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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2019年3月11日
静かな中心 (※舩井勝仁執筆)

 また3月11日がやってきました。私たちはあの震災から学ぶべきことをきちんと学んでいるのでしょうか。それとも喉元を過ぎて忘れてしまっているのでしょうか。どうも、この日が近づいたタイミングだけは多少は思い出しますが、それ以外はドンドン忘れてしまっているような気がしてなりません。節電を意識してエレベーターやエスカレーターをなるべく止めたり、廊下の電気を消していた日々に戻ろうとはいいませんが、その心構えは時々思い出した方がいいのかもしれません。
 忘れてしまっているのは、リーマンショックの衝撃も同じかもしれません。職を突然に失った非正規雇用の労働者のために、年末に日比谷公園にテント村ができたことを忘れてはいけないのだと思います。FRBやECB、それに安倍政権の誕生まで少し遅れましたが日銀の量的緩和などのおかげもあって、景気は良くなってきたように感じることが多くなりました。しかし、ここに来て、アメリカやヨーロッパが金融緩和の出口を模索していたところから、景気の減速懸念を受けて金融緩和の継続に方向転換を始めました。 
 日銀は出口戦略に未だ至らずという方針でしたので方向変換はありませんが、世界が金融経済の未来に対して悲観的な見方をし始めたことはしっかりと意識しておいた方がいいのだと思います。金融緩和政策の出口戦略はそう簡単にいかないと言われていましたが、FRBのイエレン前議長の手腕やトランプ大統領の大胆な減税政策などプラス要因が先に出てきたことで一見、出口戦略が着々とうまく進んでいたように感じていました。でも、やっぱり人類の歴史上誰もやったことがない異次元の量的緩和からの出口政策を実施するのは、並大抵のことではないということを改めて世界は突き付けられているようです。
 出口戦略が上手く行ったのか、はたまた失敗だったのかはいまの時点では分かりません。ただ、どうもそろそろフェーズが代わって、次の金融危機に備えるべき時がきているような予感はします。日本は、残念ながらどちらかというと悪い意味で先頭ランナーを走っていることは間違いありません。特に、少子化と人口減少の問題にどう対処していくかを世界は固唾を飲んで見守っているのだと思います。いろいろな意見はありますが、叡智を結集しなければ解決できない問題だと思います。日本人らしさを発揮するのが、解決策を見つける第一歩のような気がしています。

 日差しが少し優しく温かくなった東京ですが、静かな雨の夜かと思いきや、大きな雷が鳴ったり落ち着かない3月のはじめです。元号発表まであとひと月足らず、この春が大きな節目になるのは間違いありません。
 先日、沢木耕太郎先生の「銀河を渡る」というエッセイを読んでいましたら、三島由紀夫の「日本は世界の静かな中心であれ」というフレーズに出合いました。元を辿っていきましたら、「小さな国に住みバランスある思考を持ち真の現実主義をわがものにしていた古代ギリシャ人のように日本は世界の静かな中心であれ」(新潮社『決定版三島由紀夫全集』)という言葉であることがわかりました。この全集は今読んでいるところですので、また印象的なことはお伝えしたいと思っておりますが、とても私の内面の奥に響いてくる言葉でした。
 有意の人として、学びを積み上げていく中で、「静かな中心」ということをより意識して自分自身にこの言葉の本質を問いかけていきたいと思っています。大震災の記憶を忘れないことも、やがて来る可能性が極めて高い金融ショックに対処する方法も、少子化と人口減少に向き合うにも「静かな中心」を意識することで可能になるような気がしています。論理的に説明するのは難しいかもしれませんが、日本人が持っている感性を大事にしていくことを考えていきたいと思います。

 3月から片桐勇治先生の連続セミナー「新しい時代へと向かう世界。その新しい時代とは」が始まります。第1回目3月28日はイントロダクションとして、近現代史の大きな転換点を解説して頂きながら、最新のトピックスを盛りだくさんにスタートします。全4回、ローマ法王から舩井幸雄の残した未来の言霊まで、様々な世界への見方を引用しながら、歴史と時代の流れを大胆に詳説してくださいます。片桐先生の、日本及び世界の様々な動きは的中するだけでなく、その見方はこれからの私たちの未来や、生き方に必ず役にたつと思います。
 少し、ラジカルにも思える片桐先生のおっしゃる方向へ紆余曲折はありながらも、これからの世界や日本は向かっていくと私は感じています。「静かな中心」の感性と共に現在の世界の流れを感じていただければと存じます。是非みなさんと一緒に私も、学びを深めたいと楽しみにしています。
                                           =以上=

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公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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