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国家防衛の勤めの最後の日に

21世紀 ヤマトごころの部屋

このページは、元幹部陸上自衛官で、2010年の12月に40年間に及ぶ自衛官生活にピリオドを打った池田整治さんによるコラムページです。池田さんが自衛官在任中に書かれた著書『マインドコントロール』(ビジネス社)は大変好評です。このコラムでは主に、“社会の真実”“家族愛”“自然との共生”をテーマにお届けします。

2012.01(第15回)
2012年、大転換へ

 新年あけましておめでとうございます。いよいよ日本、そして世界の正念場の瞬間(とき)を迎えました。果たしてわれわれはどこへ行こうとしているのでしょうか。
ネイティブアメリカンのホピ族の村には二本に枝分かれした道があります。上の道は行き止まり、下の道はどこまでも続く道。つまり「分岐点」で上を選べば民族の「滅亡」を、下を選べば「永久の命」を象徴的に教えているのです。高い霊性を維持してきたホピ族の智慧と言えます。

 実は、そのホピ族も先祖を遡れば、日本の縄文文明に起源を発しているのです。
 1万3千年前のムー大陸沈没時に、最後の王様が生き残った民族を率いて列島・飛騨に逃れてきました。その後、奈良盆地即ちアスカ地方で文明を再興し、人口増加に伴いシュメールに大多数が移住し、文明をさらに発展させました。その流れがさらに4大文明の源流となっていったのです。

 一方、日本本土からも二つの流れで民族が移動していきました。一つは東北地方から大陸経由でスキタイ人としての動きと、もう一つは、九州地方から南西諸島を経由しての南北アメリカ大陸への流れです。この流れの中に上述のホピ族がいたのです。
 このような流れも、16世紀以降の西欧人による全世界の軍事力による植民地化で、民族本来の言葉を侵略国の言葉に置き換えられる中で、記録として、つまり歴史として残らなくなりました。
 その古(いにしえ)からの言葉を、つまり自然との一体感を感じることのできる言葉をそのまま使っているのが、実は我々日本人なのです。世界の雛形・日本というのは、こういう文明的な意味なのです。
 分岐点の二本の道=日本の道は、単なる語呂合わせではなく、言霊の深い意味があるのです。戦後、GHQ占領政策のメディアを使った洗脳施策の中でも、電通に絶対使ってはならないと厳命していた言葉が「言霊」なのです。自然と共鳴する和音の日本語50字(音)は、それぞれが神を意味し、大きな影響力を秘めているのです。
 つまりすべてのモノが波動でできており、正しい和音の言葉を使うことにより、すべてのモノにいい影響を与えることができるのです。特に、自然・宇宙は16音階でできており、古来からの日本の歌や言葉を使うことによって、右脳がひらかれ、人間性が向上し、これからの高次元の文明に進む秘訣があるといわれています。
 支配者側から見れば、被支配者を目覚めさせることは、支配の終焉を意味します。だから、TV等で「汚い言葉」「暴力シーン」「おちゃらけ」を、特に日本で流すのです。
 だからこそ、綺麗な日本語を生まれてから小学校に入る頃までに、キチンと教えたいものです。

 ところで、今我々はどちらの道を歩んでいるのでしょうか?
 「分岐点」は、間違いなく昨年の「3.11フクシマ」でした。その後、我々日本人は永久に続く命の道に入ったのでしょうか。それとも滅亡の道に入ったのでしょうか。あるいは、まだ引き返すことができるのでしょうか?
 私は、自衛官現役時代に意を決して『マインドコントロール』(ビジネス社)を出版しました。その中で、世界の真実を見るポイントとして、その人がどの「グループ」に入っていて、さらに「お金」が最終的にどこに集まるのかを見ること、と指摘しておきました。
 即ち:
 @決して表に出ることなく、世界を裏から動かしている真の支配者グループ
 A真の支配者グループから直接指示を受け、表の世界で実際に動く権力者グループ
 B真の支配者を知らず、表の権力者のために働く(または働かされる)グループ
 C上記の構造など一切知らない普通の人々(いわゆる働き蜂・世論を形成)
 D上記の構造を熟知した上で意識向上し、世界をよくする為に活動する人たち(有意の人)

 要するに、「お金」の力で人の「心を支配」する態勢を「世界金融支配体制」と言います。3.11フクシマのお陰で、その馬脚があらわれた事象を二つ紹介します。
 一つは、北海道知事高橋はるみ氏の泊原発運転再開容認です。
 泊には一つの哀しい物語があります。
 泊出身の素敵な女性が東京で素晴らしい男性とめぐり逢い婚約。人生の幸せの最高潮の時、未来の旦那様のご両親からある日呼び出されました。そして、「婚約を解消してほしい…」との突然の申し入れ。ビックリして何故?と聞くと、「貴女は素晴らしい女性だけど、私たちは哀しい孫を見たくないの…」。つまりご両親は、放射能で遺伝子が傷つき、奇形児が生まれることを心配したのです。
 この意味は、よくわかります。1994年の第一次北朝鮮危機の時に、警察からの要望で自衛官として唯一勉強会に参加。特に北朝鮮コマンドの原発攻撃に対処するために、実際に敦賀や玄海の原発に現地調査に行きました。そして安全なはずの原発の実態を見て愕然としました。
 原発は運転を開始すると、100万kw級1基で1秒70tの水で常時核燃料を冷却しなければなりません。その為の海水取り込み用モーターの電源を切ると「メルトダウン」が始まることがわかりました。
 また原発は80kmのパイプのお化けであり、高圧の熱水で2センチの肉厚のパイプも20年で摩耗し、穴が開きます。しかも高放射能で、点検もできない場所があります。
 つまり、老朽化とともに必ず放射能が漏れます。本来原子力潜水艦のエンジンであった原発は、間違っても地震の多発する日本列島に置いてはならなかったのです。3.11フクシマも震度6弱の地震でそのパイプが破損して、ここからも「メルトダウン」が始まったのです。
 津波は、「想定外」というまやかし言葉とともに、引き続き原発を推進するための為政者たちによって犯人にされたのです。
 列島の豊かな自然は、地震と台風の賜でもあるのです。なぜなら地震は、常に新しい「土」を造成する時の陣痛とも言えるからです。これに台風等の豊穣な水が土壌中の微生物を豊かにして、古来より照葉樹林や四季折々豊かな作物をつくることができてきたのです。この基盤があったから、世界唯一の自然と共生する土の縄文文明が発達したのです。
 要するに、津波原因説は典型的なマインドコントロールです。地震直後に、実はフクシマの全職員がバスで一時避難しています。彼らは、「実態」を熟知していたのです。そういう原発の「真実」がこれまで一切、国民にもましてや地元住民にも知らされてこなかったのです。

 もっとも現地記者も地震直後から東京に引き上げています。Bグループの彼らは、本当の情報を自分たちの命のためにだけ使い、住民には隠して被曝させたのです。世界の常識なら、これは「刑事事件」として、キチンと訴えるべきものだと私は思います。


 ただし、真実は伝えなくとも原発のトラブルは存在する限り続いてきました。その都度「住民説明会」が行われました。
 その日の泊でもちょっとしたトラブルの説明会が行われ、北電側が一方的に安全だとの説明、シャンシャンで終わるはずでした。

 しかしこの時は、上記の婚約破棄の悲話が村に届いていました。真実は、現代では女性の口コミ情報で流れるのです。この時の会合には、後ろに村の女子中学生・高校生が呼ばれるともなく集まっていました。

 その子どもたちが説明会終了後、「お父さん、お母さん、なんでこんなモノ、村につくったの!」「私たち結婚できるの? 子ども産めるの!」と口々に叫んだのです。この子どもたちの魂からの叫びに、大人は誰も答えることができませんでした。

 高橋県知事など日本の政治家等は、私のいうグループ分けのBに入ります。政治家・官僚・メディアなど、日本の権力者グループです。彼らは、選挙や公では、「住民のため」「国民のため」と言いますが、実際は彼らの「スポンサー」、「自己の利益」のために活動します。
 高橋知事のスポンサーは北電取締役です。今回の決定も、住民の命・健康よりも、北電の利益のために働いたわけです。


 もう一つは建設中の瀬戸内海・上関原発問題です。
 もし、これが稼働すると、1秒70tの吸水時より7度上がった温水高塩素等汚染「海流」が、常時4km先の海洋生物多様海域のある祝島を直撃します。祝島ばかりか、内海のような瀬戸内海も時間とともに汚染されます。そうでなくとも豊後水道には、プルサーマルMox燃料を使った伊方原発がすでに稼働しています。間近の海の中には、活断層があることもわかっています。南海地震で、伊方もフクシマ状態になる恐れがあります。
 こういう状況の中で、3.11フクシマ直後に上関町では町長選挙が行われ、なんと推進派が勝利したのです。その理由が「明快」です。「原発の補助金もらわんと、町はやっていけない」。原発を受け容れると固定資産税や中電による多大な寄付金等で年数十億円の収入が入ります。もっとも固定資産税は公共施設の建設等にしか使えず、しかも期間限定。立派な施設の人件費等維持費は町の負担となり、やがて財政破綻となります。すると、「もう一基」が繰り返されることになります。これを「原発麻薬」といいます。いずれにせよ、お金のために、Cの人たちの良心が売られ、「自然」と「健康」そして「未来の命」が失われていくわけです。
 3.11フクシマ以降の放射能汚染問題一つとっても、政府等は国民に真実を知らせず、自分たちの「利権」守りに汲々としています。国民の命を無視して、党利党略、まだエゴで生きています。

 典型的な利権を一つ紹介します。
 3.11フクシマ以降、ある外国籍の日本人が、体内の放射能を排除する優れたキレート剤をわざわざ持ってきてくれました。これに対応した有力政治家は、「俺がこれの利権を持つことになった。お前がそれを認め、さらに義捐金を出すなら、これを日本で使ってもいい」…
 その利権が1%で、日本で100億円売り上げがあれば、その政治家のところに未来永劫1億円入る計算になります。これが「利権」の意味なのです。
 原発、医療、ゼネコン、石油等々、日本にはどれだけの「利権」があるのか、Cの普通の人には想像もつきません。
 ただハッキリしているのは、日本でこの利権ができたのは、明治維新以降、為政者たちが江戸時代の誠実で人情溢れる社会構造を壊して、エゴの資本主義を導入してからだということはハッキリわかっています。
 私が、人情溢れる江戸社会に学ぼう、本来の日本に帰ろうという意味はこういう意味もあるのです。

 どう考えても、今日本の為政者たちの行動は、「滅びの道」まっしぐらです。
 一方、希望もあります。ドイツや北欧では、自然と共生する国造りがかなり進んできました。ゴッホの紹介した人情溢れる江戸の町の再現です。明治維新そして戦後のGHQ施策等で失われたヤマトごころが、ドイツや北欧で生まれ変わっていると言えます。
 さらに『マインドコントロール2』(ビジネス社)でも紹介した五井野正博士が、未来型新素材のナノテクノロジー分野で、「ナノホーン」の大量生産に世界で初めて成功しました。携帯電話が形状を変えてブレスレットになったり、飛行機の本体がいつでも自由に透明になって景色が見えたり、まさにSFの世界が実現します。ノキアとエアバスでは、すでにYouTubeで世界に情報発信しております。今回も紹介します。
 実はこのように情報が拡散すると、「彼ら」はもう阻止できなくなるのです。
 ここに、下からの意識革命成就の秘訣があるのです。ぜひ、本当の情報を口コミで伝えて下さい。
 では、改めてご覧下さい。

 ノキア
 http://www.youtube.com/watch?v=IX-gTobCJHs

 エアバス
 http://www.youtube.com/watch?v=uLANvnpvYwM


 実は、このナノホーンをドイツの世界大会で発表するときに、日本の通産省等は妨害さえしようとしたのです。五井野博士の開発した自然生薬GOP(五井野プロシジャー)がチェルノブイリの白血病の子どもを治癒し、米国やロシア等では特許が認められているにもかかわらず、日本では一切情報さえ封鎖されているのと同じく、既得権益者(利権)の擁護のためでしょうか。
 ちなみに、2月15日〜17日に、東京ビッグサイトで「nano tech 2012 第11回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」が行われ、五井野博士のナノホーンの展示も行われます。是非、ご自分の目でご確認下さい。

 ところで、昨年12月17日金正日が死去しました。思い出すのは、1994年金日成の死去半年後に阪神淡路大震災、その二ヶ月後に地下鉄サリン事件が起こったことです。順番が違うとはいえ、東日本大震災の9ヵ月後の金正日の死。二ヶ月後前後で、日本にまた大災害が起こるのでは……と危惧しているのは私だけでしょうか?
 というのは、TVや新聞情報だけを見る限り、分岐点後、間違いなく破滅への道に日本は入ったと判断せざるを得ないからです。フクシマの放射能問題ひとつ片づいていないのに、枝野大臣など、初期対処で多くの住民を自らの意志で被曝させながら、「フクシマのような事故が再発することを視野に入れて引き続き原発を推進する」とTV等で明言しています。まさに、世界金融支配体制のための忠犬ポチ公を演じています。

 一方、主要メディアには一切報道されませんが、船井幸雄グループの(株)船井本社の主宰する「にんげんクラブ」の様々な「有意の人」や五井野博士の『ザ・フナイ』の読者等を通じて、下から真実をひろめる運動が大きく拡がってきました。
 私も全国で講演するうちに、特に子どもの未来を案ずるお母さんたちの意識が高まっていることを実感しています。女性・口コミが百匹目の猿現象の原動力になっています。

 実は、昨年9月〜10月にかけて、雪の塊である巨大彗星エリニンが日本近海に落下し、その津波で東京が水没するという予報がありました。しかし太陽フレアがそれを溶かして救ってくれました。

 人間の霊性ネットワークが地球・ガイアの意志であるならば、惑星のネットワークが太陽の意志と言えます。3.11フクシマ以降の人間の意識向上がエリニンを消滅させたと私は考えています。

 以上を総合的に見ると、日本は3.11フクシマの分岐点以降、「為政者」たちは相変わらず「滅びの道」を突き進んでいるものの、「有意な人」の下からの意識向上で、まだ「引き返せる位置」、「やり直せる位置」にあると判断します。
 昨年末12月23日には、ヒマラヤ聖者のヨグマダジとパイロット・ババジの二人が、都内で瞑想ワークショップと希望者には秘法のデクシャの特別伝授セミナーが行われました。通常ヒマラヤ聖者が俗世界で活動することはありません。しかも聖者の中でも最高峰の彼ら二人は、特別に命じられて活動しているのです。このようなことはインド5000年の歴史でも初めてのことなのです。
 私には、この緊急事態の中で、目覚める人を一人でも救おうと聖者たちができうる限りの愛と慈悲とチャンスを与えて下さっているように感じました。

 どうか、この2012年を、日本から大転換の画期的な年にしようではないですか。
 数十年、数百年後の子孫たちの教科書に、「あの時のご先祖の方々が地球の破滅を防ぎ、愛溢れ人情豊かな文明へ見事に梶を切り直してくれた」と書かれていたいものです。


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◆池田整治 公式HP: http://ikedaseiji.info/
東藝術倶楽部顧問
『超マインドコントロール』(マガジンハウス刊・アマゾン総合第2位を記録)
『原発と陰謀』(講談社)
『マインドコントロール』(ビジネス社)
『マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜』(ビジネス社)
『転生会議』(ビジネス社)
『心の旅路』(新風舎)(新日本文芸社:改訂版)
◆「現代のサムライ」DVD http://www.c-consul.co.jp/dvdbook/shigakudvd030.htm
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Profile:池田 整治(いけだ せいじ)

1955年、愛媛県生まれ。元・陸上自衛隊小平学校 人事教育部長で陸将補(2010年12月に退官)。防衛大学校国際関係論卒業。空手道8段、全日本実業団空手道連盟理事長。90年代半ばの第一次北朝鮮危機における警察との勉強会、それに続くオウム真理教が山梨県上九一色村に作ったサティアンへの強制捜査に自衛官として唯一人同行支援した体験等から、世の中の「本当の情勢」を独自に研究。2009年12月の自衛官在任中に著書『マインドコントロール』(ビジネス社)を出版。北海道での単身赴任時代、太古から残る大自然に感動し、4人の子どもたちへ、万が一の場合、父の想いを残し伝えるためのエッセイ『心のビタミン』(メルマガ)を始める。エッセイや写真は江戸の日本人が感じた『自然との一体感』をテーマにしたものが多い。著書に『心の旅路』(新風舎/改訂版:新日本文芸協会:2011年1月発売)もある。月刊『ザ・フナイ』(船井メディア発行)にもたびたび登場。2011年1月に新著書『転生会議』(ビジネス社)が発売。
超マインドコントロール2011年3月に『マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜』(ビジネス社)を発売。2011年9月に『超マインドコントロール』(マガジンハウス)と『原発と陰謀』(講談社)を発売。大好評発売中。
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