
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

以前にもお伝えしたことがあるかもしれませんが、双日総合研究所のチーフエコノミストである吉崎達彦先生の「溜池通信」というニュースレターを愛読しています。12月11日に配信されたものですが、来年を占うための10の質問が読者に対して投げかけられていて、とても考えさせられる内容になっていますので、ぜひご覧いただければと思います。
@東京五輪(オリパラ)は開催されるか?(Y/N)
Aワクチンはコロナ対策で効果を挙げられるか?(Y/N)
Bドナルド・トランプ前大統領とその家族は訴追を受けるか?(Y/N)
C高齢のジョー・バイデン氏(78歳)は米大統領の激務が務まるか?(Y/N)
D中国共産党は創立100周年をどんな形で祝うのか?(??)
E孤立を深める北朝鮮の金正恩委員長の次の一手は?(??)
F英国はEUからの「合意なき離脱」に踏み切るのか?(Y/N)
Gイラン、トルコ、サウジ、イスラエルなど中東の今年1年は安泰か?(Y/N)
H日本の解散・総選挙の時期はいつになるか?(1月/4月/7月/9月)
I日経平均は3万円台に到達するか?(Y/N)
すでにFのように、12月24日にイギリスとEUの間で自由貿易協定(FTA)を結ぶことが合意されたように結論が出たものがありますが、この質問をじっくり考えることで読者の皆さまの物ごとに対する考え方が見えてくるので、当たるか当たらないかではなくて、自分の思考の特徴を掴む意味でも考えていただければと思います。
ちなみに私は@とIをYesと考えています。オリンピックの開催は無理だろうという見方が私の周りには多いのですが、最悪日本人しか出場できなくてもやるべきだと私は考えているのですが、この辺りは見解が分かれるところではないでしょうか。最後の株価については希望的観測もありますが、外国人ではなく日本人の個人投資家が株式や投資信託を買い始めればこの水準は超えてきます。大きなトレンドで見ればそうなった方がみんながハッピーになれる可能性が高いと個人的には思っています。
「いま知らせたいこと」も今年の最後の配信になりました。今年も大変お世話になりました。大きな嵐が吹き荒れ、足元を見失いそうな未曾有な1年、そしてこの先もどのようなタイミングで事態が収束していくかはっきりとわからない局面ですが、1番救われたのは「日本はなんやかんやで大丈夫」という羽賀ヒカルさんの言葉でした。
私も「なんやかんやで大丈夫」という気持ちは自分の中の説明がつかないコアな部分に直感としてありましたが、羽賀さん曰く、日本の2極化は、世界の他の国の2極化に比べていい方で、それは日本人の中にいる八百万神マインドが穏やかなことにも理由があるという説明、深く納得しました。
個人的には秋に、私は少し体調を崩しました。命に関わったり、入院したりするほどではなかったのですが、出勤せずに自宅で仕事をした日もあり、いろいろなことを考えました。子どもの頃からずっと着ていた精神的な「着ぐるみ」を脱ぎ捨て、次のステージに行こうとしていることが原因かなと思うこともありました。
ちょっとスピリチュアルな話ですが幼い頃に、おじさんが目の前に現れて、「君は直感力に優れ過ぎている、このままだととっても生きづらいから、いつも自分を閉じて過ごすように。僕が守っているから何かあっても動揺しないこと。なんやかんやで君は大丈夫だから」と言って去っていきました。
白日夢のような出来事で、幼い私には、1つ1つの単語の意味もしっかり理解できたわけではなかったのですが、「閉じること」「守ってもらえること」の2つを大きく心に刻み込み、誰にも言わないでそのことを心の真ん中において生きてきました。このおじさんのみならず、自分の人生に関わってくださった人すべてには感謝しておりますが、今の自分を丸ごと脱ぎ捨ててみることを意識したのは、最近初めてのことでした。
折しも、この12月21日の冬至で200年以上続いた「地の時代」から「風の時代」へシフトしたことも関係があるのでしょうか。物質社会の時代から、精神を重視した時代へ世の中は大きく変化しました。来年、私はどのような変容を遂げているか自分でも楽しみです。また皆さんと次のステージに上がれるヒントをシェアしながら、今生きている世界を慈しみ、日々感謝することは変わりありません。2021年も何卒よろしくお願いいたします。
そう言えば、羽賀さんが「来年の運勢は、2021年の節分までに何を考え、どう行動したかで開運のレベルが決まる」とおっしゃっていました。新年、このことについてもしっかり考えて方針を決めたいと思います。皆様も健やかで温かい年末年始をお過ごしください。
=以上=
《「舩井幸雄.com」編集部よりのお知らせ》
来年から、この「いま、知らせたいこと」ページは、タイトルが「トップが語る、「いま、伝えたいこと」」に変わり、これまで同様毎週月曜日に、舩井勝仁と佐野浩一が交互に寄稿させていただく形に変わります。今年もお読みいただき、どうもありがとうございました。来年からもどうぞよろしくお願いいたします!

2020.12.21:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】お辞儀の力 (※舩井勝仁執筆)
2020.12.14:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】人は生まれ変わる (※舩井勝仁執筆)
2020.12.07:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】和平さんの夢 (※舩井勝仁執筆)
2020.12.04:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】記紀を超えて (※舩井勝仁執筆)

ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

