舩井幸雄の「この人いいよ!」

このページでは、超幅広い舩井幸雄の人脈の中から、舩井幸雄がぜひ皆さまに紹介したいと思う人を、さまざまな角度からご紹介します。

「品格ある日本」づくりに貢献。
"死"を意識することの大切さ

今回このコーナーでは、非営利政策シンクタンク「構想日本」のパブリシティ担当ディレクターと、社団法人「日本家庭生活研究協会」の常務理事、夜桜能企画実行委員等々を務める西田陽光さんを紹介します。
西田さんは、舩井が毎回そのゲスト講師を選び、隔月で参議院議員会館などで開かれる、新技術研究の発表の場『アークの会』のコーディネーターも務められています。 
「日本を、使命を自覚した活き活きとした国にする」ことを目的としたさまざまな活動をされる西田さん。その言葉やたたずまいには、エレガンス(品格)とユーモアが漂い、これからの社会のあり方を見据える確かな目が感じられました。

「構想日本」パブリシティ担当ディレクター、「日本家庭生活研究協会」常務理事 西田 陽光さん

「構想日本」パブリシティ担当ディレクター、「日本家庭生活研究協会」常務理事 西田 陽光さん
プロフィール
西田 陽光(にしだ ようこう) 「構想日本」パブリシティ担当ディレクター、「日本家庭生活研究協会」 常務理事
1991年 靖国神社夜桜能企画実行委員として取り組む(第1回(1991年)〜第17回(2008年))。1997年 「構想日本」立ち上げ参画。運営委員パブリシティ担当ディレクターとして今日まで取りくむ。2002年4月に社団法人「日本家庭生活研究協会」理事に就任、定期研究会を開催する(2006年には常務理事)。2003年からは、文部科学省の推薦による(独)福祉医療機構の助成事業として「父親の家庭教育への参加促進事業」の企画、運営責任者として取り組む。親と子の意識調査を実施、「父親の10ヵ条」作成。お父さんのワークライフバランス促進事業として、数々の事例集冊子作り、ワークショップ、シンポジウムを行い続ける。現在、月刊誌『ガバナンス』(ぎょうせい刊)に『日本を変えるイニシアティブたち』というタイトルで連載中。その他、雑誌取材多数。
―まず、西田さんがパブリシティ担当ディレクターを務められる「構想日本」とはどんなもので、西田さんはどんな活動をされているのでしょうか?
西田:「構想日本」とは、「変革者ネットワーク」をめざして活動しています。民の立場からの政策づくりをめざしています。
 立ち上げは、1997年4月。代表 加藤秀樹との縁で立ち上げから参画しました。
 「J.I.フォーラム」という講演会を毎月開催しています。毎月多彩なゲストをお迎えし、多様なテーマのパネルディスカッションを開催し続けております。
 この「J.I.フォーラム」の企画、運営を私が担当させていただいています。お会いした方、ご紹介いただいた方など様々な機会で感動した方を一人でも多くの方にその感動をお伝えできればと必死で取り組んで参りました。意義ある取り組みや、関わっておられる人々を、タイミングを見極めながら開催させていただいております。
 「構想日本」は、政策のシンクタンクです。様々な分野で世の中を変えたいと思う人々の知恵を結集し、政策を作ります。
月刊『ガバナンス』(ぎょうせい)西田さんは『日本を変えるイニシアティブたち』というタイトルで連載中。
月刊『ガバナンス』(ぎょうせい)西田さんは『日本を変えるイニシアティブたち』というタイトルで連載中。
 スタッフの数は少なくとも、「構想日本」のまわりには、多くの変革をめざす人々の知恵が集まっています。
 単なる政策批判や抽象的な理想論でなく、具体的問題点や仕組みを、熟知する人々と議論を尽くし、十分に実行可能なものとして政策提言やキャンペーンをしていきます。
 私は個人的には、『アークの会』で講演いただくような、不思議な技術や見えない世界のことにも興味があります。見えざる世界に関する研究、宗教、哲学、意識に関する研究者のレポートやお話には強く心ひかれます。「構想日本」での"政策"の背景にも、人間の歴史や思想、思考があるわけです。その国の人々の考え方が、その国の政治政策を形成しているわけです。
―なるほど、すばらしい活動をされているのですね。もう一つ、西田さんが理事を務めていらっしゃる社団法人「日本家庭生活研究協会」はどのようなものなのでしょうか?
西田:「構想日本」の仕事をしていく中で、アドバイスをしたり応援をしたりと、さまざまなご縁をいただきます。そんな中で、様々なところから相談を受けることがあります。社団法人「日本家庭生活研究協会」もそのご縁の一つです。(社)日本家庭生活研究協会は、長い歴史がありましたが、近年、あまり活性化されておらず、せっかくの団体を社会に役立つよう活性化させたいと、先輩の澤登信子理事からの依頼で、新しく事業を企画、運営する責任者として関わることにいたしました。すべてボランティアで、この6年間本当に何から何まで一人で取りくむには大変なエネルギーを必要としました。
 6年前、「お父さんのワークライフバランス」は誰もまだ言い出していないテーマでした。
 ここでは、「ワークライフバランス」を、ワーク=仕事、ライフ、人生と捉えます。「仕事」と「家庭」または、「労働時間を減らそう」というような視点に限ったものは言いません。 
 私たちが人生を生きていく上で、自分の人生を、縁あるさまざまなことや人々と、どのように関わり、幸せを築きあげていくのかが大事ではないでしょうか?
 時にせいいっぱい働くことも、時にしっかり休むことも、時に誰かのために時間を使うこともあるでしょう。
 小さなスパンでの枠に縛られず、自分の人生の中で自分と社会(他者との関係)のバランスを上手にとってほしいものです。
 世の中の働き手であるお父さんにとっても、個人の人生の充実、まわりの人との関わりを再認識していただき、お父さんのまわりの人々が幸せになるようにと願っています。
 幸せな人のまわりにいるとまわりの人も幸せになっていきます。
―「お父さん」が切り口というのは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
西田:まず、男性にこそ、家庭や地域の問題を自分のこととしてとらえることで、家庭や地域や組織にとってよりよい活性が生まれると考えます。
 日本人の特に男性というのは、ヒエラルキー(階層型)の組織の中では卓越した能力を発揮する人が多いのですが、では、「一人の人間として、すなわち組織がバックにはない時の"個人"としては果たしてどうなんだろうか」と考えた時にいささか疑問に思えることも多々感じられました。
 まず一つの組織や社会の中で、お互いが公平で、慈しみ合い、尊重し合える、すなわち、それぞれ異なる個性が共存できるということは、自分自身が自立していることではじめて、成り立つことかと思います。個人の自立があってはじめて、違いを受け止め、違いを活かし合えることが、互いの活性化につながるかと思います。誰かにおんぶにだっこするという依存の関係になると、ヒエラルキー(階層)を生みます。支配する者と支配される者をつくり、格差が生まれます。今、まさに社会のあり方が問われています。"変革"は、個人一人ひとりの意識変革なくして実現するものではありません。
「日本家庭生活研究協会」発行の冊子

「日本家庭生活研究協会」発行の冊子

みんなが集まれる「場づくり」が大切
西田:そしてそういうことを伝えたり、みんなで考えたりするためには、やはり「場」があるといいですね。よく精神論を語る人がいますが、生きているのはこの現実の社会なのです。ですから現実の中で対応ができることが望ましいと思います。それで私は、そういうことを話し合ったり共感し合ったりするための"場"がとても大事だと考えています。

2月26日に都内の会場で開かれた(社)日本家庭生活研究協会主催のセミナー。テーマは「パートナーシップ お互いを認め合おう」

2月26日に都内の会場で開かれた(社)日本家庭生活研究協会主催のセミナー。
テーマは「パートナーシップ お互いを認め合おう」
 たとえ一人ひとりは小さな力でも、その力が集まる場が生まれると、その"場"というものは不思議な力を持ち、1+1が2ではなく、それ以上の可能性やパワーが生まれるのです。そして皆が寄り集まった楽しい場には、さらに多くの人が(現実にリアルに集まるだけじゃなく、その場へ意識を寄せるという意味においても)集まってきて、「祭りの力」がおきるわけです。
―なるほど。確かに日本人の特に年輩の男性は、"個人"という意識が弱いような気がしますね。それにしても、皆が集まれる「場づくり」というのは、けっこう大変ですよね。西田さんは昔からそういうことが得意だったのでしょうか?
西田:どうでしょうね。まあ昔から、自分が「これはいい」と思えたのはパッと企画したり、メッセージしてきたり、行動していました。動いていると自然に場ができていました。
―選挙などでも活動されていたそうですね?
西田:ええ、そういう経験もありますね。私は石川県の出身なのですが、私の家は昔地主で、子供の頃、母は市会議員や調停委員を務めたり、地元の国会議員を押し出したりしていました。父は外科の開業医をやっていて、患者さんがいつもいつもたむろしているような家でした。父がとても大切にしていた言葉が「鬼手仏心(きしゅぶっしん)」でした。つまり、「その人を生かそう」という思いが背景にあって、実際の技術が生きるわけで、決して技術が先にあるわけではないのです。その奥にある心や倫理観、精神性がすごく大事なのですね。
 何のために、なぜそうするのかと、自分への問いかけは大事なことではないでしょうか。
心の優しさというのはすごく大きな力です。本当に、優しさ=愛というのは、何ものにも勝るエネルギーだと思います。
―確かに、そのような「優しさ」や「愛」が現代の日本には欠けているような気もしますね。ところで西田さんは、そのような考えに自然に至ったのでしょうか?
西田:そうですね。まず私は、20代の時、読書漬けの日々を過ごしました。世の中で一般的に言われていることに対して、どうしても自分は直感的に納得のいかないことが多かったのです。そういうことを検証するために、大脳生理学、宗教、哲学、歴史の本をむさぼるように読み続けていました。月に30〜40冊くらいは本を読んでいましたね。今でも読書は大好きです。
死ぬための準備をした経験
西田:いまから20年くらい前でしょうか、大腸にポリープが見つかったことがあるんです。私はスイカが大好きで、夏にはスイカをいっぱい食べるのですが、ある時トイレが真赤になったことがあって、「スイカの食べすぎだわ〜」と思ったのですが、そうではなく、下血だったのです。病院で検査してもらうと、大腸のポリープが切れそうで、そこから出血していたんですね。良性か悪性か分からないので、検査をすることになったのですが、万が一ということも考えました。その時、人生で初めて「自分がもしも死んだら」ということを考えました。
 それで、自分がもしいなくなっても困らないようにと、当時子供が小学生と幼稚園だったのですが、とりあえず、学校や幼稚園で必要になるもの、たとえば当面の子供の下着やくつ下、ぞうきん等々の準備をまとめてしました。また、自分が死んだ後、家の中を他人が見てもわかるように表記をし、整理整頓をし、徹底した掃除にあけくれました。いろいろな物の場所が分かるようにノートを作ったり、主要な人の連絡先を書いたりと、死ぬための準備をしたのです。 
 と同時に、『死者の書』という本を読みました。そこには、死者が今生に未練なく逝けるようにというメッセージと同時に、生きている者には「いまを最善に生きるのですよ」と両方のメッセージを感じました。
 本当に、自分が死ぬことを想定して、残していく者のために準備をすることで、不安になる間もなく、もうめちゃくちゃ忙しかったのですね。夢中でやっていたのです。それで半年後にまた病院に行って検査してみると、なんと大腸のポリープはきれいになくなっていたんですよ!
―ええ、なくなったとはすごいですね!「死ぬための準備」を一生懸命されたことがよかったのでしょうか?
西田:どうでしょうか。その他にも、とりあえず当時、人の言うところの良いと言われることは、あらゆることをやりました。いろんなものを飲んだり、やったりしました。それに、大腸にポリープがあることも忘れていましたしね(笑)。忘れるのは得意なんですよ。でも結果的には「自分が死ぬ」ということを現実的に考えたことが良い経験になっていますね。本当に「死ぬこと」を知るというのは大切だと思いますね。
―そうですね。そうかもしれませんね。西田さん、今日は興味深いお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。
舩井幸雄よりのコメント
 西田さんとは、十余年、本当に親しく付き合っています。
 家族を大事にし、真剣に世の中のために行動している彼女から、いつもいろいろ教えられています。行動的だが女らしい、しとやかさに惹かれています。よい人です。
舩井幸雄よりのコメント
★西田陽光ブログ: http://blog.livedoor.jp/yohkoh2/
★「構想日本」ホームページ: http://www.kosonippon.org/
★「日本家庭生活研究協会」ホームページ: http://www.jfca.or.jp/
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