“超プロ”K氏の金融講座

このページは、舩井幸雄が当サイトの『舩井幸雄のいま知らせたいこと』ページや自著で、立て続けに紹介していた経済アナリスト・K氏こと
朝倉 慶氏によるコラムページです。朝倉氏の著書はベストセラーにもなっています。

2026.08
新刊「勉強しなくてよかった」前書き

「何だ、この題は!」この本のタイトルを見て、「何というけしからん本だ」と思われた方もいるかもしれません。
「勉強しなくてよかった」とは何事か。子どもたちが読んだらどうする? 困るではないか。そう思われても仕方ありません。
 もちろん私は、勉強そのものを否定するつもりはありません。知識は大切です。努力も大切です。私自身、株式市場に身を置いてからは、人の何倍も新聞を読み、企業を調べ、経済を学んできました。
 では、なぜこのような題名を付けたのか。
 それは、世の中が大きく変わる時ほど、「勉強してきた常識」がかえって人の目を曇らせることがある、と感じているからです。
 私は長年、相場の世界で生きてきました。相場は教科書どおりには動きません。昨日まで正しかったことが、今日は間違いになる世界です。常識だと思っていたものが、ある日突然ひっくり返ることも珍しくありません。
 そういう世界で生き残るために必要だったのは、知識よりも「違和感」でした。
「本当にそうなのだろうか」
「皆が同じことを言っているけれど、おかしくないか」
 そんな素朴な疑問です。
 考えてみれば、子どもは皆そうです。何でも「どうして?」と聞いてきます。しかし大人になるにつれて、その疑問は少しずつ消えていきます。経験が増えるほど、勉強すればするほど、「それは常識だから」と考えるようになります。
 ところが相場は、その常識を何度も裏切ります。
 私が2008年のリーマン・ショックを予想した時も、多くの専門家は楽観的でした。近年の世界的なインフレについても、多くの人が「一時的だ」と説明しました。昨今の株式市場の急騰予想についても多くの専門家は懐疑的でした。しかし市場は違いました。株価も、為替も、金利も、誰より早く変化を映し出していたのです。
 この本には、そんな私が相場の世界で学んだことを書きました。
 学生時代に麻雀や将棋や競馬に夢中になっていたこと。証券会社で見た人間の欲望と恐怖。株で大儲けした人、大損した人。そして、なぜ優秀な専門家ほど時代の転換点を見誤ることがあるのか。
 どれも教科書には載っていません。
 しかし、私にとっては何より大切な勉強でした。
 だから、この本の題名は「勉強しなくてよかった」なのです。
 本当は、もう少し正確な題名があります。
「勉強したことに縛られなくてよかった」
 あるいは、
「現実を教科書より信じてよかった」
 ということです。
 この本を読み終えた時、皆さんが今まで当たり前だと思っていたことを、ほんの少し違う角度から見てもらえたなら、著者としてこれ以上うれしいことはありません。
 相場も、経済も、そして人生も、案外「勉強しなくてよかった」と思える瞬間があるのです。

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バックナンバー
26/08

新刊「勉強しなくてよかった」前書き

26/07

支持率急落が示すもの――市場が発する「警告」を見逃してはならない

26/06

スーパーエルニーニョ迫る 新たな物価高へ

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ボーナス5400万円をどう感じるべきか

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「日経平均6万円時代」―静かな狂騒の本質

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トランプ海峡

26/02

新刊『生き延びるために株を買え―インフレはどうなるのか?』前書き

26/01

消費税減税は「物価対策」になるのか(一時的な安心と、その後に来る現実)

25/12

新刊『株はもう下がらない』前書き

25/11

物価高は加速する

25/10

米中対立と好調な日本経済

25/09

米国の暗殺事件に思う

25/08

最低賃金引き上げと106万円の壁

25/07

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25/06

米国、イスラエルの圧勝劇

25/05

コメ問題の次

25/04

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25/03

コメ高騰を甘く見るな!

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ドイツ総選挙に思う事

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暴走する日銀相場『大恐慌入門』(2008年12月、徳間書店刊)に引き続き、『恐慌第2幕』(ゴマブックス刊)が2009年5月に発売。その後 家族で読めるファミリーブックシリーズ『日本人を直撃する大恐慌』(飛鳥新社刊)が同年5月30日に発売。さらに2009年11月には、船井幸雄と朝倉氏の共著『すでに世界は恐慌に突入した』(ビジネス社刊)が発売され、2010年2月『裏読み日本経済』(徳間書店刊)、2010年11月に『2011年 本当の危機が始まる!』(ダイヤモンド社)を、2011年7月に『2012年、日本経済は大崩壊する!』(幻冬舎)を、2011年12月に『もうこれは世界大恐慌』 (徳間書店)を発売、2012年6月に『2013年、株式投資に答えがある』(ビジネス社)を、2012年10月に朝倉慶さん監修、ピーター・シフ著の『アメリカが暴発する! 大恐慌か超インフレだ』(ビジネス社)を発売。2013年2月に『株バブル勃発、円は大暴落』(幻冬舎)を、2013年9月に『2014年 インフレに向かう世界 だから株にマネーが殺到する!』(徳間書店)を 、2014年7月に『株は再び急騰、国債は暴落へ』(幻冬舎)を、2014年11月に舩井勝仁との共著『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(ビジネス社)を発売、2015年5月に『株、株、株!もう買うしかない』を発売、2016年3月に『世界経済のトレンドが変わった!』(幻冬舎刊)を発売、最新刊に『暴走する日銀相場』(2016年10月 徳間書店刊)がある。

★朝倉慶 公式HP: http://asakurakei.com/
★(株)ASK1: http://www.ask1-jp.com/

Profile:朝倉 慶(あさくら けい)

K朝倉慶経済アナリスト。 株式会社アセットマネジメントあさくら 代表取締役。 舩井幸雄が「経済予測の“超プロ”」と紹介し、その鋭い見解に注目が集まっている。早い時期から、今後の世界経済に危機感を抱き、その見解を舩井幸雄にレポートで送り続けてきた。 実際、2007年のサブプライムローン問題を皮切りに、その経済予測は当たり続けている。 著書『大恐慌入門』(2008年12月、徳間書店刊)がアマゾンランキング第4位を記録し、2009年5月には新刊『恐慌第2幕』(ゴマブックス刊)および『日本人を直撃する大恐慌』(飛鳥新社刊)を発売。2009年11月に舩井幸雄との初の共著『すでに世界は恐慌に突入した』(ビジネス社刊)、2010年2月『裏読み日本経済』(徳間書店刊)、2010年11月に『2011年 本当の危機が始まる!』(ダイヤモンド社)を、2011年7月に『2012年、日本経済は大崩壊する!』(幻冬舎)を発売。2011年12月に『もうこれは世界大恐慌』(徳間書店)を、2012年6月に『2013年、株式投資に答えがある』(ビジネス社)を、2012年10月に朝倉慶さん監修、ピーター・シフ著の『アメリカが暴発する! 大恐慌か超インフレだ』(ビジネス社)を発売。2013年2月に『株バブル勃発、円は大暴落』(幻冬舎)を、2013年9月に『2014年 インフレに向かう世界 だから株にマネーが殺到する!』(徳間書店)を 、2014年7月に『株は再び急騰、国債は暴落へ』(幻冬舎)を、2014年11月に舩井勝仁との共著『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(ビジネス社)を発売、2015年5月に『株、株、株!もう買うしかない』、2016年3月に『世界経済のトレンドが変わった!』(幻冬舎刊)を発売、最新刊に『暴走する日銀相場』(2016年10月 徳間書店刊)がある。

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