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このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2017年1月30日
レパトリ減税 (※舩井勝仁執筆)

 トランプ大統領が就任して矢継ぎ早に大統領令を連発しています。TPPには永久に参加しないというものや、メキシコとの国境に壁を作るという具合で、具体的に予算処置をどうするかというところまでは行っていませんので成果がどうなるかはまだよく分からないようですが、明らかにいままでの大統領とは違う動きなのかなと感じられます。現状維持に対してはっきりとノーということで当選したトランプ大統領は既存の仕組みを壊していく方向に動いていこうとしているようです。
 その世界が一体どんな世界なのか、私にはまだ実感がわかないのですが、とりあえずニューヨークの株価は2万ドル台を超えて、つられる形で日本の株も19,000円台半ばまで上がってきて、トランプラリーの第二幕が始まっているようです。この動きがどこまで行くかは分かりませんが、23,000円台はあるという意見を後ほど紹介したいと思います。
 昨年、投資家の故・竹田和平さんとともに立ち上げた舩井義塾という勉強会があります。和平さんがお亡くなりになってからも、「これからの世界は利益を一義的に考えるのではなく、智徳を究めること」を信念に、勉強会はじめ、活動を精力的に続けています。 1月には父・舩井幸雄が信頼した経済学者のお一人、大阪経済大学経営学部客員教授の岩本沙弓先生に大阪で講演をお願いいたしました。タイトルは「トランプ新政権誕生と日本経済」。私が気になった点が2つあります。

 まず、トランプ政権と日本経済が及ぼす影響について、為替ディーラーとしての経験に基づいてお話してくださいました。ポイントはトランプ政権がレパトリ減税を早期に実現できるかどうかです。
 2005年に当時のブッシュ大統領はHIAを施行しました。本国投資法(HIA:Homeland Investment Act)とは、2004年10月にブッシュ政権下で成立した、米国の多国籍企業が海外で得た利益や配当金、余剰金を米国内に還流させる際、それにかかる税負担を2005年1年間に限って優遇する法律のことです(レパトリ減税と呼ばれました)。本国投資法は、米国内への投資を促進させる法律で、還流した資金が米国内での再投資に使われる場合に限って、法人所得税率を従来の35%から5.25%に引き下げるというものでした。
 為替ディーラーとして現場にいた当時の岩本先生は、2005年はこのレパトリ減税の影響が大きく、どんな材料があっても円安ドル高の方向に動いてしまったことをよく覚えているとお話してくれました。前後の年とはまったく違う相場になったのです。私も都市銀行のニューヨーク支店でトレーニー(研修生)として勉強していた時に、その銀行の為替ディーラーから聞いた話が強烈でした。彼らの世界では長期予測とは30分後のことを言い、それよりも遠くの話はマーケットには全然関係ないという厳しいものでした。岩本先生はその時の強烈な印象から、今回のトランプ大統領の経済政策はレパトリ減税でこれがうまくいくかどうかが、トランプラリーがどこまで続くかを決めると思っているようです。
 アメリカ企業が国外に保有している資金は2005年当時の7倍に膨れ上がっているという話もあり、レパトリ減税の実施が春ごろまでに実現する見込みが立てば、アメリカに大きな資金が還流してくることが明らかになり、トランプ大統領が目指している高圧経済の実現にめどが立つことになります。また、当然為替は強烈なドル高になるので、日本企業や日本の株式相場にも多大な好影響がもたらされるので、ネットで専門家の方の意見を読んでいると、その場合は日経平均の23,000円台乗せもあり得るだろうと見られているようです。

 そして、岩本先生と言えば消費税です。消費税ほどの酷い税金はないというのが岩本先生の一貫した主張です。しかし、これまでこの説をメジャーなマスコミはシャットアウトしてあまり取り上げてくれませんでした。しかし、1月22日に大阪読売テレビの人気番組「そこまで言って委員会」に呼ばれ、この話をしてくださいといわれたそうです。少しだけですが、消費税の見方へのトレンドが変わってきたとおっしゃっていました。
 今回のレジュメは、岩本さんがこのセミナーのためにかなり力を入れてつくってくださった受講生のみの門外不出で、今回このコラムでも一部しかご紹介できないのが残念です。私も日々関心のあるテーマに関しては、新しい情報を各方面から入手していますが、トランプ政権と経済をからめたテーマでは、どこよりも最新であり、手の切れるような内容だったと思います。

 舩井グループでは、超プロの先生からいただくコアな新しい情報を早く皆さんにお伝えすることに、今年も傾注していきたいと思っています。月刊誌でじっくりと読まれたい方は『ザ・フナイ』、少しでも早い情報がほしい方は『舩井メールクラブ』を是非ご活用ください。それぞれの商品・サービスについてはお気軽にお問い合わせ・ご質問をお待ちしています。
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バックナンバー
2017.01.30:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】レパトリ減税 (※舩井勝仁執筆)
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公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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