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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2013年7月8日
大企業も安心できない

 ピーク時、2兆円の年商のあった「三洋」が事実上、消滅します。
 私とは特に縁のあった企業です。松下、三洋、シャープなどには、関西出身者として数々お世話になりました。ともに創業者や創業家をよく知っていたからです。
 いま、パナソニック・グループは大赤字に苦しんでいます。
 大企業とはいえ、いまは昔のようにサラリーマン的体質ではどうにもならないし、トップも大変なようです。私は仕事柄、多くの企業と付きあってきました。
 企業というのは「創業者が優れていると50年は大丈夫」です。
 これはシャープの創業者の早川さんに教えてもらったことばです。
 松下幸之助さんからは、「受け入れれば大丈夫だ」と教わり、三洋の井植さん一族からは「サラリーマン化したらダメですね。他人にたよったらダメですよ」と教わりました。それなのに? ……ですね。
 これはそのまま、私が創業した(株)船井総合研究所(以下、船井総研)にも当てはまりますし、私がコンサルタントとして付きあってきた1万社くらいの企業にも当てはまります。
 この時の創業者の条件は「旧制高校」のことを書いた時にこのブログで述べた「@自由 A自治 B他人(他者)に迷惑をかけない」の3条件を絶対に守ることだ……と思っています。
 余りマスコミの話題になりませんし、私も身内なのでそんなに言いませんが、経営に関心のある人は、一度、船井総研を調べてみてください。
 東証、大証の一部上場会社で、50円株の年間配当が25円以上もある会社ですから、すぐに調べられます。
 船井総研は数百人の経営専門家を擁する独立系の経営コンサルタント会社ですが、人、金、扱い商品などで、私が見ても理想的な経営を行なっています。
 いま、株価が800円くらいなのは、あまり話題にならないし、マスメディアにとりあげられないからですが、調べ、よいところをマネるには、まったくよい会社だと思います。
 来年の新卒入社決定者を大学別で見たら、東大卒予定生がトップだというのも、現在の学生気質というか、東大気質を反映しているようで、私も興味を持っています(私は京大卒だからか東大のことは分らないのですが?)。

 ところで、私がきょう言いたいのは、就職する時、あるいはすでにしている時に、いまは官僚など公務員は別として、企業というのは大企業といえどもまったく安心できないということです。なぜなら、その業績はトップ1人の方針で一挙に変わります。1年くらいで大変化します。
 日本の株価、為替が野田さんから安倍さんに変って、大変化しました。別に安倍さんはリップサービス以外、ほとんど何もやったわけではないですね。
 といって、安倍さんが、いつまで持つのか、彼のやり方がよいのか悪いのかは、正直に言って私には分りません。言えることは、「危なっかしいな……」と経営者的勘では分ることだけです。
 経営というのは、理屈でもない、宣伝でもない、声の大きさでもないのです。
 創業トップの人間性だけで50年は持つのですから、充分に政治家といえ、地方公共団体の長とはいえ、「トップの人間性をまずじっくりと眺めて、付きあうべきだ」……と、私の経験上は言えそうです。
 なぜなら、それが企業なら社風を創るからでしょう。
 ころころとよく変る最近の日本の政権もその時々の首相の人間性そのもののようです。
 最近の歴代首相と内閣の性格、そして業績を少し比べてみてください。
 つくづく「日本の最近の政治家には経営能力のある経営者は少なくなったのだなあ」と考える人は、経営を多少は知っている人だと思います。
 経営能力がない場合、客志向して採算に合う経営をできるかどうかが2番目のポイントです。実例で説明します。
 2007年ころから、たえず口腔内が正常でなく、10人をこえる有名な歯医者さんにお世話になりました。
 皆さん、名歯科医でした。そういう人だけで10人以上もいます。
 しかしその中で卓越した人は2人しかいませんでした。
 1人は博多の村津和正歯学博士、あとの1人は、ここでは名前を伏せておきます。
 2人とも、技術はもとより、とびきり客志向が上手なのです。これでは儲かります。
 歯科医は、すぐに結果が出ます。私ぐらい多くの名歯科医を知っていますと、「ここで手抜きをしたな」「きょうは力が入っていないな」など、4−5分も施術してもらうだけで分ります。
 ともかく、採算をとる経営法は、徹底的に全力をあげて、たえず「お客さまは神さまだ」という気で客に接することなのですが、名歯科医とはいえ、このことの分らない人が半分以上もいました。
 これは歯科医に限ったことではなく、医師、ふつうの経営者、企業幹部、サラリーマンにも言えることです。また自由人的職業の人、たとえば「雑誌や新聞などの編集者」から弁護士などにも言えます。

 『ザ・フナイ』という私が主幹として発行している月刊誌は、いま人気が急上昇中です。
 私は月1回くらい、少しアドバイスするだけで、あとは編集長まかせなのですが、この編集長が、24時間客志向して創ってくれています。休日でも、出社していることが多く、少しでも気になることは、あらゆる人に聞き、確かめ、月刊誌づくりに精を出してくれています。
 (株)船井メディアの社員で私の部下になる人ですが、本当にアタマの下がる思いがしています。

 また、(株)船井本社から出ている「船井メールクラブ」(通称「FMC」、以下「FMC」と書きます)も担当者の熱意が、客志向につながり、1回で数千字を書かねばならないから病人には辛いよ……と、しばらく書くのを休んでいた私に6月分から、どうしてもと原稿を書くことにさせてしまいました。客志向と熱意が『ザ・フナイ』や『FMC』という自分の関係している発刊物と担当者の関係からもよく分ります。お客さんの評判もともに非常によいもようです。業績もよいですね。
 いろいろ書きましたが、考えてみますと、人間のやることは人間にとってはもっともよく分ります。
 人間って「もともと善人、良いもの=善いもの に惹かれ、悪いもの=手抜きなどをしたもの」を拒否します。
 これが人間の性(さが)だとしますと、そんなにものごとはむつかしく考える必要はないわけです。
 「大企業でも安心できない」という題名で書き出したのですが、とうとう経営の大事なコツを述べるように文脈が変ってしまいました。
 しかし、これでいいのだと思います。
 すべて、この世の中でおこることは「必然、必要、そして最善」になるようにできているのがこの世の中だと思うからです。
 さいごに一つ、この間、私の出身高校の後輩になる飛鳥昭雄さんが『TPPとワンワールド支配者』(2013年5月31日 ヒカルランド刊)という本を送ってくれました。結論は別にして、この本はいろんな面で、参考になります。いろいろ知らないことを教えてくれました。
 ともかく読むに値する内容が本当に盛り沢山入っています。
 1600円+税金(消費税)ですが、ぜひ御入手、お読みになることをお奨めしたいと思います。
 久しぶりにメモが大学ノートに6ページにもなる本でした(ふつうは1ページ足らずです)。
 それではきょうはこれで終ります。ではまた。
                                           =以上=

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