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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2015年9月7日
新涼の候 (※舩井勝仁執筆)

 いつの間にか夏も終わり、9月になりました。この時期になると頭に浮かぶ私の好きな季語に、「新涼」があります。手紙に「新涼の候」と使ったりもします。俳句や短歌の世界で「涼しい」は、夏の季語ですが、暑さも弱まった秋の状態を「新涼」と言う言葉で表します。調べましたら、南北朝 室町時代からある季語のようです。1年の中でほんの何週かいやもしかしたらほんの何日かしか使えない季語に、はかない美しさを表す日本の表現の奥深さを感じます。

 今年はすでに秋雨前線の影響で天気がすっかり秋の気配になっていて、当初の猛暑とはほど遠い季節感になっています。涼しいのはありがたいのですが、世の中は少しきな臭い雰囲気が漂っています。天変地異も金融経済も、この9月はいろいろ危ないという説が取り沙汰されています。私たちの集合意識次第ですが、いまのところそれほど大きな混乱はないのではと思っています。
 株価など、金融マーケットが中国の影響で大混乱していますが、これも収束する兆しは見えているように思います。波乱要因は中国で、中国がアメリカ国債を売っていることが一番のリスクかもしれません。いいも悪いも大国になって影響力が大きくなった中国の動向に世界経済が右往左往させられるようになってきたようです。

 国際情勢に絡めた経済の最新情報については、舩井メールクラブにて毎月長いレポートを書かせていただいています。舩井メールクラブでは、時代の1.5歩先を読み解くレアでコアな情報を提供する執筆陣で読者に満足していただけていると自負しております。舩井メールクラブの詳細はこちらをご覧ください。

 子どもたちの学校が始まりました。朝の通勤時の電車に中高生の姿が戻ってきました。 未来を担う若い人たちが日常生活に戻ってがんばっている姿を見ていると、明るい未来を作るためにしっかりとしなければという気持ちが起こってきます。
 先月おこった、大阪の中学1年生のお子さんたちの事件は本当に胸ふさがれるニュースでした。たまたま乗ったタクシーの運転手さんが「悲しい事件の加害者を作るのも、被害者を作るのも親次第ですね」とおっしゃっていて、この言葉にも深く考えさせられています。「親」次第ではなく、「周りの大人」次第……なのかもというくらいの意識を持って、未来の日本に向かって力強く歩んでいる若い人たちに大人たちは何ができるか、最低限何をしないといけないのか、と改めて考える時期にきていると思います。
 私の周りで最近不登校の話をよく耳にします。一時期、不登校についてずいぶん本を読みましたが、「数字で判断されるつらさ」、「後れを取ることへの恐怖」、「仲間から外れることへの不安」などが主な原因のようです。子どもたちの方が本能的に未来を理解しているのに対して、大人は旧来の価値観でいまのシステムを構築しているので、子どもたちにとっては訳が分からないというのが、教育の問題の本質ではないでしょうか。子どもの声に耳を傾けることからはじめていけばいいのかもしれません。

 私がいつまでたっても慣れない言葉に「勝ち組、負け組」という言葉がありますが、本質にはずれた社会の物差しだと思います。私自身、日々、プロフェッショナルな先生や、人生の達人とお目にかかっていると、学校にいかなくても人生はなんとかなるという気持ちになります。まじめに学校に行っていい大学に入って大企業に就職しても幸せになるとは限りません。生き物が卵をかえすように、人間だって「孵化」する時期はそれぞれです。
 直木賞作家の田辺聖子さんが「夢はあきらめずにじっと抱いていた方がよい、自分の内部に力の潮が満ちていた時必ずその卵は孵(かえ)ります。どうしても今は形をなさない、しかし夢の1つに違いないものは奥深く沈めておくのがいい」というようなことをエッセイに書いておられていて、深くうなずきました。本当に「ブレイクスルー」の時期は、人生どこで来るかわからない、まさに人それぞれだと思います。
 もちろん夢のための努力は不可欠ではありますが、大人だって「勝ち組」のような言葉にいい加減嫌気がさしているのに、そのような実体のない物差しでどれだけ子どもたちを傷つけているか、大人の方が見つめなおす必要がありそうです。
 繰り返しになりますが、世の中の変化に先に対応している子どもたちは、なかなか変わらない大人がつくっていく仕組みの中では生きにくいことを分かっていかなければいけないと思っています。10月の「舩井フォーラム2015」に向け、みなさんと今の幸せな世の中を作っていく土台の部分について分かち合うために、私自身、自分の内部に果敢に向き合う覚悟が改めて必要だと感じる初秋です。

 ところで、渋沢栄一翁の玄孫にあたられるコモンズ投信の渋澤健さんと竹田和平さんにインタビューさせていただけることになりました。『ザ・フナイ』が雑誌として書店で販売されるようになるにあたっての巻頭インタビューです。
 最近、和平さんから渋沢栄一翁のお話をよく聞かせていただくようになり、論語と算盤の精神が大分理解できてきましたので、楽しみにしています。
 コモンズ投信さんの投資家向けのセミナーが10月8日に水戸であります。少額積立投資も可能なようです。時代の流れを読むには、投資に真面目に取り組んでみるのもいい方法だと、最近は和平さんに教えてもらっています。お近くの方でお時間があれば、経済がどのようになっていくのかを知る良いチャンスだと思いますので、ご参加されてみてはいかがでしょうか。
 詳細はこちらのページをご覧ください。
                                           =以上=

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