船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
包み込みで商売繁盛
2011.3.29(Tue)
社名:(株)本物研究所
名前:門脇 宥希

 今回の地震で犠牲になった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された地域の一日も早い復興をお祈りします。

 さて過去のコラムでも船井流の特徴に現場発ルール化があると書いたことがありましたが、現場まわりで気付いた、船井流の源流とも言える「包み込みの発想」について考察してみたいと思います。

 本物研究所は卸業として現場の小売り店に実際に多く足を運びます。その回数を重ね、日々考察を積み重ねていくと自分なりのある一定のルールが出来上がってきます。 その自分なりの…という感覚が大切だと思いますが、例えば、お店の外観、中に入った時のクリンネス度合い、ビジョンと算段のバランス、そこで働く人の活気や表情、声の張りなど…売れている店と売れていない店の違いが肌でわかるようになってきました。更に弊社の扱う商品を品揃えした場合の、またそれなりの特徴のあるルール化ができるのではないかと思います。

 そこで最近特に大切なのは「包み込み」ではないかと思うようになりました。船井流経営法の「包み込み戦略」は、周囲の競合店の特徴や品揃え、強み、情報などに対して、力相応で圧倒的に包み込んでしまう戦略のことを言いますが、私は、商品を販売する「人」に包み込みの発想の「考え方」があるかどうかという視点に目をつけました。

 それは、ある小売り店の経営者の考え方に触れて気付いたことです。特に素晴らしいと感じたのは、弊社の取り扱う商品の長所を見付けるのが上手いことです。「本物」を選択し、研究していくと、どうしても商品を比較する状況が出てきます。同じジャンルの商品があった場合、この商品の性能より、こちらの商品の性能が優れていると言ったように…。しかし、そのような比較をして商品の短所を見付ける考え方そのものがあまりないのです。

 お店は、通常立地有利と言われるような場所になく、周辺の歩行者がお客様として、ふらっと立ち寄るような店ではありません。ほどんどのお客様が口コミでつながっているのです。つまりあの店「いいよ」という気持ちが伝播して、繁盛店になるのです。売っている商品よりも売っている人に対して来店動機が生まれています。商品採用基準に「包み込み」があるため、やはりお客様に対してもその姿勢は変わらず、お客様を心から受け入れる姿勢があります。受け入れるのは、お客様の「考え方」そのものです。

 例えば、人が相手を好きになる時、人は一番自分のことが大切とするならば、その人のことを好きかどうかよりも、「自分のことを受け入れてくれるかどうか」が相手を好きになる基準ではないかと考えます。そのお店自体に包み込みの姿勢(接客時など)があると、お客様は「自分を受け入れてくれる」と嬉しくなり、お店を好きになると思えるのです。

 商品は物でありながら、創っているのは「人」以外にありません。「物」を包み込むことができる能力は、「人」を包み込む能力に比例するのではないかと思えるのです。

 本物研究所の名前のごとく、このような環境で働いていると、本物の基準について考えさせられることが多いです。その基準を文章化することも試みていますが、本来、本物は基準とか尺度を越えたところにあるのではないかと思うようになりました。商品も創るきっかけになった動機、商品に込めた想い、コンセプトなど、「人」の発想が商品ができる発端であることは間違いありません。「人」に対して本物かどうか基準を付けれないことと一緒ではないかと思います。

 商品も人も長所を見付けて包み込む…。受け入れる体制があればあるほど、有益な情報もお客様も寄ってきます。商売繁盛のヒントを現場で垣間見た気がしました。


2周目:「妻のお腹の張りについて」

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