船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
コミュニケーション進化が加速する!
2014.4.16(Wed)
社名:(株)本物研究所
名前:門脇 宥希

 コラムは各人の特性なのか、ある共通のテーマに沿って書かれることが多いと思います。私は意図的ではないですが、再三再四コミュニケーション、人と人との関係性と言葉の性質について書いてきました。

 振り返ると、野球とチームビルディングの経験、言霊とロゴストロン技術、フロー経営とマネージメント革命……等々、よくもここまでグルグルと考え巡らせたものだと思い返しました。それも自分自身にとって、人との関係性が“すべて”だという仮説があるからに他ありません。

 さらにしつこく今回もよく似たテーマを持ち出したのは、そのコミュニケーションそのものの進化を表している現象が頻発してきていて、世の急変の鍵を握っているのはないかと思えるからです。

 例を挙げると、胎内記憶のみならず中間性記憶(母親を選んで胎内に入るまでの記憶)、前世記憶まで明確に語る子どもたちをインタビューしたドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」では、胎話士(たいわし)の活躍がクローズアップされています。 胎話士は言葉を認知できない胎児や赤ちゃんと母親とのコミュニケーションを円滑にうながしていく役割を担います。

 では言葉の意味を認識できないのにも関わらず、どうやってコミュニケーションをするのでしょうか? 聴覚で聞き取れることができない音、周波数を“波”として感覚的にとらえているのでしょうか。私はこの“波”の感知こそ、これから大きな役割があるように思ったのが今回のコラムの主要テーマです。

 過去のコラムでマネージメントのことについて触れた時に、天外伺朗先生のフローマネージメントの例を挙げました。社会活動の根幹を成す企業、それもトップの経営者の「恐れ、不安……」のような潜在意識に潜む、負の感情の一掃が鍵だと天外先生は言っています。ソニーの好調時の理由を振り返った時に、上意下達の管理型組織ではなく、フロー環境こそがそれを実現させていたと結論づけています。
 「管理」そのものは「自分の評価はどうなるか」「信頼がそもそもできない」等々……恐れや不安の表れの象徴であると。その負の感情そのものは、胎児が産道を通って母親と切り離され、生まれる瞬間のバーストラウマが大元の原因だと言及しています。

 胎話士が母親と胎児や赤ちゃんとのコミュニケーションギャップを埋める役割があるのであれば、天外先生の言うことに紐付けすると、企業活動にも大きく影響を及ぼす存在になるだろうと思ったのです。負の感情そのものが解消されるようになると、ピラミッド型の組織である企業自体の体(たい)も変わってくると言い換えられます。個と個が有機的に結び付くフラットなこれからの新しい組織、コミュニティ構築の鍵は、まさに“そこ”なのでしょう。

 これまではそのような胎話士の存在がクローズアップされることはありませんでした。 今後活躍の場所が広がり、コミュニケーションギャップが埋まってくることが考えられますが、マイナスやプラスに両極端に振れる「感情」優位のコミュニケーションから、新しいステージへの転換が求められているように思えるのです。

 胎話士のように「言葉による音」以外の情報を感覚や波でとらえるようになると、テレパシーのようなコミュニケーションそのもののやり方が大きく変わり、「善と悪」など二面性をつくりだす性質を持つ「言葉」自体が、時代にそぐわなくなるのかもしれません。 ここまでほぼ直感に頼った文章になりましたが、読者の皆様も共感していただけるところがあると思います。

 自身の直感については確証はありませんが、周りの現象→考察によって変化を敏感に感じるようになったきっかけの一つに、「石のしずく」があることを最後に紹介しておきます。開発者の川田薫先生にも一度確認してみたい自身の変化です。


2周目:「妻のお腹の張りについて」
3周目:「包み込みで商売繁盛」
4周目:「船井流ルール化」
5周目:「“ほんまもん”のつながりって何?」
6周目:「夢の設計図は時空の超越体験へのステップ?」
7周目:「幸せ、利益、本当にやりたいこととの統合」
8周目:「“本物”の流通の現場は学びの宝庫」
9周目:「“本物”の流通は人との関係性が決め手」
10周目:「独自固有の長所を生かせば絶妙に共生できる」
11周目:「コミュニケーションプラットホームとミニロゴストロン」
12周目:「子育ての気付きも物事の相似象」
13周目:「人との出会い力が鍵」
14周目:「儲かるお店はマンダラづくりにあり」
15周目:「フロー体験の再現」
16周目:「小商いのススメ」
17周目:「小商い共生モデルはセレンディピティを引き起こす」
18周目:「共生時代での卸問屋の役割」
19周目:「資本主義から新しい時代への超具体的実践」
21周目:「善悪の判断基準を超える」
22周目:「語って語って語り抜け」

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