今月のクローズアップ
このページでは、舩井幸雄が注目していたり、興味を持っていた物や場所などをご紹介します。
河口湖で和の繊細にひたる! |
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蔵づくりの美術館『紙わらべの蔵』 |
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今年の7月に、山梨県の河口湖畔に、和紙人形作家の高木栄子さんの美術館『紙わらべの蔵』がオープンしました。 高木栄子さんは、半世紀にわたり、昭和初期の四季折々の風物詩や、子どもの伝承遊びなどを題材にした多くの作品を発表し続けています。高木さんの作品はとても繊細で、和紙で細部まで表現されており、日本人なら、当時を知らなくてもその情景が思い浮かんでくるものです。 高木さんは現在福井県にお住まいで、活動も福井県中心にされていますが、その高木さんの美術館をここ山梨県に設立しようと、中心になって携わったのが、地元の富士ハウス工業(株)の小山田利男社長と、美術館の隣でホテル&レストラン『イエスタディ』を経営している堀内 洋オーナーです。「良いものは必ず皆に伝わるもの」との、熱い思いで、お二人はこの美術館の運営に尽力されています。 この秋、河口湖畔のすばらしい景色の中、ぜひ日本の繊細な文化に浸ってみてください! |
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人気の秘密は鋭い観察眼と妥協を許さない作品づくり | ||||
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"紙わらべ"について | ||||
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高木さんの作品には、かわいい子供たちがいろいろな遊びをしている作品も多く、子供の顔に表情はないのに、不思議とその表情が思い浮かんできます。舩井幸雄も、高木さんの作品の精緻さには感動したようで、「ほんとに細かいところまでよく表現されている」と感激していました。 また、微妙な腰の曲がり具合や姿勢で、表現されている人の年代までも、すぐに想像できるから不思議です。 高木さんの作品は、見ているだけで楽しそうな声が聞こえてきそうで、日本人が忘れかけている原風景を思い起こさせるのです。見る人の心に懐かしさと温かさを感じさせ、見ているとふっと心が癒されます。 |
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取材に伺ったとき、展示場には多くの年配の女性が訪れており、どこか懐かしそうに、楽しげに作品をご覧になっていたのが印象的でした。展示室の横には、カフェもあります。作品を見た後でゆっくりとお茶をいただきながら、河口湖を眺め、心癒されるひとときを過ごしてみられてはとお奨めします。 | ||||
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●山梨県 富士河口湖 高木栄子 紙わらべの蔵 美術館ホームページ: http://www.kamiwarabe.jp/ ● ホテル&レストラン『イエスタディ』ホームページ: http://www.kawaguchiko-yesterday.com/ |
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