船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

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日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。

船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
『Energy, Earth and Everyone』 (テーマ:最近読んでオススメしたい本)
2010.4.23(Fri)
社名:(株)船井メディア セミナー事業部
名前:山内 綾二

 著書『Energy, Earth and Everyone』

 皆さん、こんにちは!
 (株)船井メディアの山内綾二です。

 メダード・ゲイブル著(Medard Gabel)の『Energy, Earth and Everyone』という本があります。この本は、1975年、ストレイト・アロー・ブックス(Straight Arrow Books)という出版社から発行されました。

 1972年にローマ・クラブが『成長の限界』(デニス・メドウズ著)という報告書を作成し、エネルギー・資源が有限な地球では、もはやこれ以上、経済成長を続ければ、世界中の人類を維持できることはできなくなるだろうということを発表いたしました。

 このことに猛烈に異議を唱えた人がいます。バックミンスター・フラーです。

 フラーは、1927年の決意以来、宇宙船地球号の操縦に必要となる、地球上のエネルギー・資源に関する調査を独自にしていました。そのとき、フラーは、世界中の金属が再循環(リサイクル)していることに気づきました。新たに金属鉱石を発掘するよりかスクラップ金属を溶解して再利用したほうが、はるかにエネルギー効率がいいことを企業は知っていたのです。(発掘された金属であろうとスクラップされた金属であろうと、その原子自体は変わらない。原子は決して中古品にならない。第二次世界大戦の時代から金属はリサイクルされている)驚くべきことに、『成長の限界』には、金属の再循環(リサイクル)のことも永遠に再生し続ける原子のことにも言及していない。

『Energy, Earth and Everyone』(1975年)は、ペンシルバニア大学が主催となり、メダード・ゲイブルと彼の研究機関アース・メタボリック・デザインが1974年に開催したワールド・ゲーム・セミナーでの内容をまとめたものです(1980年改訂、ダブルデイ)

 まえがきは、バックミンスター・フラーが、あとがきは、スチュワード・ブランドが書いている。
(スチュワード・ブランドは、『ホール・アース・カタログ』の創始者。スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での伝説となったスピーチの中で、最後に、最も影響を受けた雑誌として取り上げられたのが『ホール・アース・カタログ』です)。

 バックミンスター・フラーは、まえがきに、次のように書いている(一部抜粋)。

This book makes it incontestably clear that it is feasible to harvest enough of daily income of extraterrestrial energy as well as of the surface eruptive steams of internal Earthian infernos all generated at an inexorable, nature-sustained rate to provide all humanity and their generation to come with a higher standard of living and greater freedoms than ever have been experienced by any humans and to do so by 1985, while completely phasing out all further use or development of fossil fuels, atomic and fusion energies.

 この本は、疑う余地がないほど、次のことを明らかにする。地球の内部からの灼熱ような活動によって地表に噴出する水蒸気はもちろんのこと、自然が維持する、変わらない利率で地球圏外から届く、余るほど十分な日々のエネルギー収入(※主に太陽による放射エネルギー)によって、1985年までに、全人類と来るべき世代に、人類がかつて経験したことがないほどの高い生活水準とより素晴らしい自由を供給するだけでなく、化石燃料、原子力エネルギー、核融合エネルギーのこれからの使用と開発を段階的に廃止することができるということを明らかにする。
(抄訳:山内綾二)


 また、スチュワード・ブランドは、あとがきに次のように書いている(一部抜粋)

You take the poison sodium and the poison chlorine and combine them correctly, you get salt for your table.(中略)And, you take the bad news of increasing centralized contorol over macro-energy systems and the bad news ( based on catastrophic expectations ) of individual homes and communities increasingly doing their own energy processing at the price of severe cutbacks… if you cheerfully combine those unforgiving antagonists in one report along with resourceful preliminary research and some bright ideas…then you get the surprisingly good news of this books.

 毒であるナトリウムと、同じく毒である塩素を正しく結合させると、食卓の上に、食べることのできる塩を置くことができる。(中略)もし、悪いニュースを知ったとしよう。とまらない中央集権化されコントロールオーバーになったマクロエネルギーシステム、家庭や地域社会での厳しいエネルギー削減などの壊滅的な予想にもとづく悪いニュース。そこで、喜んで、容赦なく拮抗する悪いニュース同士を、見識ある予備調査と気のきいたアイディアを持って、ひとつのレポートにしてみる。そのとき、この本のように驚くべきグットニュースを手に入れることができる。
(抄訳:山内綾二)

 最近、大型書店の環境問題のコーナーを覗いてみた。そこには、ふたつの巨塔がたっていた。ひとつは、ローマクラブの『成長の限界』『限界を超えて』、もうひとつは、アル・ゴアの『不都合な真実』『私たちの選択』

 『成長の限界』を手にとってみたら、第60刷になっていた。
 『私たちの選択』を読んでみると、エネルギーを効率的に使用するために電気送電線を統合することの必要性を唱えていた。フラーは、最初の提案で、一番はじめに取り組むべき事柄として、国家の概念を廃止して世界規模で電気送電線を統合することをすでに提案していた。『私たちの選択』には、フラーのことについて一言も説明されていなかった。また、『私たちの選択』には、石油・核エネルギーに代わる代替エネルギーについて書かれているが、『Energy, Earth and Everyone』と比べてたら雲泥の差であった。『私たちの選択』では、核エネルギーは廃止することができるだろうかと疑問符で終わっているが、『Energy, Earth and Everyone』では、石油・核エネルギーを廃止して、なおかつ、これまで以上の生活水準と自由を手にいれることができることをクリティカル・パス法(アポロ宇宙船を月まで送るために取られた方法)で提案している。おそらく、この本は日本語に翻訳されないだろう。このような報告書が存在していることは、きっと不都合な真実に違いない。

 さて、この悪いニュース同士を結合させて、グッドニュースにしてみようと思う。


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