以上も生きるかはそれこそ神のみぞ知るで、まず絶対にと言っていいほど分らないもののようです。
 とはいえ、それを統計学的、あるいは他の方法で分る方法が研究されつつあるもようですが、ムダな苦労をするだけだと思えてなりません。
 先日、このような易学(?)に詳しい人から「船井さん、あなたは4の字に関係ありますよ。後4ヵ月か4年か14年か40年は生きますよ。きょうからこの4のつく月日というか年月は気にされた方がいいですよ」と言われましたが、「いくら何でも4日は早すぎる。4ヵ月も早いようだ。せめて4年は最低生きてみたいな。14年は永すぎるし、40年は生きているはずがないから」と思いなおしました。
 人間、未知のことは知りたいものですから、もしはっきり分るものなら、知ってみたいことでもあります。しかし知りたくないことでもありますね。
 私は時々世の中の仕組みを考えてみますが、実にうまく上手にできていると思います。
 知っていいことは知ってもいいし、知る必要のないことは分らないようになっています。
 どう考えても「必要、必然、ベストになっている」ようですね。
 きょうはたまたま話しが余命におよんだので、「知りたいが、知れないし、必要ないこと」「医師は経験上、ずばり言うが、中には当る率もかなり高いことを言うこと」ぐらいのことを「言っておきたい」と思います。
 今朝、めったに電話などはしないのですが、親しい医師と電話でしゃべっていました。
 「X先生、私は後いくらくらい生きそうに思われますか」「船井先生は自分でどう思われるんですか」「4ヵ月くらいだと思うんですよ」「いやそれは早すぎる。少なくとも4年、いやもっと永いと私は思いますよ」……と。
 80才を過ぎた私とある医師のX先生の会話です。
 さすがに彼は4ヵ月にはびっくりしたようで、「またいずれその根拠でも教えてくださいね」と言って電話は切れました。
 4ヵ月と言った私も突然に口からとび出したコトバ……それでもびっくりしました。
 多分4年以上の答をするだろうと、いまでも思っているくらいです。
 このぐらい余命というのは「気にされてはいても、気にしていないものなのかも知れない」と思いながら、しばらく深刻に考えこみました。
 70才ぐらいまでは絶対になかったことですから、「こんなことを電話で医師と話すなんて、少しきょうの僕はおかしいな」……と思ったぐらいですが、つい忙しい余り、いつしか忘れていました。
 それでもあと4ヵ月しか生きないと仮定すれば……生き方を考えるだろうと思います。
 もしそれが4年になったら……またちがう生き方を考えるように思います。
 結局、人間というのは、こういう行き当りばったり的な、それでいて妙に計画的でもある存在なのだな……と思いながら、いつの間にか忙しく仕事に没入してしまっていました。
 ただ、余命というのは強烈なインパクトを持ったものであり、コトバであることはたしかですね。
 昔の豪将たちや一国の主と言われた人々は、「死んでも何日かは人には言うな」と言って死んだ人が多かったとも言われています。
 たしかに一人の影響ある人が生きているといないでは、周囲に大きな影響を与えます。
 多分、人については、余命というか、生死というのはこれに当るのでしょう。
 私と電話で話した医師もかなりショックを受けられたのは電話内の声の調子で分りました。
 それに気づいて、これも「必要、必然、ベストなのかな」と後で私も思ったのですが、要は余命などということを考えるひまがあるから……、ひまだからなのだ……。ということで、片づけて、私の場合、忙しい原稿書きという仕事をすることですぐ忘れてしまうことになりました。
 とはいえ、何かあると、朝から何回か「余命」がちらちらアタマに浮かびますから、「変なのに取りつかれた。4ヵ月か?」などということになります。
 想念力が人一倍強い私は、このコトバに影響を受けたくないと思いながら、「4ヵ月の余命」は忘れたい……と早く忘れたくなりつつあるぐらいです。
 人間というのは、フシギな動物で、「船井は余命、余命などと言って呆(ぼ)けたようだよ」と言われるから、そして「バカにされるから忘れ去ろうよ」と思っても、この思いはついて来そうです。
 早朝から余りつまらないことを話題にするべきではないな……と言い、思いながら、とうとうきょうは余命談議とついでに4ヵ月談義で終ってしまいそうです。
 今後、強烈な夢でも見ることを期待しています。

 こういう時は話しはガラリと変えるのがもっともよいですね。
 私と親しい歯科医の都合がつかず、近所の病院へ奥歯を一本抜いてもらいに行きました。「10分間たらず」で「もう抜けましたよ」と言われ、びっくりしたのです。
 ともかく早い。あわてものの、しかし腕のよい口腔外科医でした。
 本当にこの口腔外科医には仕事にもスピードにもムリとムダが一切ないように思います。
 2回目は顔面にケガをしてとびこみました。その折、ケガのショックなどで私の大事な歯が2本欠けてしまいました。彼はそれも何とか処理したようです。
 ただ、名人(?)すぎて、まだ歯ブラシが使用できないし、咬み合わせが少し都合が悪いのです。
 今度できれば、もう一度彼にその辺の処置もしてもらおうと思っています。
 人との付きあいは、いろんな話題と人間関係を引き出してくれます。
 余命と一緒ですね。
 こうして生涯をたのしく過ごしたく思っております。
 変な原稿になりましたが、悪しからず。よろしくお願いします。
                                           =以上=

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公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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