“本物主義”時代の幸せな生き方

このページは、(株)本物研究所と(株)船井メディア 社長の佐野浩一によるコラムページです。
佐野浩一の義理の父でもある舩井幸雄は、1980年代のバブルの真っただ中の頃からすでに、「競争主体で矛盾のありすぎる資本主義はもうもたない」、そして「資本主義にとってかわるのは『本物主義』ではないか」と考えており、2003年に(株)本物研究所をつくりました。
その(株)本物研究所の設立当初から社長として、佐野は常に、“本物”や、人々の“本当の幸せ”について真剣に考えてきました。
そんな佐野が、いよいよ間近に迫ってきたと思われる「本物主義」時代に向け、私たちはどう生きていけばいいのか、また「幸せに生きる」とはどういうことだろう? ということを先駆けて模索し、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

2016.09.01(第31回)
食を見直そう!

 愛読している「みやざき中央新聞」の8月8日・2659号の「取材ノート」におもしろい内容を見つけました。

 弥生時代・3990回。
 鎌倉時代・2645回。
 江戸時代・1465回。
 そして現代・620回。

 これ、一回の食事あたりの噛む回数なんだそうです。
 食育の観点からも、「噛む」ことの大事さはわかっているつもりでも、思いのほか「噛んでいない」ことを思い知らされます。
 現代においては、「食べやすさ」を求めるあまり、動物の一種として「本来どうあるべきなのか?」が欠落してしまっています。 歯の種類と食物のバランスについても同じことが言えます。
 人間の「歯」は、犬歯・切歯・臼歯の3種類があり、それぞれ4・8・20の全部で32本あります。
 犬歯:肉や魚などを噛み切るための形状をしています。
 切歯:葉などの繊維質を切って飲み込みやすくします。
 臼歯:穀物や豆類、芋類をすり潰して食べやすくします。

 つまり、人間の摂取すべき食物の比率は肉・魚【1】:野菜【2】:穀物【5】ではないかという理論があります。
 現実的には、肉類や粉食(麺類やパン、菓子類のほとんど)が大半を占め、本来食べるべき穀物、日本人で言えば米(玄米)を食べる量がとても不足しているということです。
 様々に要因はあるのでしょうが、いま、私たちはいつも病気のリスクにさらされて生きています。なぜか? 「病名」も増える一方です。
 生活習慣病を患う人たちの増加は、食の変化との関係性が強いという学者もいますし、玄米から白米中心にシフトされたこの約200年の間に、病気の種類が急増し、がんリスクも高まってきたとする学者もいます。
 舩井幸雄は、よく「自然の摂理にしたがおう!」と言いました。  明らかに、「食」の面においては、「自然の摂理」にしたがっていない事実が確認されます。
 舩井幸雄は、著書『百匹目の猿』(サンマーク出版)に、つぎのようなことを記しています。

 世の中に起きることはすべて必然必要です。工業化社会がもたらした矛盾も必要だから起こったことだし、近代の行き詰まりも、景気の低迷や地価の下落も、すべて必然必要のことだといえます。
 悪いことはよくなるために起きるといっていいでしょう。ただし、その「よくなるようにできている」システム=天地自然の理を作動させるには、人間がいのちのはたらきに素直に耳を傾け、その原理に沿って生き直すことを始めなくてはいけません。


 いまの食事情と病気の増加は、まさに行き着くところまで来てしまっているように思います。でも、舩井は、「悪いことはよくなるために起きる」と言い切っています。まさに、これからの新しい時代を明るく、前向きに生き抜いていくためには、このことを私たちが心底理解し、「いのちのはたらきに素直に耳を傾け、原理に沿って生き直すこと」なんだと思えてならないのです。

 「本物時代」を迎える人類、とりわけ日本人としての重要な選択は、「食」にこそあると考えますが、いかがでしょうか?

 私たちのからだ、すなわちいのちは、食べたものでできているのです……。



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Profile:佐野 浩一(さの こういち)
佐野 浩一(さの こういち)

1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。

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