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エチオピア北部の街ラリベラにて。
同時刻の月(左)と日の出(太陽・右)

船井勝仁の直感のすすめ

このページは、(株)船井本社社長の船井勝仁によるコラムページです。
船井勝仁は「これからは、これまで私たちを縛りながらもある意味、守ってくれていた過去の“常識”はもう通用しなくなり、各々が、自分で考えて、意思決定し、自己責任で行動しなければならない時代になる」と考えています。

そしてそのような時代に、すべての人に一番求められるのが“直感力”だと考えています。
このコラムは、2013年3月に(株)船井本社に入社したばかりの、目に見えない世界のことなど全く知らない30代前半のステキな独身男性・Kくんに、“直感力”を分りやすく説明する形で展開していきます。

2013.04.01(第1回)
「直感力」が必要な時代

 4月になり、新年度を迎えました。新しい生活を始めた方もいらっしゃると思います。
 また、新年度を迎え、諸物価の値上げが相次ぐなど、少しずつですが、私たちを取り巻く生活の環境が確実に変わって来ました。そして、この流れをしっかり捉えられずに、過去の延長線上にいままでの常識に沿って生きていくことを選択していると、私たちは精神的に豊かな人生を送れないことが次第に明らかになってきました。

 常識とは私たちを困難に直面することから守ってくれている有難いものです。常識で判断するのではなく、現実を直視して生きることを選択すると大変なことになります。
 例えば、朝起きて歯を磨いている時は、普通何も考えていません。しかし、しっかりと現実を直視して歯を磨くと洗面台が汚れていることに気がついて、言わなくてもいい嫌味を言って嫌われてしまいます。日常の暮らしで繰り返されることをしている時には、何も考えてはいけないという自然と身についた常識が私たちを夫婦喧嘩から守ってくれているのです。
 この延長線上で日本人は、自分の暮らしの根本的なことに対して、あまり真剣に考えてはいけないという常識を身につけています。政治家やお役所の悪口を気軽に言えるようになりましたが、お上に対して恐れ入るという常識を身につけているので、彼らが決めたことに対して本質的な文句は言わずに従っています。この常識が余計なトラブルから私たちを守ってくれているのです。
 しかし、残念ながらいろいろな面で矛盾が限界に達してきている現状を考えれば、トラブルを避けるために身についた常識にだけ従っていても、それが通用しないような天変地異や経済的なクラッシュ等の大きなショックが私たちを襲った時には、自分で考えて、自分で意思決定し、自己責任で行動する力を養っていなければ、何をしたらいいかが分からなくなってしまいます。
 そして、自分で考える力を突き詰めていくと、それは直感力に行き着くのです。私たちは毎日を一生懸命生きています。そして、物質的には豊かな暮らしを手に入れました。しかし、物質的に豊かな暮らしを追い求めることがいいことだという考え方自体が、大きなクラッシュの根本原因になってしまっています。つまり、ここから新しい暮らしを始めるためには、いままでの考え方を変えて行かなければならないことになります。
 そして、それは残念ながら、誰も経験したことが無い社会で、自分たちで創造していくしかないのです。確かに、新しい世界の小さな萌芽は見られます。例えば、農業主体で自給自足ができるほとんどお金を使わない小さなコミュニティーが現実に成果をあげています。でも、都市で暮らす多くの人にとっては、自給自足的な暮らしを選択しても、精神的に豊かになれる人が多くいないことも現実です。
 つまり、私たちは自分が豊かだと思う暮らしを自分の力でそれぞれが獲得して行かなければいけないような局面に生かされているのです。いままでの常識も通用しない、新しい生き方を誰も教えてくれないということになると“直感力”を身につけて、私たちを創造してくれたに違いないサムシング・グレート(神、天、創造主、大自然等なにか偉大なもの)の意志を直接感じることが大事になってくるのです。
 直感力はサムシング・グレートの意志を感じる力です。人類は一握りのリーダーがサムシング・グレートの意志を感じて根本的な方針を決め、大衆はそれに黙って従っていればいい時代から、それぞれの個が直接サムシング・グレートの意志を直感力を使って感じて体現していく時代に移行しているのです。
 いままでは、祈り(願い)を捧げることで神の意志を動かそうとして来ましたが、これからは祈りを通じて神の意志を感じて、そのままに行動することが必要になります。

 これから、このコラムで直感力を付けるための方法論を、(株)船井本社に入社したばかりの目に見えない世界があるということを全く知らない30代前半の男性に説明する気持ちで連載をさせていただきたいと思います。彼を対象にこのコラムを書こうということも、広義に捉えると直感力で決めました。
 テーマと説明する対象だけを決めて、後は直感力に従って、「在るがまま為すがまま」に書いていきますので、展開は想像もできません。しかし、私自身の直感力を磨きながら、どんどんエスカレートして行きたいと思っていますので、楽しみにしていただければと思います。これから、どうぞよろしくお願いいたします。


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『未来から考える経営』
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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会) 、『未来から考える新しい生き方』(2011年9月 海竜社)、『失敗から学ぶ』(2012年7月海竜社) 、『未来から考える経営』(2012年10月 ザメディアジョン)などがある。
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★にんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/

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