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エチオピア北部の街ラリベラにて。
同時刻の月(左)と日の出(太陽・右)

船井勝仁の直感のすすめ

このページは、(株)船井本社社長の船井勝仁によるコラムページです。
船井勝仁は「これからは、これまで私たちを縛りながらもある意味、守ってくれていた過去の“常識”はもう通用しなくなり、各々が、自分で考えて、意思決定し、自己責任で行動しなければならない時代になる」と考えています。

そしてそのような時代に、すべての人に一番求められるのが“直感力”だと考えています。
このコラムは、2013年3月に(株)船井本社に入社したばかりの、目に見えない世界のことなど全く知らない30代前半のステキな独身男性・Kくんに、“直感力”を分りやすく説明する形で展開していきます。

2013.10.01(第13回)
クリーニングの次

 “直感”のすすめを書いていて、一番みなさんに伝えたいと思っているポイントは、「自分の感情をクリーニングしましょう」ということです。長い人生を生きていく中で、人間はいろいろな垢をつけて生きています。例えば、両親からの過剰な期待等が原因でできてしまったトラウマのことを「母(父)の呪い」と言います。たいていの人はこの「母の呪い」が何歳になっても克服できなくて、それが原因ででき上がっている感情のパターンに左右されて生きています。
 怒りっぽい人はいつも怒ってしまってせっかくのいい話を台無しにしてしまいますし、何をするにしても自信が持てない人はどんなに良い話がきても不安が解消できずにチャンスを逃してしまうという同じようなパターンを繰り返してしまうのです。これを克服するためにはとてもキツイ作業になりますが、両親が原因であるトラウマを見つめて、そのトラウマを解消する作業が必要です。そしてそれができればたちどころに人生が劇的に好転しますし、直感力を使える準備ができたことになります。

 私はこの話を一昨年に出版した『未来から考える新しい生き方』(海竜社)の中で「父の呪い」の話として紹介させていただいたことがあります。
 それを読んだ父に自分の著書の中で、息子が書いている「父の呪い」は間違っていると書かれてしまいました。「父の呪い」を恨む前に、まずきちんと親のやり方を継承しろという主旨で、それはまったくその通りだと反省しました。
 でも、「父の呪い」という言葉にムッとしたのかもしれませんが、父のことを批判したいという主旨ではなく、両親から生まれてはじめて与えられた葛藤は「母(父)の呪い」というほど強烈なものであるということを言いたかったのです。

 分かりやすい典型的なパターンでは、幼児の頃に受けた虐待が心の傷になっていたものが、虐待をした両親に対して大きな愛を持つことができて許せた時に、人生が本当に劇的に変わるといった事例が山ほど報告されています。
 通常は「母の呪い」の場合が多いのですが、私のような二代目は「父の呪い」を持っている場合が多く、事業継承はこれさえ克服できれば大丈夫だと言っても過言ではないと思います。私も3年ぐらい前からこの自分のトラウマを見つめ始め、最近ようやく一定の成果を出せたと感じています。上掲の著書では「心のデトックス」というトラウマ解消の手法を紹介したのですが、普通は人生経験の10分の1の時間が必要と言われています。私の場合はもうすぐ50歳ですので5年必要ということなので、3年ぐらいではまだ道半ばなのだと思います。

 ここからが今回の本題なのですが、直接聞いたわけではありませんが、あるとても直感力に優れた先生が「もう、クリーニングを課題にしているステージは終わった。次に何をするかを考える時がやってきたようです」とおっしゃっています。まさにその通りだと私も感じています。
 それが「愛」だと直感した私は、愛について理解したいと思ってインドに行きました。
 愛がすべてをつくり上げている元になっているという理屈は理解できるのですが、私自身が愛を実感したことがありません。もっと正直に言うと女性に対して純粋に恋焦がれるという経験をしたことがないのです。恋愛小説にあるような純粋な愛を実感することができていないのです。なぜそう思うかと問われると直感としか言いようがありませんが、クリーニングがある程度進んだ次の段階の課題はこの愛の感覚が分かることだと思っています。
 そして、このコラムで報告した通り、インドでの瞑想等を通じて、自分のよこしまな異性への思いなどをストレートに見ることによって、感情のクリーニングが進みました。その後、にんげんクラブ兵庫支部代表の山内尚子さんや株式会社にんげんクラブの兒玉裕子さんとの文通などを通じて、鈍感な私もようやく愛の本質的な感覚を体験することができました。
 詳細は山内さんと本の出版を考えていますので、そちらに譲りますが、簡単に言うと、山内さんの10年前にお亡くなりになったご主人とのバーチャルセックスの話をお聞きした時、肉体のないご主人の背中をトントンと叩いているという話を聞いて、その本質的な愛が実感できたのです。
 それを感覚として感じられたことで、すべてが愛でできているということがストンと理解できました。また、兒玉さんからは兒玉さんの祖父母が実践していた理想的な夫婦像を通じて、兒玉さんがご主人と築きあげようとしている夫婦のあり方を聞いて、ナチュラルな女性視点での愛の形についての理解が深まったのです。
 山内さんとは11月30日に東経135度の兵庫県明石市にある子午線ホールで開催するにんげんクラブ関西大会で、この愛を体験することができたエピソードを語ってもらおうと思っています。書いたものでは伝わらない、本質的な話を引き出したいと思っていますので、読者の皆様も山内さんの純粋な愛を実感するために、ぜひご参加下さい。どうぞ、よろしくお願いいたします。


『未来から考える経営』表紙画像
『未来から考える経営』
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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会) 、『未来から考える新しい生き方』(2011年9月 海竜社)、『失敗から学ぶ』(2012年7月海竜社) 、『未来から考える経営』(2012年10月 ザメディアジョン)などがある。
『未来から考える経営』表紙画像
★にんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/

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