中村陽子の都会にいても自給自足生活

このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の中村陽子さんによるコラムページです。
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。

メダカのがっこうには、以下のような3つの宣言があります。

1.私たちは、田んぼから瑞穂(みずほ)の国日本の自然再生をします。
2.私たちは、お米中心の一汁一菜の食事で日本人の心身を健康にし、食料自給力をつけます。
3.私たちは、命を大切にする農家と手をつなぎ、生きる環境と安全な食料に困らない日本を次世代に残せるような先祖になります。


このコラムでは、「メダカのがっこう」での活動内容や、様々な経緯で「メダカのがっこう」に参加された方々のご紹介や、健康のための大切な情報などをお届けしていきます。

2022.03.20(第90回)
最近気が付いた黒焼きの正体

「あんたは黒焼き屋をやりなさい」と若杉ばあちゃんに言われてから、メダカのがっこうで田んぼや日本の食の安全を守る活動をする傍ら、ここ20年以上ずっと梅干しの黒焼きと、もみ付き玄米の黒焼きを作ってきました。いつからか、竹炭のパウダーとも出会い、ラインアップに加わりました。あとは松の黒焼きを作れば、松竹梅が揃うなと思っていました。

 そんなところに松葉ブーム、たまたま赤松の松葉が手に入ったので、土鍋に密封して焼いてみました。出来上がりは黒髪のように美しい松葉の姿焼きになりました。明らかに梅や玄米や竹とは違う雰囲気持っていて、成分分析をすれば、かなり含まれている微量元素が違うだろうと思われます。少し前にも、マコモの根っこも黒焼きにしてみましたが、この時も持っている雰囲気が違うと感じました。

 いろいろな黒焼きを作ってみて面白くなってきました。以前は、黒焼きと言えばすべて炭にするのだから、成分は炭素だけでどれも同じではないかと考えていたのですが、昭和7年に主婦の友社から出た「黒焼き五百種」という本によれば、黒焼きは炭素より他の元素の方が多いそうで、それぞれの持っている元素が違うので、効く病気が違うのだということです。

 松も、竹も、梅も、根から吸収して体を作っている元素が違います。松は全く土がない岩場でも、根酸を出して岩を溶かし、体を作ってきました。木も草も、同じ土地に生えていても、集めてくる元素が違います。それを研究して構築したのが、漢方薬です。それぞれの草が違った元素を持っているので成り立つのです。

 土づくりの世界では、スギナが有名です。スギナはカルシウムの少ない土地に生えてきますが、ケイ素を原子転換してカルシウムを作ることが出来、カルシウムいっぱいの土を作ってくれるのです。植物の中で一番カルシウムが多く、ホウレンソウの155倍だそうです。ちなみにツクシはスギナの花に当たり胞子を作り繁殖のために生えてきますが、カルシウムはスギナより多いそうです。ツクシやスギナの黒焼きも作ってみたくなりました。

 黒焼療法と言って、昔から民間療法として伝えられてきましたが、その理由は、持っている元素の違い、つまりミネラルの違いだと考えられます。現代のように食べ過ぎで病気になることがなく、何かの欠乏症で病気になることが多かったので、ピタっとはまる黒焼きで病気が治ってきたのです。その上、黒焼きは炭にしてあるので、陰陽で言うと極陽性、病気は身体が陰性になっているので、炭の形で摂取するミネラルが良く効くのだと思います。黒焼きとは、昔から伝わる究極のミネラル補給の方法だったのです。

 黒焼きや漢方は植物ミネラル、これに対し海のミネラルがあります。私はメダカのがっこうを始める前に、海のミネラル研究会をやっていました。皆さんは、地球上のすべてのミネラルが集まっているのが海だと気づいていますか。海の塩には77以上の元素が含まれています。地球上の最初の命が生まれたのは海、まず藍藻が酸素を吐き出し地球上に酸素を用意し、最初に植物が上陸し、次に私たちの先祖である動物が当時の海水を血液や体液として体に背負って上陸してきたのです。今も胎児は古代の海に近いミネラルバランスの羊水の中で10か月で数億年の進化を追体験し人間として生まれてきます。私は、体液のことを「内なる海」と呼んでいます。

 ですから、最も簡単なミネラル補給は、海の塩を摂ることです。海水浴はヨーロッパで皮膚病を直す治療から始まりました。日本でも山の中の皮膚病の方が、明治時代に海の塩が運ばれてきて摂取するとことで、治ったという記録があります。命が生まれた古代の海水を再現するとしたら、にがりを薄めるのが一番近いです。にがりこそ海にミネラルの凝縮版です。にがりは塩を摂った残りなので、塩化ナトリウムが低く、薄めると古代のミネラルバランスに近いものになります。これは、ボディーローションにすると、背中のブツブツやかゆみがなくなります。目薬にするとドライアイがなくなります。

 本当に身近にあるものだけで私たちは健康になれるのです。黒焼きはちょっと作るのは時間がかかりますが、身近に手に入るもので努力すれば作れます。企業秘密の特許技術で作られたもので健康になっても、安心はできません。身近なもの作れるもので健康になれてこそ、生きる自信が湧いて来て、楽しい人生が送れるのだと思います。


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Profile:中村 陽子(なかむら ようこ)
中村 陽子(なかむら ようこ)
首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。

1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。 長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/

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