写真
2010年にんげんクラブ全国大会ステージ上にて
(写真撮影:泉浩樹)

「天律時代」の到来に向けて

このページは、(株)船井本社社長で「にんげんクラブ」を主催する船井勝仁によるコラムページです。船井勝仁は「これから“天律時代”が来る。そして一人ひとりが“うず”を作っていくことが大事になるだろう」という思いを持っています。それをベースにおいた日々の活動の様子や出会い、伝えたいことなどを語っていきます。

また、「船井幸雄の息子」ではなく、“船井勝仁”の独自性をさらに打ち出していくこともテーマに、これまで父に寄せてきた思いや、「二代目社長」としての方針も語っていきます。

左上 「うず」のイメージ(画:西口貴美)
2011.1.11(第2回)
1ミリも嘘を言わない

 こんにちは。船井勝仁です。
 私は、建築業界は全くの素人ですが、『神様が宿る家』(ザ メディアジョン)を著したウェッジグループオーナーの澤田升男さんの仲間たちの工務店の社長さんたちと楽しくお付き合いをさせていただいています。昨年12月の下旬にも澤田さんの呼びかけでそんな仲間たちと沖縄に行ってきました。昼間はゴルフを楽しみ、夜は大宴会をして、2次会3次会と梯子をして学生のノリでトコトン楽しませていただきました。
 沖縄から帰ってきた翌日、中学生の子どもとクリスマスプレゼントを買いに行く約束をキャンセルしてしまったほど体力的には応えましたが、とてもすっきりした気持ちになり、精神的にはリフレッシュして帰ってきました。その理由が、帰りの飛行機で(株)グリーンライフの長谷川真児社長とお隣になり、いろいろ話をしていて分かりました。
 澤田さんは商売という意味では建築業界を離れ、コンサルタントとしてやっていくようになってからは「1ミリも嘘をつかずに生きていきたい」と思っていて、それをこの澤田組の仲間で実現させていっているからです。
 そう考えると例え遊びでも澤田さんの行動にはまったく妥協がありません。いつも真剣にどうすれば楽しいかを追求しており、そのためには“まあいいか”とちょっとした嘘をつくことを許さないのです。まさに100%本音で生きることを追求しているのです。
 そして、この100%本音で生きることはとても楽しいのです。2泊3日の沖縄旅行の間はこの世界を実感できるから、精神的にリフレッシュできたのです。

 この“1ミリも嘘を言わない”は、仕事の面でも徹底しています。澤田さんが発案して長谷川社長を中心に進めている「ゼロ宣言」という取り組みがあります。それについて、『神様が宿る家』から少し引用させていただきます。

(引用開始)  私は、今、現役時代以上に住まい手側に立った家造りを考えています。自分が苦労して建築しなくてもいいという身軽さも正直ありますが、それにしても、毎日、毎日、住まい手にとって何が良いかだけを考えてしまいます。もしかしたら、現役時代に利益中心の家造りを少なからずとも行ってしまったことへの反省と償いの気持ちから起きた行動かもしれません。
 それで思い至ったのが、「住まい手のマイナスになることは、とにかく家から排除する」ということでした。ここで言うマイナスとは、住まい手の健康を害する材料であり、短期間でメンテナンスを必要とする材料のことです。そうした材料を極力0(ゼロ)にする、「ゼロ宣言」という家造りの構想を立ち上げました。
            (中略)
 ただし、詳しくは次項で述べますが、私が「ゼロ宣言」で推奨する「住まい手のマイナスになることを家から排除した」建物は、実は造り手側にとっては大変な手間と時間とコストがかかることなのです。
 当初、この宣言を多くの業者に投げかけましたが、みんな尻ごみして賛同してくれませんでした。グリーンライフだけが、二つ返事で「やりましょう」と言ってくれたのです。
            (中略)
 しかし、努力の甲斐あって、実際に「ゼロ宣言」の家を造りはじめてみると、多くのお客様から喜びの声、おほめの言葉をちょうだいしたとのうれしい報告が日々入っています。
(引用終了)


 澤田さん、長谷川さんが中心となった「ゼロ宣言」の家が日本中に拡がっています。とにかく、お客様に“嘘を1ミリも言いたくない”という澤田さんの思いが長谷川さんというパートナーを得て、現実化していっています。他の業界にあってもこの姿勢は見習うべきところが多いと思います。
 100%本音で生きられる本物の天律時代を早くつくりたいものです。

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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)などがある。

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