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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2020年6月22日
4種類のお金 (※舩井勝仁執筆)

 株価は不思議な安定感を持って推移しています。どう考えても、コロナ禍で経済のダメージは大きいのですが、実体経済に比べて相場が下がってこないのです。ケインズが株式相場は美人投票のようなものであると言ったという有名な話があります。自分がきれいだと思う人に投票するのではなく、多数派が投票するであろうと思われる人を推理して投票する。自分がいい会社だと思う会社ではなく、より大勢の人が買うであろう会社を予想して買われるのです。だから、経済の実態に合わせて売買されるというよりは他の投資家がどういう行動をするかを予想して売買されるから、いまのように理屈に合わない相場が形成されることになります。
 相場が乱高下する大きな理由がロボットトレーディングです。大半の取引はAI(人工知能)が行っていて、いまはまだ人間のトレーダーが取引するよりも乱高下を引き起こす可能性が高いようです。ただ、AIの進歩はすさまじい勢いで進んでいくと思われますので、近い将来、人間がトレードするよりも合理的な相場が形成されてくることになると思います。そう考えると、AIが完成に近づいた時、本当の意味でのコロナ相場が形成されて、実体経済にあった相場が実現するのかもしれません。チェスや将棋、囲碁などで人間の超一流プレーヤーがAIに勝てなくなったように、私たちが想像もしないような安定した相場がAIによって実現されるのかもしれません。
 将棋の世界では17歳の藤井聡太七段の快進撃が続いています。史上最年少でタイトル戦に挑戦することになりましたが、テレビやインターネット配信での解説を聞いていると、あきらかにAIの戦法を採り入れていて、解説をしているAIの戦法が理解できない40歳代以上の棋士とは別次元の強さを発揮しています。実体経済や政治の世界でも、超一流のプロの世界がAIの影響を取り入れられるかどうかで決まる世の中が間もなくやってくる予感がしています。

 この原稿を書いている前日の夜、芝の船井本社セミナールームにて私の講座をしました。三密を避けて会場はゆったりと空間をとったため早々に満席になり、ZOOMでもご覧いただけるようにしました。ご聴講いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
 もっとも皆様に聞いていただきたい「超弦(ひも)理論」について数ヶ月前より準備してきました。親しい仲間の前で説明のリハーサルをしてダメ出しをもらってブラッシュアップするほどの本人比では熱の入れようだったのですが、久しぶりに皆様のお顔を見てほんの少しだけ緊張しました。でも、やはりライブ感といいますか。熱気を感じてお話しするのはいいですね。講演は自分自身がお話ししたいテーマを自身で話しながらすっきりと整理できるので、ある意味、自分のために引き受けるようなところもあります。
 今回、次元論の話と同じくらい皆様に評判が良かった、お金持ちになるためのコツという話について少しこちらでもシェアしたいと思います。
 このお話を教えてくださったのはI-Oウェルス・アドバイザーズの岡本和久先生です。アメリカで幼児にお金の教育をするために4つの入り口が分かれている貯金箱があるというのです。それで、お金には種類があることを教えて豊かに生きられるように教育をしているという話しです。
 お金には4つの働きがあります。使う、貯める、殖やす、譲るの4つです。前2つは省略しますが、幸せの本質を追求する境地、5次元にステップアップするためには、お金を殖やすことが肝要となってきます。90年代に大ヒットしたロバートキヨサキさんの「金持ち父さん 貧乏父さん」にはこの辺りのことがとても上手に書いてあると思います。
 勤めている会社からの給料以外の収入源をしっかり作りなさいというノウハウ本ですが、私や私の周りの経営者は、ロバートキヨサキさんの理論の真髄は「金持ちになりたかったら税金を払うな」ということだとよく話します。もちろん脱税はダメです。売り上げや経費をごまかして税務署に目をつけられたら、どれだけ厳しいダメージを受けるか。それがわかっているのが大前提です。
 最後の「譲る」ですが、寄付、クラウドファンディングなどがここに入ります。大事なのは、陰徳。寄付をしたという徳積みの行為は、例えるなら神社の奉納のところに名前を書くと終わってしまう。なので、できるだけ匿名でやることがコツです。牛乳を買うときに賞味期限の短いものを買うと、社会全体のフードロスを減らすことに貢献し、こちらも徳を積んだことになります。食べ物で言えば安くて便利なところばかりで買うのではなく、想いを込めて作り流通させている人から買う。
 コロナで怖いのは食糧危機。農家の友達を作って直接買うことです。少々割高でも知り合いの農家から買いましょう。社会全体を見渡し、世の中を大きくみる癖をつけると、気がつけば5次元の世界で豊かにお金の心配なく暮らせるということ、それが私のお伝えしたかったことなのです。よりマクロな善を実践することが一番大きな根本問題である食糧危機を解決する第一歩につながる、そんなことを実感していただければありがたいと思っています。
                                            =以上=

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公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。 -->
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