船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

皆さん、こんにちは！

「日経サイエンス」２００９年６月号に、
ナノチューブラジオについての記事が掲載されていました。

一本のナノチューブで、ラジオがつくれしまうという驚きの技術です。
ちなみに、１ナノメートルは、１０億分の１メートルになります。

ラジオというものが人間の目に見えるものから、
陽炎のように、肉眼では見えることができない存在になってしまった。

ここで重大なことは、ナノチューブラジオというものが、
ラジオに必要な部品をそれぞれ最小化して、
それらの部品を統合してできたものでないということです。

つまり、ナノチューブ自体に、
ラジオに必要な機能がすべて包括されていたということです。

専門化でも統合化でもたどり着けない境地です。

医療の分野で専門化主義を批判して、統合医療が提唱されていますが、
それほど世間には受け入れられていない状況下です。
おそらく人間が本能的に、それも専門化主義と変わらない
と感じているからではないだろうか。

ナノチューブラジオは、
専門化からでも、統合化からでも発明されなかった。
ただ偶然に、ナノチューブ自体にラジオに必要な機能が
すべて包括されていることに気づいただけです。

これを僕は、包括化主義と呼んでいます。

人間は、新たな自然法則を作り出すことはできない。
人間は、完全無欠な自然の法則に気づくだけである。

そのためには、
考えたくないときは考えず、考えたいときに考え、
本を読みたくないときは読まず、読みたいときに読み
書きたくないときは書かず、書きたいときに書く。

つまり、老子にように生きることで一番だと僕は感じる。

ナノチューブラジオについて
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0906/200906_044.html


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