娘からみた“真(芯)”の船井幸雄

このページは、船井幸雄の実の娘で現在、本物研究所社長の佐野浩一の妻の佐野ゆかりさんによるコラムページです。実の娘だからこそ知っている、家庭での船井幸雄の姿を中心に、過去も振り返り、家族間の様々なエピソードも交えながら本音で語っていただきます。
娘の視点から、“真”の船井幸雄を語っていただき、より深い、船井幸雄の“芯”に迫っていきます。

2012.09.04(第3回)
頭を使い続ける

 熱海の山の中に住んでいると、夏でも外の風が本当に心地いいです。今はまだ残暑が厳しいですし、虫もたくさんいる季節なので、なかなかテラスでほっと一息。。。という気分にはなりません。今はもっぱら、末っ子の幼稚園児の息子の水遊びに付き合わされる毎日ですが、秋になり気候がよくなってくると、このテラスが勉強をしたり、読書をしたり、手紙を書いたりするのになかなかいい場所になります。
 父宅のテラスも、母が育てている花や野菜がたくさんあります。そんな中で、父と母も以前はよくテラスで、飼い犬のゴンちゃんをからかいながら、ほのぼのとお茶を飲んでいました。
 それを見て、私も「ちょっと真似してみよう!!」と思って、家族のそろう休日の朝は、テラスで朝食をとったり、ちょっと時間のあるときは一人でコーヒーを飲んだりしているうちに、本を読み、手紙を書き、勉強をし。。。 
 これはなるほど、とても心地のいい場所なんだな。。。と気がつきました。まあ、我が家は家の中がとっ散らかっているので、外に出たほうがすっきりしていていい。。。というのが、本当のところのような気もしますが。。。

 そうこう考えてみると、父が仕事をしたり、勉強をしたり、原稿を書く書斎は、外に出なくても片付いているし、見晴らしもいいし、気持ちもいいし、とても居心地のいい場所だと思います。
 子どものころから、何度か引っ越しをしましたが、そのたびごとにやはり父の書斎を決めることは大切で、いつも快適で居心地のいい場所だったように思います。
 窓から緑が見える、これはどの書斎もそうでした。宝塚や東京のマンションに暮らしていたときもありましたが、宝塚の時は、とても狭い北側の部屋でしたが、窓から山が見え、大きな川も見え、見晴らしはとてもいい部屋でした。。。
 東京の時は都心でしたが、目の前に皇族のお屋敷があって、そこの緑が父の書斎の目の前に広がっていて、とても東京の真ん中にいるとは思えない、静かな場所でした。
 そして、今は熱海の山の中。。。これまた、川の流れの音が響く、緑あふれる中にある素晴らしい書斎です。そして、広く開放感もあります。いつも、綺麗に片付いています。
 ここ数年の体調があまりすぐれないときも、頭はとても冴えているそうで、その書斎で、父は今も仕事を続け、原稿を書き続けています。きっと、外にはあまり出られなくなってしまったけれど、こうして原稿を書いたり本を読むことができるということが、今の父を支えているのではないか。。。と母とよく話しをします。
 もともとIQ180という頭脳で、ずっと頭を使って仕事を続けてきている父なので、もう80歳間近になった今も、むずかしい書物を読んでも、難しい話を聞いても、すっと頭に入ってくるようです。そして、あんなにすらすらと原稿が書ける。。。本当にすごいなあと尊敬の目でいつも父を見ています。
 私は昔から勉強が苦手で、ろくに勉強をした記憶がありません。よく「お父さんに似たらよかったのに、お母さんに似ちゃったわねえ。。。残念ねえ。。。」と母に笑って言われました。
 母は、もともとのんびりした人ですが、勉強などに関しても、とてものんびり屋だったと自分で笑っています。私も全く母に似てのんびり屋で、父に似たらさぞかし勉強も楽しくて仕方がなかったのではないか。。。とよく思います。
 ここ数年は、家で子どもたちと過ごしてきたので、ここにきてちょっと私もそろそろやりたいことをやろうかな。。。と思い、勉強をしようとしましたが、普段まったく頭を使っていないので、まあ見事に頭に入ってきません。。。やっぱり父のように、頭はずっと使っていないと衰えるものなんだな。。。と、父と頭のレベルは全然違いますが痛感しています。
 これから気候も良くなるし、ちょっと気持ちのいいテラスで、心地よい風に吹かれながら、父の真似をして机に向ってみて、頭を使う感覚を取り戻していけたらいいな。。。なんて思う今日この頃です。。。
 でも、そんな父ですが、最近は母に「また、電気を消すのを忘れてるじゃない。。。困っちゃうわ!!」なんて怒られていることもあります。。。頭をかきながら苦笑いしている父を見て、普通のおじいちゃんっぽいところもあるんだなあと思ってちょっとほっとしたりもします。


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Profile:佐野 ゆかり(さの ゆかり)
佐野 ゆかり(さの ゆかり)
ゴンちゃん(前・♀)と我が家のニュー
フェイスのキャンキャン(後ろ・♂)です♪

船井幸雄の娘で現在は本物研究所社長の佐野浩一の妻。
17歳男子、15歳女子、5歳男子の年の離れた子どもたちや両方の親、そして、ペットの犬やウサギに囲まれて自然あふれる熱海生活を満喫中。元幼稚園教諭。そして元保育士。
現在は家事の傍ら、将来に向けて勉強中。仕事柄、小さな子どもが大好きです!!
著書に『船井家の子育て法』(徳間書店)、『神様、ママを見つけたよ!』(グラフ社)、『もっといいことが起こる今日のヒント』(海竜社)がある。

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