
トップが語る、「いま、伝えたいこと」

以下は、拙著『仕事のくせづけ』の中の一つの文章ですが、最近の私は勇気がいまの日本人にとってもっとも大事だと思うのです。
良いと思うことをやり
悪いと思うことをやめる
「勇気」という言葉の定義は、一般的には、「物事を恐れない強い心」だとされていますが、私は少々違った意味でとらえています。それというのも、「勇気」とは、良いと思うことをやり、悪いと思うことをやめることだと思っているからです。
さて、ここで問題となるのは、良いと思うことや、悪いと思うこととは何か、ということですが、良いと思うことは、自然の摂理に沿ったことと、良心に沿ったこと、と考えるのがよいように思います。
自然の摂理とは次のようなものと考えられます。
●すべてのものが調和し、生成発展する。
●単純でバランスがとれている。
●ムリ、ムダ、ムラがない。
●調和を乱すものが出てきたときには、それを取り戻すシステムが働く。
人間も自然の一部ですから、この自然の摂理に沿ったことをしなければなりません。良心とは、自分の中にある真に正しい心です。
また、良心には一人一人に合ったレベルがあると思います。難しく考えず、その時に自分が良いと思ったことが、良心だと考えればよいでしょう。
身近な例でいうと、タバコや飲酒もそのひとつです。タバコを吸うことは、体に悪いとわかっており、まわりのタバコ嫌いな人に迷惑をかけると思いながらも、タバコがやめられない場合や、最近飲みすぎで体調が悪いのに、つい飲んでしまって、休肝日を作ることができない、というような行動は「勇気がない」と言っていいでしょう。
これはひとつの例ですが、仕事においても、すべて自然の摂理と自分の良心に照らし合わせて、良いと思うことをやり、悪いと思うことをやめるのです。
会社のトップであれば経験があると思いますが、良心や自然の理に反したことをすると、一挙にツキはなくなり、会社の業績は下がるものです。
少しサボろうと思う怠け心をやめることや、ちょっとした不正を正すことは、はじめは勇気がいることかもしれません。しかし常にこれができるのが、仕事ができる人の条件だと思います(転載ここまで)。
良い未来をつくるため、ぜひ勇気を出して良いと思うことをすぐやり、悪いと思うことはやめようではありませんか。
=以上=

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ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』

