
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

まだまだ寒い日もありますが、それでも3月も下旬に入り、今週末には東京でも桜が開花する予想がでるなど、確実に春がやって来ました。今年は舩井幸雄が亡くなったことで、本当にバタバタしてしまい、このままずっと寒い冬が続くのではないかと思っていましたが、当たり前ですが季節は淡々と進み、花粉症がなければ1年でも最高の季節を迎えようとしています。
消費税の駆け込み需要で、高額商品の売れ行きがいいようです。4月以降の反動が怖いのですが、売れる時にしっかり売るのは商売の基本なので、いまはきっちりと儲けることが大切です。春闘でも、久しぶりにベアが復活するなどの動きが出てきており、ムードも悪くないことを考えると、この流れをきちんと受け止めていくことが大切です。
ただし、政治経済や社会の動きをマスコミから一方的に取るのではなく、いろいろなメディアを使って自分で納得できる情報を得ることがますます大切になってきたと思います。日本は特に情報の分野が弱く、日本の新聞テレビの情報だけに頼っていると、世界的に見るとかなり偏った情報に踊らされていることになるのかもしれません。
アメリカの時事雑誌の日本語版を読むだけでも見方が大きく変わりますので、たまにはそのようなものにも目を通して見ることをおすすめします。ただ、難しいのは例えばインターネットメディアの極端な情報を鵜呑みにするのも、偏った情報に踊らされている可能性が高いということも、きちんと分かりながらそんな情報とのお付き合いをしていただきたいと思っています。
船井本社グループも、舩井幸雄がいなくなったことで皆さんにお伝えしている媒体の統廃合を図っていかなければと思っています。そんな流れと一見矛盾するのですが、舩井メディアが新しい会員制度「船井メディア倶楽部」を立ち上げることになりました。
船井塾、舩井メールクラブ、JUST、『ザ・フナイ』、にんげんクラブとある媒体の中で、その中心的な位置付けの会員制度であり、舩井の情報媒体の平均的なサービスを充実させていき、優待制度などでは相対的に最も有利な位置付けの制度にすることを狙ったものになります。
そして、これを機に他の会員制度の整理統合を図っていきたいと思っています。舩井メディアの社長を本物研究所の佐野浩一社長が兼務することで、本物情報の発信機能と本物商品の販売機能という、船井本社グループの原点を確認し、船井メディア倶楽部は情報発信の中核的な存在に位置付けていきたいと思っているのです。
船井塾や舩井メールクラブ、それに『ザ・フナイ』は特徴がはっきりしており、確固たるコンセプトが確立していますが、それが互いにどう関連しているのかの説明が不足しており、だから、会員制度の違いがはっきり分からずにお客様に御迷惑をおかけしているのかもしれないと感じています。逆説的にはなりますが、その中核としての船井メディア倶楽部をつくることによって、すっきりとさせていきたいと思っているのです。
そして、大体年内を目処に会員制度の大きな見直しをしていきます。船井メディアが本物情報のプラットフォームになれるような位置付けになっていかなければ、大手マスコミの情報や極端なインターネットメディアの情報だけでは、私たちが幸せに生きていくための情報が不足すると感じているからです。
父は、最後に残した原稿でスピリチュアルなことから卒業したという主旨のことを書いていました。かっては流通業界をリードした一流のコンサルタントであり、船井総研を上場会社にまでした経済人であった父がスピリチュアルなことを皆様に発信させていただいたことで、日本の社会の柔軟性は随分広がったことは間違いありません。
ただよく考えてみると、スピリチュアルとは特別なものではなく精神性がない人間などどこにも存在しないということを考えると、それに左右されて人生をおかしくしてしまうのではなく、自分の人生にそれを当たり前のように取り入れて、それによって幸せに生きていく方向に使わなければならないのです。
船井本社グループも大きな流れとしては脱スピリチュアル、超スピリチュアル路線に舵を切っていこうと思いますし、スピリチュアルの見本市のような側面もあった船井幸雄オープンワールドを今年は11月に舩井☆SAKIGAKEフォーラムという形に止揚させていくことを考えており、舩井メディア倶楽部はその魁(さきがけ)を感じていただける会員制度になっていくのです。
情報としてのスピリチュアルを楽しむのは他の媒体に任せて、私たちはその先を行きたいと思っています。それは、現実的な視点に立脚した上で、人間としての精神性を当たり前に大切にするという姿勢です。日常生活や日々の経営の現場では、当たり前に深い精神性が問われている成熟した社会に私たちは生きているのです。バランスを保ちながらも、そんな精神性をリードしてきた父の遺志を引き継いで、今度は当たり前のように現実的に精神的なものを使いこなす「魁」をこれからは提案していきたいと思っています。
桜の花が咲いて本格的な春の訪れを告げていくように、私たちの精神的なことをお伝えする活動も本質的で現実的なステージに突入してまず、花を咲かせていきたいと思っています。そういう意味での「船井メディア倶楽部」の「魁」を感じていただければと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
=以上=

2014.03.24:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】春が来た (※舩井勝仁執筆)
2014.03.17:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】読んでいただきたい本 (※舩井勝仁執筆)
2014.03.10:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】医と食と農から命を考える (※舩井勝仁執筆)
2014.03.03:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】夜中にたたき起こされました (※舩井勝仁執筆)

ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

