中村陽子の都会にいても自給自足生活

このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の中村陽子さんによるコラムページです。
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。

2020.03.20(第66回)
私の安上がりシンプルライフ

 3月は、醤油搾りと醤油のモロミを仕込む季節です。
 醤油づくりとは、働いてほしい菌が喜ぶ環境を作ること。麹菌や乳酸菌の他にも、どんな菌がお醤油をおいしくしているのかまだわかっていないことも多いので、毎年考えながら試しながら世話をしています。

 面白いのは、毎年同じ原料(自然栽培の大豆と小麦と塩)に麹をつけていただいたものでモロミを仕込むのですが、同じ環境で育てたモロミの味が違うことです。当然、搾った醤油にも違いは現れます。
 いったい何が原因なのか? とよくよく考えてみると、麹やさんのお仕事のムラが1つ、でもこれは私たちにはどうしようもないことです。その他に思い当たることが1つ、それは、それぞれの樽を天地返しする人たちの常在菌の違いです。たくさんのお母さんや子どもたちが手を入れたモロミはおいしくなるのです。多分彼らがたくさんの乳酸菌を持っているからだと思うのです。乳酸菌がいっぱいいる人は、腸内細菌が活発な証拠です。よく電車に女学生がたくさん乗ってくると、ほのかに甘い香りがします。香水ではありません。これは腸内に乳酸菌がたくさんいるからです。赤ちゃんも甘い香りがしますよね。

 事程左様に人間の体は菌であふれているのです。そして人間の健康を守っているのはこの菌たちです。悲しい話ですが、頭痛薬を1錠飲むだけで、腸内細菌が全滅するのをご存じですか? その後、また復活するのですが、殺さない方が良いに決まっています。
 先日、醤油のモロミに手を入れるとしみるといって、ゴム手袋をしている方がいました。彼女は、最近義務付けられているアルコール消毒をし続けたところ、手がパサパサになってしまったそうです。皮膚を守っている常在菌が死んでしまったのです。

 そろそろ本題に入りましょう。
 1つは腸内細菌を元気にする方法。最近はやりの腸活です。これは実に簡単です。ご飯とみそ汁とぬか漬けやたくあんを食べることです。その前に腸をきれいにすることも忘れずに。海藻や炭(竹炭や梅干しの黒焼きや黒焼き玄米茶など)を摂ることです。そして腸内細菌が一番苦手なもの、化学薬品を入れないこと。腐敗菌などの人間にとっての悪玉菌を元気にしてしまう砂糖類を摂らないことです。これは言うは易し行うは難しですね。

 もう1つは、常在菌を元気にする方法。これが一番簡単です。塩とにがりで体液、特に羊水に近い溶液を作って付けることです。その根拠は、人間の先祖は海からその当時の海水(塩分濃度0.88%)を血液として背負って陸に上がってきたからです。私は血液のことを「内なる海」と呼んでいます。これはもう羊水の塩分濃度でもあり、この羊水の中で人間は魚から人間までの進化をして生まれて来ます。ですからこの羊水の力をもってすれば、人間の再生能力は最大限に発揮されるわけです。

 塩とにがりで1%弱の溶液を作ると、目薬になります。私の父はこれでドライアイがなくなりました。私は目がかゆくなると、よく塩水で洗い、この目薬を付けます。よく、効く上に安上がりです。1本よく濃縮されたにがりがあれば、ほぼ一生分もちます。
 この溶液はボディーローションになります。お風呂上りにつければ、背中のブツブツなどすぐなくなります。飲み物に1滴入れれば、花粉症が良くなります。体の中で良くなるための菌が元気に働くのだと思います。

 化粧水もこれで十分なのですが、私は最近麹水を作り、それににがりを一滴入れています。これを「なんちゃってSKU」と呼んでいます。SKUの効き目が麹の力だということを知った時から、製品にするために麹という生きている力を殺すための化学物質を全く入れない手作りがいいに決まっているからです。

 シンプルで安上がりすぎると思われるかもしれませんが、驚異の進化と再生能力を持つ羊水という体液をお手本にしている私の説はいかがでしょうか? 言い忘れましたが、歯磨きも塩です。身近にあるものだけで、美も健康も守ることができるって、生きる自信につながりますよね。

 おまけにもう一つ。コロナちゃんは、真ん丸で太陽の形ですから陰陽で考えると陽性のウイルス、だから陰性の人が好きだと思います。体に陽性なものを入れて陰性体質から抜け出しましょう!

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Profile:中村 陽子(なかむら ようこ)
中村 陽子(なかむら ようこ)
首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。

1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。 長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/

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