新時代への道しるべ

このページは、船井幸雄と同じ理念を持った、(株)トータルヘルスデザイン会長の近藤洋一氏によるコラムページです。近藤会長は、健康、環境、食料などの分野で、新しい21世紀を創り上げることを使命とした活動をされています。

2010.12
かっこちゃん(最終回)
「すべてのことは、いつかいい日のためにある」

 石川県の特別支援学校(旧・養護学校)に勤務する“かっこちゃん”こと山元加津子さんは、学校の子供たちを生徒とは呼ばず、お友達と呼んでおられます。生徒一人一人をかけがえのない友達として同じ目線に立って、ともに楽しむ授業をするなかで、子供たちは「生きるって素敵なことだよ」とか「大好きってことがとっても大事なんだよ」ということを伝え続けてくれるのだそうです。
 教え子の雪絵ちゃんとの約束「病気や障がいがとても大切で、それが科学的に証明されていること。すべての人が素晴らしい役割をもち、宇宙から必要とされていること。そんなことを世界中の人が当たり前に知っている世の中にかっこちゃんがしてほしい」を胸に、本を書き、講演など幅広い活動を続けておられます。“かっこちゃん”に接した人々の「眼からウロコ」の気づきと感動の輪が全国に広がっています。

 今年の夏に、かっこちゃんからお聞きしたお話を以下ご紹介させていただきます。

 私の講演活動をずっと応援してくれている学校の同僚で、子供達も「宮ぷー」と呼ぶ宮田俊也さんという友人がいます。宮ぷーは、2009年2月に重い脳幹出血で倒れて、お医者様は「一生植物状態でしょう」と言われましたが、私はなぜか「大丈夫」と思いながら、日記を書いては毎日宮ぷーの枕元で読んでいたんです。病院の皆さんが一生懸命によくしてくださり、全国の皆さんも祈ってくださったりして、宮ぷーはどんどん回復しました。
 「何とか宮ぷーの気持ちを知りたい!からだのどこかで話してもらえるところはないだろうか?」と思っていたある日、宮ぷーは首を動かせるようになったんです。そして、首でスイッチを押して言葉を選ぶと、「レッツ・チャット」という機械がそれを音声にして読み上げてくれて、宮ぷーの気持ちを伝えてもらうことが可能になりました。もう本当に嬉しくて、嬉しくて…。宮ぷーが、常識を超えてどんどん元気になっていく姿を皆さんに知っていただきたいと思っています。
 意思伝達装置のことはあまり知られていませんね。パナソニックさんが「レッツ・チャット」を製造中止すると決定していたのですが、宮ぷーのことを知って製造を続けていただけるようになりました。
例えば、「近視になれば眼鏡が要る」と皆さん知っています。それくらい当たり前にならないと、「倒れたらもうしょうがない」と思ってしまうかもしれません。誰もが気持ちを持っていて、それをすごく伝えたがっていて、それが可能なんだということは知ってほしくてたまらないことなんです。

 私の日記は、メールマガジンになっていて、読んでくださった方のご感想を宮ぷーに伝えて、お返事したことをまたメルマガにのせたりしていると、何か「みんなでひとつのいのちを生きているから」というような、そんな気持ちになってとても嬉しいし、宮ぷーは意思伝達装置のことだけではなく、もっともっといろんなこと、「祈り」や「気」、「見えないけれど本当にあるもの」の大切さを伝えてくれているように思います。
 また、学校の子供達がいつも教えてくれるのが、「大好きは嬉しい」ということなんですね。「嫌いは悲しい」って。私たちは、たった1個の受精卵だったときから「大好きは嬉しいようにつくられているんだなぁ」と感じています。私は理科の教員なので、夏休みの研究テーマを探していた時に、お米に「大好き」や「嬉しい」と書いたものと「嫌い」とか「死ね」と書いたものを置いておく実験をされている小学生の方が、たくさんおられることを知りました。
 やはり、「大好き」の方が腐らないのを見たときに、1粒1粒のお米だって大好きは嬉しいのだから、私たちの細胞も「大好き」が嬉しくないはずがないと思いました。今までに無脳症といわれるお子さんとも一緒にいたことがありますが、「大好き」っていうと、からだ全体で喜んでいる感じがあるんですよ。「大好き」は本当に、細胞の1個1個に奇跡を起こすのではないかな? と思っています。・・・・・・・・・・・・・・


 介護をしていると無理な姿勢をとりがちで腰などを痛めることがよくあるそうです。
 かっこちゃんに介護法を教えていただきました。ご参考になさってください。




 かっこちゃんは、メールマガジンを毎日更新されています。ここに、12月2日のメルマガを転載してご紹介させていただきます。

「メルマガNO.10349 どうぞ、周りの方に知らせてください」

 〈12/2 昨日の宮ぷー〉
昨日メールをくださった順子ちゃんのお父さんと何度もメールのやりとりをさせていただきました。
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 山元さん、僕は深い憤りと、やるせなさと、そして、それでも、大きな希望と、何をどうしていいかわからないとまどいの中にいます。
 山元さんの言われる通りでした。娘の名前を呼び、順子に「さあ、指を動かそう、父さんに指を動かすところを見せてくれないか」と声をかけてみました。
 今も心が震えます。順子が僕の呼び掛けに応じて、細く可愛い指を動かしたのです。
 目の前に起きていることに、喜びと、深い後悔の思いが広がりました。娘を抱きしめて、謝り続けています。「指を動かして見せて」ただそれだけのことを、僕たちは気が付きもせずしてこなかった。ただ、「指を動かしてごらん」と声をかけるだけのことを。

 順子は、6年という年月を、どんな思いでいたのでしょう。医者が言いました。順子は遅延性意識障害だと。物を見えたり、聞こえたり、考えたりはできると。植物状態とはまた違いますが、同じですと。私たちは何が違って、何が同じなのかを聞こうともしませんでした。順子は、そばにいる親にも、何も分かってもらえずに、その優しさがゆえに、あきらめ、私たちを大きな愛で許し続けてくれたのだと思います。順子はこれまでも、表情こそ変えませんが、時折、大きな目からは涙が流れていました。
 順子の涙の意味がわからず、目が痛いのだろうか、苦しいのだろうかと娘の涙を理解していたけれど、それはおそらくは、自分の思いを知ろうとせずにいる悲しみの涙だったでしょう。あるいは、あきらめ、そして、焦燥、絶望の涙だったかもしれません。

 僕自身に責任があるはずなのに、どこかにその責任を転嫁したい思いが抑えられません。なぜ、誰も教えてくれなかったのか? なぜ、娘は6年ものあいだ、私たちに合図を送り続け、助けを求め続けていただろうに、それが徒労に終わっていたのだろうかと、誰かを責めたくなる。山元さん、6年はあまりに長いです。中学生だった順子が、成人しました。友達は大学へ通い、仕事についた子もいます。けれど、順子は静かに時をすごしていました。それが僕たちのできる精いっぱいだと思い込んでいました。しかし、山元さん、言い訳にしか聞こえないかもしれませんが、僕たちは順子を愛してきました。でも、愛しているだけでは、わからなかったのです。

 僕たちは、今まで一日中話しかけてきました。それなのに、娘からの返答としての動作を求めることをしてきませんでした。山元さんは順子のそばにいたわけではないのに、娘が声かけで指を動かす可能性のあることを信じ、助言をしてくれましたね。山元さん、それが山元さんの言う、意思を伝える方法を探すことなのでしょうか?
 でも、これからです。僕たちには光が差してきました。東京新聞は、実は愛読をしているわけではありません。販売店が置いていってくれたのです。そこに、神のご意思を感じます。かっこちゃんが(これからはそう呼ばせていただきます)書いていたように、僕は神を信じようと思います。
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 私は声をあげて、泣きたくて泣きたくてならないです。お父様の思い、順子ちゃんの思いを思うと、泣けるのです。私はどうしても、嫌なのです。ただ知らないというだけのために、ただ、それだけのために、何年も気持ちを伝えられずにいる方がおられる…そのことが、どうしても嫌なのです。今、お父様は順子ちゃんと、さらに深い思いを知るための方法を探しておられます。必ずその方法は見つかると思います。もし、メルマガを読んでくださっている方が、意思伝達の方法があるとわかっていたとしても、ある日突然、けがや病気などで、気持ちが伝えられなくなったとしても、周りの人が意思を聞きだす方法を知らなかったら、倒れた本人はどうすることもできないのです。いくら、「あかさたな」とスキャンをしてほしいと願っても、何度も瞬(まばた)きをしても、指を動かしても受け取る方が知っていなければ、伝えることはできないのです。

 人ごとでなく、自分のこととして、みんなが受け止めていけば、もっともっと広まっていくはずと思っています。今、作っていただいている本は、意思伝達の方法などもいっぱい書いた本です。その本でもいい、ホームページでもいい、どんな方法でもいいから、知ってほしいです。みんなに知ってほしいです。

 長野のおばっちゃんからメールをいただきました。お姑さんの意思伝達の方法を探しておられるのです。
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 おはようございます。ご無沙汰をしています。長野のおばっちゃんです。お母さんですがレッツチャットのデモ機が来て練習を始めました。スイッチは6cmくらいのもので押すタイプを借りました。
 力加減が難しく、押せなかったり押しすぎてアラームが頻回に鳴ってしまいます。お母さんの場合力はあるけど力の入れ方のコントロールが難しい、押そうとするとビクビクッと2回くらい押してしまう、というところがあります。どんなスイッチがいいのか模索中です。こんなのはどう? というスイッチがあったら教えてください。
 あと、かっこちゃん体に気をつけて。心配です。寒くなってきたので、うたた寝しないでね。
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 私もお返事を書きました。
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 おばっちゃん、メールありがとうございます。いよいよレッツチャットが届いたのですね。うれしい。レッツチャットには二度押しが防止できるようになっています。設定のところで、どのくらいの時間で次のものが来た場合はそれを一度とみなすかの設定ができるのです。手の動く様子など、もう少し詳しく教えてください。 どの指でどんなふうなスイッチを使って押しているのかを教えてほしいです。
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 レッツ・チャットや、伝の心やハーティラダーは、スイッチがとても大切な役目を果たします。宮ぷーも販売店で売られているものでは、スイッチを押すことができません。販売店の方が、設定の方法や、スイッチなどを詳しくご存じだとすごくうれしいなあと思います。

 今日はドコモの方の携帯を、宮ぷーのところに忘れてきてしまいました。あーあ、失敗ばっかり。宮ぷーが、電話の向こうで、「かっこちゃん忘れん坊だなあ」って笑ってるかな。

                            かつこ
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 このメルマガを初めて読まれる方へ
 メルマガの生い立ちをこちらのページに書いていますので、ご参照ください。
http://ohanashi-daisuki.com/info/story.html

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 このメルマガは脳幹出血で倒れ、これまでの医学の常識では再起不能と思われていた宮ぷーの病院での毎日を、親友の山元加津子が綴った日記からその一部を配信しています。宮ぷーの願いはこの日記を出版すること。その願いの実現に近づくようにこのメルマガを広めることにお力を貸して下さい。お友達に転送お願いします。
 詳しいことは、こちらのページをお読みください。
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(関連ページ)
宮ぷー レッツチャットで、今日もおはなし http://ameblo.jp/miyapu-ohanashi/
おはなしだいすき http://ohanashi-daisuki.com/
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※(編集部よりのお知らせ) 本コラム【新時代への道しるべ】は今回をもちまして最終回とさせていただきます。長い間ご愛読いただき、本当にありがとうございました。次回からは、本コラムでもご紹介いただいた 山元加津子さんのコラム【みんなでひとつ命を生きていく】が始まります。どうぞお楽しみに!


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2010年12月号

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Profile:近藤洋一(こんどうよういち)

近藤洋一株式会社トータルヘルスデザイン 会長。2008年10月に株式会社バンクシア設立。1938年生まれ。61年京都工芸繊維大学繊維化学科卒業。90年、株式会社トータルヘルスデザインを設立。「びっくり現象のなかに21世紀を切り開いていく鍵がある」という考え方をもとに、従来の思考の枠組みを超えた技術、商品を発掘。「だれもが美しく健やかに、そしていきいきわくわく生きていくことのできる暮らしづくり」を提案し、実現していくことを企業目的として、京都と東京を拠点に、《美と健康》事業を展開している。《安全、安心、エコロジー、“気”のある商品、気になる情報》を提供しつづけている。月刊『THD LIFE』や、インターネットを通して情報発信活動に取り組んでいる。

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