船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
共生時代での卸問屋の役割
2013.6.27(Thu)
社名:(株)本物研究所
名前:門脇 宥希

 本物研究所は卸問屋ですが、ユニクロを代表とした衣料業界に限らずSPA(製造小売り)が全盛の時代に、日本古来の商慣行である問屋の現代における役割は何でしょうか。

 そのようなテーマは、社員コラムでも何度か触れてきましたが、ただ単に商品を右から左へ流し、中間マージンをいただいてスケールメリットを出すだけでは、時代の波に飲み込まれて存在価値を失うのは必然です。
 船井幸雄が掲げた創業原点のように、「中小企業や町工場から世の中を変えるような素晴らしい本物技術が出る。それを世の中に送り出す」……どこにも扱っていないものを先見の明で見つけ出す目利き力に期待されて、弊社のような問屋を通して商品を仕入れる選択をしていただくお客様は多いです。

 それに加えて、個人的に見えてきたことは、「多様性を持つ個性集団の力」を生かすことに、問屋の大きな役割があるのではないかと感じ始めたことです。

 弊社のお取引先様は、メーカー、小売りを含めて、中小企業や個人事業主が大半ですが、長所を生かして経済的に独立している、一国一城の主です。
 大手企業が扱わないような、「本物の技術と言えども、世間一般の認知度が低く、原価が高い」商品は、手間ひまをかけて、人間力を生かした信頼の土台が必要になる商売なので、そのような「小さな商い」でこそ流通が起きる傾向が強いのです。

 本物研究所は、そのようなお取引先様にお集まりいただき、商品価値の研究、流通方法の成功事例、人間性をお互いに知る機会をつくるために、研究会を定期的に行なっています。
 その研究会の構成メンバーを「集団」と表現するならば、業種は多種多様、老若男女、地域の違いや思想の違いもある、超個性的な経営者の集まりであり、一見、まとまりそうにない集団の爆発力と可能性を感じるのです。

 そのように思うのも、私が働いていた世界最大手の物流会社での原体験が元になっています。大きな規模の会社で働くと、似たような価値観の人が集まり、各々の意見の総意は取れやすくなりますが、そこには少数派意見が忙殺される多数決や個性を押し殺す妥協、また資本の原理が働いたりと、制約が多く、革新的なイノベーションは生まれづらいことを感じておりました。
 俗に言う、給料が保証された安定企業では、お客様から離れたところでアイデアを考える、商売の在り方そのものに限界があり、天の理と違うのではないかと直感で感じていたのです。

 規模の大きな企業が得意な、大量生産&大量消費のモデルは、過剰な設備投資が回収できなくなり、巨額の赤字を抱え、伝統がありながらも人件費を削っている日本の家電メーカーの惨状を見れば、時代の変化は明らかです。そこにはワクワクさせるようなイノベーションがなく、均一化された商品で大きな利益を得ようとしたツケが回ってきているように思えてなりません。大企業で働いた経験を持つことで、外からは見えない会社の方向性を決める「社内会議」の様子、どのような会話がそこで行われているかが透けるようにわかります。まさにそこでの人と人とが関わり合う「場所」が、全ての商品やサービスの源泉です。

 ムダ・ムリを省いた、これからの適量生産&適量消費、更にマスコミにも取り挙げられるようになった、3Dプリンターの登場で、個人レベルのアイデアが形になってメーカーの役割を担い、それをインターネットが売り手と買い手を引き寄せ合うような時代はもう来ています。
 革新的で個性的なアイデアが生まれるのは、それが生まれる「場所」こそが重要ではないでしょうか。
 そこの場所を誰が構成するか、どのような方向性を持ち、どのように総意を得るように進めていくか……。まとまりそうにない超個性集団の集まる場所には、互いにエゴもありながら客思考と社会性を同時に持ち合わせ、価値観の違いもあって意見がぶつかり合い、暗礁に乗り上げることも当然あるでしょう。しかし、それをコントロールするわけでもない、互いに共生、融合できる、「ゼロ磁場」「量子場」のような場所づくりをすることに問屋の大きな役割があり、共生時代のモデルになるのではないかと考えたのが、今回のコラムのテーマになります。


2周目:「妻のお腹の張りについて」
3周目:「包み込みで商売繁盛」
4周目:「船井流ルール化」
5周目:「“ほんまもん”のつながりって何?」
6周目:「夢の設計図は時空の超越体験へのステップ?」
7周目:「幸せ、利益、本当にやりたいこととの統合」
8周目:「“本物”の流通の現場は学びの宝庫」
9周目:「“本物”の流通は人との関係性が決め手」
10周目:「独自固有の長所を生かせば絶妙に共生できる」
11周目:「コミュニケーションプラットホームとミニロゴストロン」
12周目:「子育ての気付きも物事の相似象」
13周目:「人との出会い力が鍵」
14周目:「儲かるお店はマンダラづくりにあり」
15周目:「フロー体験の再現」
16周目:「小商いのススメ」
17周目:「小商い共生モデルはセレンディピティを引き起こす」

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