
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。この原稿を書き始めた3月27日(金)の午前9時の段階で、世界で50万人以上の感染者が出て、死者が2万人を超えました。中国は感染拡大を抑え込んだという発表をしていますが、本当だろうかという疑わしさも噂されていて、民主主義が機能していないこと(選挙で政権が選ばれない共産主義)の怖さが強烈に感じられるようになってきました。日本企業も儲かるからということで、サプライチェーンを中国に集中していましたが、この騒ぎが一段落した段階で、その見直しを行うことが急務だと感じています。
中国の発表を信じれば、アメリカの感染者数が中国を抜いて世界一になりました。年間購読をしていただいている方にはそろそろお手元に届くであろう「ザ・フナイ」5月号(書店での発売は4月3日ぐらいの予定です)は、「百家争鳴 新型コロナウイルスの真実と対処法」という特集を組ませていただきました。「ザ・フナイ」のいいところだと思っていますが、諸先生たちがそれぞれの意見を書かれていて、はっきり言えばそれぞれの意見がかなりくい違っています。また、どうしても編集に時間がかかるので、アップデートされていない部分もありますが、とても読み応えがありました。
こういう非常時には、大手メディアだけではない情報を取ることが大事なので、ぜひインターネットだけではなくいろいろな情報の取得を試みていただければと思います。個人的に面白かったのは、3月26日発売の「月刊 Hanada」5月号。新聞広告を見て、発売日の夕方に書店に買いに行ったのですが、すでに残り2冊になっていました。こちらは「武漢肺炎 日本は負けない」という特集を組まれていて、読んでみると3月中旬ぐらいの情報をアップデートして書かれている記事があり、ちょっと凄みを感じました。
日本の株式相場は金曜日の朝は急反発して始まりました。コロナウイルスの先行きはまったく不透明ですが、トランプ政権が議会と2兆ドル(約220兆円)規模の経済対策を成立させることでほぼ合意したということを材料視しているようです。アメリカや日本の経済対策の動きを見ていると、リーマンショックの時は量的緩和策で問題先送りに成功しましたが、今度は実質的なMMT(現代貨幣理論、無制限の財政政策を実施すること)で乗り切ろうとしていることがよく分かります。
日本でも消費税減税が結構現実味を帯びた議論になってきており、もしこれが実現するようならかなり大きなインパクトがあることは間違いないと思います。景気が良くなったら消費税を上げておいて、非常事態にそれを弾力的に下げる施策を取るというのも新しい考え方で、少なくとも個人金融資産は世界一豊富で、経常黒字を続けている日本の底力を試せる施策になる可能性も感じます。
明るい春の日差しに桜が清々しく映え、日本が最もこの国らしさを感じさせる季節です。
オリンピックの延期が決まり、東京の感染者が急増、都知事がロックダウン(首都封鎖)の可能性があると発言し、外出自粛要請、周りの4県より都内の移動は控えるようにと、たいへんな急展開があった1週間でした。ここをなんとかやり過ごせば、次の展開が見える・・・と行かないところが、「コロナ疲れ」「コロナうつ」という言葉が生まれる所以だと思います。
「買いだめなどに踊らされたくない。でもドラッグストアに行くたび、いつまでもマスクやトイレットペーパーの棚が空っぽなこと、SNSでスーパーの買い占め写真を見ていると、焦りというより閉塞感を感じる。そして、海外の状況を見ていると、このうららかな日本も一瞬にして灰色がかるような不安と恐怖に陥る」という話をしてくる人がいましたが、気持ちはよく分かります。
本田健さんのアイウエオフィスの動画は私の周りの人がほとんど見ていました。健さんは早いうちから備蓄と、感染を広げないための引きこもりを提唱していました。健さんの強みは、ご自身で全世界の情報に触れることができるだけの機動力にあります。欧米のお友達からの情報をいち早く精査し、卓抜した情報判別能力で伝えてくださるセンスは素晴らしいです。
先日、備蓄と引きこもりのメッセージで無料配信は一旦終了とのことでしたが、こちらのお話はFacebookでまだ見られますし、健さんのオンラインサロンは数ある著名人の中でも、この時期大変有益だと思いますので、有料でも入会されることを個人的にはお勧めします。健さんが推奨する小金持ちであり続けるためには、きちんと有料の質のいい情報を取れるかどうかで、この危機を上手く乗り切れるかどうかが決まると思います。
最後に少し嬉しいお話を紹介させていただきます。先週、紹介させていただきました森美智代先生の「「断食の神様」に教わった 霊性を高める少食法」(徳間書店)が好評で増版が決まったというニュースを森先生が教えてくれました。いまアマゾンでは売り切れになっていますが、そろそろ買えるようになると思いますし、書店などには在庫があるところもあるようなので、ぜひ手に取ってみてください。霊性を如何に高めるかもいまの時代を乗り切る大事なポイントですから。
=以上=

2020.03.23:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】断食の神様 (※舩井勝仁執筆)
2020.03.16:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】舩井幸雄の魂が今語りかけてきたこと (※舩井勝仁執筆)
2020.03.09:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】ゆるしの法則 (※舩井勝仁執筆)
2020.03.02:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】なんくるないさ (※舩井勝仁執筆)

ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

