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エチオピア北部の街ラリベラにて。
同時刻の月(左)と日の出(太陽・右)

船井勝仁の直感のすすめ

このページは、(株)船井本社社長の船井勝仁によるコラムページです。
船井勝仁は「これからは、これまで私たちを縛りながらもある意味、守ってくれていた過去の“常識”はもう通用しなくなり、各々が、自分で考えて、意思決定し、自己責任で行動しなければならない時代になる」と考えています。

そしてそのような時代に、すべての人に一番求められるのが“直感力”だと考えています。
このコラムは、目に見えない世界のことなど全く知らない人でも、“直感力”が理解 できるよう心がけながら展開していきます。

2013.11.15(第16回)
場の量子論

 ノートルダム清心女子大学教授の保江邦夫先生が書かれた『予定調和から連鎖調和へ』(風雲舎)という本があります。いままでは神様が決めてくれた予定調和の世界に私たちは住んでいましたが、昨年の12月22日の日にアセンションしたことにより、私たち人間が自分の思ったことをドンドン実現している連鎖調和の時代に住むようになったことを解説してくれている本です。
 保江先生は『合気開眼』『合気の道』(共に海鳴社)等の著書もある武道家であり、最近は『愛の宇宙方程式』『人を見たら神様と思え』(共に風雲舎)『伯家神道の祝之神事を授かった僕がなぜ』(ヒカルランド)等の著書を書いていてUFOをこよなく愛している宇宙人研究家でもありますが、何と言ってもその業績は物理学の分野にあり、『予定調和から連鎖調和へ』の中ではその片鱗を少しだけ感じさせてくれる記述があります。

 私は保江先生が治部眞理さんと共著で1998年に著した『脳と心の量子論』(講談社ブルーバックス)を結構真剣に読みました。ブルーバックスなので自然科学の難解な話を数学や物理などの専門知識のない読者でも読めるように工夫をされている本ですが、やっぱり難しいですね。
 11月30日に開催する「東経135度から始まる新しい世界 にんげんクラブ関西大会」に向けて新しい著書『舩井幸雄が一番伝えたかったこと にんげんクラブからのメッセージ』(きれいネット)という本を書いて先般脱稿させていただきました。
 この本のテーマは、これからの新しい世界は「愛」がテーマになることと、「愛」を政治経済に活かすと寄合やベーシック・インカムという政策が大事になることなどを書かせていただきました。
 自分では特に私の専門分野である経済の面でこれぐらい分かりやすく書けた本はないと自画自賛していたのですが、出版社の人たちに初稿を読んでもらったところ、男性陣からは「ベーシック・インカムの意味が初めて分かりました」というポジティブな意見をいただいたのですが、やはり女性たちからは「経済の話は難しい」という反応をもらってしまいました。どうしても専門分野は難しい表現をしてしまうのかもしれませんが、反省して言います。
 ちょっと話はずれてしまいましたが、『脳と心の量子論』のメインテーマは、記憶や心がどういうメカニズムになっているかということを物理学的に考察することです。そして結論は、脳の記憶は頭蓋骨に守られている脳の中にある水が内海のように穏やかになっていて、その比較的穏やかな水が記憶を司っているということでした。そのメカニズムは脳の中では電気双極子というものがあるために回転性の対称性が破れています。対称性の破れにはそれをもとに戻そうとする光量子が発生し、それが心のメカニズムであるという結論になっています。
 この議論を理解するためには、「場の量子論」がイメージできることが重要です。
 量子の世界がどうなっているかということを考える時に大事なことは、「すべてのものは波でできている」ということをイメージとして理解することです。私はいままで、「すべては波である」ということを理屈として概念としては理解していましたが、それをイメージとしては捉えていませんでした。
 量子論で言う「波」とは、細かい量子が海のように拡がっていてそれが何かの刺激により動いて行くようなイメージです。そして、その量子には時計の針のようなものがひとつついていて、それが方向と長さを持っておりそのことをベクトルという概念で表しているのです。先ほどの回転性の対称が破れているというのは、本来は自由に動き回ることができるベクトルがその方向性だけが電気双極子のおかげで一方向に制限されている状態のことを言うのです。
 そして、そのベクトルの概念を説明するためにはヒルベルト空間という量子力学が数学的に正しいことを説明することができる概念的な空間を考えることが重要です。そして、量子脳力学を考えるに当たっては無限次元的なヒルベルト空間を想像することが重要なのです。どんどん訳が分からなくなってきますが、物理学的に直感の世界をイメージするためには、量子が満ち溢れている「量子の場」をイメージできれば、後はそれを数学的に微分や積分が通用するヒルベルト空間に落とし込み、そこで数学を思う存分楽しめば何でも説明できてしまうようです。
 量子が満ち溢れている場、つまり「場の量子論」を何となく理解できれば、その後の数学はともかくとして私たち文系の人間にも量子論がイメージできて、それができると直感の世界が科学的に説明できるのです。これはイメージできるかどうかの問題なので、自転車に乗れるように、逆上がりができるようになるように、いつか突然に分かるようになるものですが、私はおかげさまで『脳と心の量子論』を読んでいてイメージできるようになりました。
 そうすると、普段はせいぜいニュートンの物理学に生きている私たちの感性に量子論の世界が付け加わることになり、そうすれば神様の世界もまだ自分の頭の中だけですが、ドンドン説明することができるようになってきました。皆さんも、「場の量子論」をイメージすることにぜひ挑戦してみて下さい。そうすると、ドンドン連鎖調和が起こっていることが実感することができるようになりますよ。


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『未来から考える経営』
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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会) 、『未来から考える新しい生き方』(2011年9月 海竜社)、『失敗から学ぶ』(2012年7月海竜社) 、『未来から考える経営』(2012年10月 ザメディアジョン)などがある。
『未来から考える経営』表紙画像
★にんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/

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