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国家防衛の勤めの最後の日に

21世紀 ヤマトごころの部屋

このページは、元幹部陸上自衛官で、2010年の12月に40年間に及ぶ自衛官生活にピリオドを打った池田整治さんによるコラムページです。池田さんが自衛官在任中に書かれた著書『マインドコントロール』(ビジネス社)は大変好評です。このコラムでは主に、“社会の真実”“家族愛”“自然との共生”をテーマにお届けします。

2011.3.5(第3回)
ヤマトごころの戦い方 …西欧と武士道の戦いの違いは?

 一万年に一度、ということはムー大陸から続いている現代文明にとって史上初の歴史的大転換点を迎えつつあると言われる現在、その行く末を先行的に「型として演ずる」とされる日本の現状はどうであろうか。
 あまりにうすら寒いものを感じるのは私だけではないだろう。世界の動きから完全に情報遮断され、あまりに、「今だけ・自分だけ・お金だけ」のエゴ的思考迷路に陥っていると言っても過言ではない。
 『転生会議』(ビジネス社)で明らかにしたように、ムー大陸水没後、その文明を引き継いだ縄文・アスカ時代の一万年間は、自然と共生した世界で唯一戦いのない文明でもあった。その話し言葉が、綿々と続き、現代の日本語になっている。このような自然と共鳴・共感できる太古からの低周波数の母音系言語が続いているのは世界的に見ても珍しい。文化的には、それがヤマト王朝として歴史上結実し、江戸で人類史上初の市民レベルのパラダイス社会として花ひらいた。

 ところが、明治維新前後からの世界金融支配体制、すなわち「黒いエゴ資本主義」の魔手は、特に戦後のGHQ占領政策(作戦)下、徹底的に日本人から本来のヤマトごころを奪っていった。
 最近では、その亜流とも言える「赤いエゴ資本主義」が、周辺の海洋資源に目が眩んで日本固有の尖閣列島に大陸から牙を剥こうとしている。 国内では、時には灰色に、時にはピンクにカメレオンのように色を変えて「彼ら」と連携し、メディアを通じたマインドコントロールで同じ日本人を騙し、金儲けに邁進する「白いエゴ資本主義」たちが跋扈(ばっこ)している。

 このような現状を認識した上で、空前の世界的非常時に突入するかもしれない今、改めて西欧と武士道の戦い方の違いについて知っておきたい。
 自然と完全に分離した西欧文明の合理的な戦いは、徹底して敵軍を物理的に破壊することが勝利と認識される。究極はあらゆるものを破滅する核戦力に象徴される。
 しかしながらいくら敵の軍隊を殲滅(せんめつ)しても、彼らの望む平和が訪れないのは、ベトナム戦争やイラク戦争を見れば一目瞭然である。住民、国民から侵略軍と思われる限り、平和と文明の進化は、その地域には永遠に訪れない。砂漠化した彼らのエゴ衝突の場である中東の戦場をみれば一目瞭然であろう。文化は平和な地域にしか育たない。

 これに対して武士道の戦いは、相手の心が対象となる。縄文から続く自然との一体感を源とするヤマトごころは、森羅万象、敵をも我と同じ命と認識する。
 それ故、我に牙を剥いてくるということは、その心に悪心・邪心が宿っているのであり、これを祓(はら)うことに戦いの目的をおく。即ち、敵の攻撃の主線から体を外し、敵の武器を叩き落とす。究極は無刀取りである。
 それでも向かってくる敵には当て身で気絶させる。そうして敵の攻撃力を無力化した上で、高い人間感化力でともに生きる道を諭す。それ故、敵も我も無意味に殺生をすることはない。
 無論、いざというときは、一撃必殺の破壊力を持っているが、ケガさえさせないことが最上の戦いである。
 まさに「武」士道とは、「戈(戦い)」を「止める」士(サムライ)の道である。

 例えば、東京から南三千キロの南洋諸島国家パラオ共和国では、今でも日本軍に感謝の誠を捧げてくれている。戦前、500年近く続いた西欧植民地軍を一掃した現地の日本軍が、道路や病院、学校などを建て、農業を教え、近代的社会を築いてくれたからである。
 戦前の現地日本軍は、官僚化しエゴ資本主義化した一部中央の上級将校達と違い、日本本来のヤマトごころで、わがことのように国造りを手伝った。その誠の恩を、現在もパラオ共和国の人々は忘れていない。パラオのみならず、進出した台湾・東南アジア等々でも同じ状況であった。
 イラク戦争後、現地に入った多国籍軍の中で、日本の自衛隊だけが、なぜ住民に感謝され、じ後の米軍等のPKO活動の模範とされるようになったのか。それは、ヤマトごころで誠実にイラク住民のために活動していることを、イラク住民自身が認識したからである。

 現代の日本の悲劇は、日本人自身がこのヤマトごころを失ったことにある。いや、失うようにメディアを通じて壮大なるマインドコントロールを受けてきたのだ。
 一万年に一度の緊要な瞬間を迎える今、その「マトリックス」に気がつこう。
 自然万物のすべての中に命があり、彼らとともに生きる。そのパラダイムこそ、これから迎える大変換点後の社会の規範であろう。日本民族は、その形を世界に示す役割を本来持っているという。

 ヤマトごころの復活を信じたい。それこそ、世界を救う道でもある。そのためには、日本の現状の本当の姿を知ることである。
 「本当の事を知れば、生き方が変わる…嘘はもうやめよう」。そういう願いを込めて、『マインドコントロール2』を今回出版した。120%本音で書いた。是非すべての日本人に読んで欲しい。
 これからともに意識を向上させて行きましょう。
 たとえ万一の事態になっても、ヤマトごころ・武士道の戦い方で、新たな文明を築こうではないか…。

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東藝術倶楽部顧問
『マインドコントロール』(ビジネス社)
『マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜』(ビジネス社)
『転生会議』(ビジネス社)
『心の旅路』(新風舎)(新日本文芸社:改訂版)
◆メルマガ:心のビタミン(エッセー)
◆最新アルバム「整治」
「マインドコントロールを超えて、大和ごころに回帰せよ!」
◆池田整治氏インタビュー1/2「21世紀の武士道とは?」
 YouTube (前段)10分  (後段)15分
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Profile:池田 整治(いけだ せいじ)

1955年、愛媛県生まれ。元・陸上自衛隊小平学校 人事教育部長で陸将補(2010年12月に退官)。防衛大学校国際関係論卒業。空手道8段、全日本実業団空手道連盟理事長。90年代半ばの第一次北朝鮮危機における警察との勉強会、それに続くオウム真理教が山梨県上九一色村に作ったサティアンへの強制捜査に自衛官として唯一人同行支援した体験等から、世の中の「本当の情勢」を独自に研究。2009年12月の自衛官在任中に著書『マインドコントロール』(ビジネス社)を出版。北海道での単身赴任時代、太古から残る大自然に感動し、4人の子どもたちへ、万が一の場合、父の想いを残し伝えるためのエッセイ『心のビタミン』(メルマガ)を始める。エッセイや写真は江戸の日本人が感じた『自然との一体感』をテーマにしたものが多い。著書に『心の旅路』(新風舎/改訂版:新日本文芸協会:2011年1月発売)もある。月刊『ザ・フナイ』(船井メディア発行)にもたびたび登場。2011年1月に新著書『転生会議』(ビジネス社)が発売。
マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜 2011年3月に『マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜』(ビジネス社)を発売。大好評発売中。
★メルマガ:心のビタミン(エッセー):http://www.emaga.com/info/heart21.html
★最新アルバム:http://cid-aba6ea878c935265.skydrive.live.com/albums.aspx
★顧問を務める 東藝術倶楽部HP:http://www.azuma-geijutsu.com/

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