船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
ライフ・イズ・ビューティフル
2013.4.25(Thu)
社名:(株)船井メディア 『ザ・フナイ』 編集長
名前:高岡 良子

 日頃はめったにテレビを見ないのですが、先日たまたまテレビのスイッチを入れると、『ライフ・イズ・ビューティフル』という映画を放映していました。1997年のイタリア映画、ロベルト・ベニーニが、監督、脚本および主演をしています。

 はじめ、私は、面白い仕草や言葉を道化ふうに連発する主人公の雰囲気から、喜劇なのかと思いながら見ていました。ところが幸せな家族を突然襲ったユダヤ人の強制収容所行きの場面から、この先どうなるのだろう……とだんだん真剣になりました。収容所の屈辱的、非人間的なありさまに嫌悪を覚えながら、事の成り行きを見守りました(正直言いますと、自由を奪われることへの怒りを感じました。人間が同じ人間をこのように扱うことができるとは! このような非人道的なことが、つい何十年か前までおこなわれていたとは! 実際いまでも地球上のどこかで、このありさまはおこなわれているのでは……と思ったのです)。

 そして、この屈辱に充ちた環境にあっても、平和な環境のときの雰囲気を失わない主人公のあり方に感銘を受けたのです。

 映画は、北イタリアが舞台で、第二次世界大戦前ののどかな光景から始まります。ユダヤ系イタリア人のグイドは、いつも陽気で機転がきき、あたたかいユーモアセンスの持ち主。ロマンチックな彼は決してイケメンではなかったけど、やがて美しいドーラの心をとらえて結婚、男の子が生まれる。しかし幸せな3人に、ある日突然襲ったナチスによる強制収容所行き。自由を奪われ、囚人服のような縞模様の服を着せられ、毎日強いられる製鉄所での過酷な労働。合間には子どもや体の弱った仲間たちがガス室に送り込まれていく。みなが暗澹とした表情をしている中で、グイドだけは陽気さを失わず、いっしょに収容された幼い息子には「これはゲームなんだ。泣いたり、ママに会いたがったりしたら減点だよ。いい子にしていれば点数がもらえる。1000点になったら本物の戦車に乗っておうちに帰れるんだ」とウソの物語を聞かせつづけ、希望を持たせる。
 ナチスの監視をぬって、拡声器をドーラのいる女性収容所に向けて、「いつもいつも君を想っているよ!」そしてかつて劇場で聞いた二人の思い出の曲「ホフマンの舟歌」のレコードを女性収容所に向け流し、ドーラに変わらぬ愛を伝える……。

 どんな環境にあっても、グイドの態度や雰囲気は変わりません。ユーモアのセンスを失わず、ドーラや息子に愛と希望をおくり続けます。この強さはどこから来るのでしょうか?

 グイドの態度はいつも気楽で陽気で、幸せな環境のときも自由を奪われた苛酷な環境のときも決して揺らぎません。この「あり方」こそ、「ライフ・イズ・ビューティフル」を実現可能にするのですね?!

 何があっても、どんな環境に放り込まれても、美しい人生を生ききることの勇気とすばらしさ。外からの要素では決して奪われることのない「生命の美しさ」「生命の甘やかさ」そして「全うされた美しい人生」……ロベルト・ベニーニは、まさにそれを私におしえてくれました。

 ちなみに、ロベルトの父は、2年間収容所生活を経験したそうです。またグイドの妻を演じたニコレッタ・ブラスキは、実生活でもロベルトの妻だそうで、感銘は深まりました。
 余談ですが、この映画は、米アカデミー賞7部門でノミネートされ、主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞、そしてトロント国際映画祭の観客賞を受賞したとのこと。

 この映画の存在は全く知りませんでしたが、たまたまこのタイミングで私の人生に突如飛び込んできたこの映画は、神からの贈りもののような気がします。

 グイドのあり方に少しでも近づけるように、天に召されるその日まで、「ライフ・イズ・ビューティフル」を実現しよう……!!
 私は希望を新たにしています。


2周目:「「気楽に」は、魔法の言葉です。」
4周目:「想像力を使ってすること」
5周目:「花の愛情」
6周目:「言霊の力」
7周目:「麻の葉紋様」
8周目:「心躍る小道」
9周目:「1分間で2億5000万円が使えたら?」
11周目:「生命の充ち満ちている道」
12周目:「麻のこと」
13周目:「シンシンの魅力」
14周目:「所有意識とパワーコントロール」
15周目:「土地所有の概念に不思議を覚える」

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