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エチオピア北部の街ラリベラにて。
同時刻の月(左)と日の出(太陽・右)

船井勝仁の直感のすすめ

このページは、(株)船井本社社長の船井勝仁によるコラムページです。
船井勝仁は「これからは、これまで私たちを縛りながらもある意味、守ってくれていた過去の“常識”はもう通用しなくなり、各々が、自分で考えて、意思決定し、自己責任で行動しなければならない時代になる」と考えています。

そしてそのような時代に、すべての人に一番求められるのが“直感力”だと考えています。
このコラムは、目に見えない世界のことなど全く知らない人でも、“直感力”が理解 できるよう心がけながら展開していきます。

2014.01.01(第19回)
お金はエネルギー

 あけましておめでとうございます。本年も『舩井幸雄.com』をどうぞよろしくお願いいたします。直感のすすめの連載を昨年の4月から続けているのですが、そろそろ伝えたいことをまとめる集大成のステージに入って行きたいと思っています。
 昨年は変革の年でしたので、これからは直感の力がとても大切になると感じていましたが、今年はいよいよ変革が具体的に動き出すときなので、今度は身についた直感を使って何をするかのステージに入って行きたいと思っているからです。年も変わったので、実践編に移りたいということです。そして、具体的なテーマとしてお金について書いていきたいと思います。

 前回まで3回に分けて「量子の海」や「場の量子論」の話を書いてきました。これは自転車に乗れるようになったり、逆上がりができるようになったりするのと同じで、ある時突然に分かるようになるような感覚なのだと思いますが、「量子の海」が見えるようになる瞬間があります。そして、これが見えてしまえばこのイメージを使って直感力や想造力が使いこなせるようになるのです。
 これはこの世の中のすべてのものは波動でできていること、つまりエネルギーでできていることが理解できると、直感力はそのエネルギーの流れを見られるようになればいいわけですし、想造力はそのエネルギーの流れをコントロールすればいいことになるからです。このエネルギーの流れを一般的に一番感じやすいのがギャンブルの世界です。
 私はあまり強くありませんが、一代で会社を築いてきたような偉大な先人たちは総じてギャンブルに強いという特徴があります。これは、彼らが命がけで競争を勝ち抜く中でいつの間にか、エネルギーの流れを読んだり、自分にエネルギーの流れを呼びこむ事に長けているからなのです。
 例えば、舩井幸雄もギャンブルにとても強かったようです。ただ、時間をとても大事にする生き方をしてきましたので、どうしても時間をたくさん使うギャンブルの世界にのめり込まなかったことと、ある時に競争は人を幸せにしないことに気がついたので、ギャンブルの不毛さに気がついたことで、それとは距離を置く生活をしていたのです。
 だから、伝説のギャンブラーのお話を読むことは直感力を理解する上で大変参考になります。例えば、私は学生時代に阿佐田哲也さんの『麻雀放浪記』を読んで感動しました。学生時代は徹夜マージャンをするようなこともよくあったのですが、ツキ以前の麻雀の技術が未熟でお話にもなりませんでしたが、人の心の機微を理解するにはうってつけの方法論だということは弱いなりにも理解できました。
 ギャンブルが強い友人の特徴は最低限の技能を身につけることはもちろんですが、あるレベル以上になるとツキの流れを読むことに長けているかどうかでほとんど決まってしまいます。また、伝説のギャンブラーを取り上げた本を読むと口を揃えて書いていることなのですが、ギャンブルが強い人にはここで絶対に勝たなければいけないというタイミングが分かっていて、その時は何があっても勝ち切ってしまいます。それ以上に、相手が再起不能になるぐらい徹底的に叩きのめしてしまうのです。
 これは経営についても当てはまっており、経営者もある意味ギャンブルをしているのと同じだという感覚で見ていると、一世一代の大勝負というタイミングが必ずあり、その時のために普段は一生懸命研鑽を重ねて努力をしているのですが、それに加えて運を呼びこむ力があることが大経営者たちの共通する特徴なのです。これは、もっと分かりやすく言うと、お金を稼げる人たちの共通の特徴であり、勝負のタイミングを知っており、その時には絶対に負けない力を持っています。

 実はいままでの時代はこれが一番大事な直感力の使い方であり、勝ち切ることができる力は直感力と想造力の賜だったのです。そして、ツキの流れが見えるということはこのコラムの中で言うと「量子の海」が見えていて、それを自由自在に使いこなすことができるということになるのです。実践編でお金を取り上げるのは、それが実は一番私たちにとって分かりやすいエネルギーだからなのです。
 ただし、これからの時代はギャンブルのようにゼロサムゲームで勝つために相手を蹴落とすことが大事なのではなく、競争社会を越えてお金というエネルギーのコントロールをすることが大事になりつつあるということを理解しながら実践していくことが大切です。経営がゼロサムゲームでなく真に創造的なものに昇華させなければ上手くいかなくなったからです。
 ギャンブルの世界は怖い世界です。少しでも油断するとあっという間に丸裸にされてしまいます。これは経営の世界、お金の世界においても同じで、いつも油断なく身構えていて、隙あれば相手の弱みにつけ込むぐらいのしたたかさが絶対に必要だったのですが、そろそろ勝つか負けるかの世界は終焉するようです。そして、みんながWin-Winになるようなお金の世界を本気で探しだして実践する時代が来ているのです。
 直感のすすめの集大成としてこれからしばらく、このWin-Winの考え方でのお金というエネルギーについて考えてみたいと思っています。今年も楽しいコラムにしていきますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。


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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会) 、『未来から考える新しい生き方』(2011年9月 海竜社)、『失敗から学ぶ』(2012年7月海竜社) 、『未来から考える経営』(2012年10月 ザメディアジョン)、『にんげんクラブからのメッセージ 舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年11月 きれい・ねっと刊)などがある。
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★にんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/

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