船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

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船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
『痛快言行録 亀井静香が吠える』 (テーマ:最近読んでオススメしたい本)
2010.7.20(Tue)
社名:(株)船井メディア 『Just』制作部 & 『ザ・フナイ』編集部
名前:平田 友子

著書『痛快言行録 亀井静香が吠える』

 みなさま、こんにちは。いつも『船井幸雄.com』をご覧くださいまして、ありがとうございます。
 梅雨明けが発表され、東京は一気に夏がやってきました。しかし、ところによっては局地的な豪雨にみまわれ、被害が出ている地域もあります。早い復旧をお祈りいたします。

 今回は、「最近読んでオススメしたい本」をご紹介いたします。
 それは『亀井静香が吠える 痛快言行録』高橋清隆・著(K&Kプレス)―― 鳩山内閣で閣僚を務めた国民新党代表の政治家、亀井静香氏の言行録です。

 昨年9月に民主党に政権交代しました。その民主党は「記者クラブ開放」を公約に掲げていましたが、最初にこの公約を実行に移したのが、連立を組んだ国民新党の亀井静香郵政担当相兼金融相でした(「首相記者会見が3月26日からオープン化された」ことに関しては、前々回のこのコーナーで書かせていただきました)。

 亀井氏は、記者クラブに所属する記者たちの会見を行った後に、大臣室でフリー記者や雑誌記者などの日本新聞協会や民放連に加盟していない媒体の記者が参加できる「第二会見」をわざわざ開き、それを慣例にしたのです。その第二会見に出席し続けた高橋氏が集めた亀井氏の発言やありのままの姿をまとめたものが本書です。

 本書はどちらかというと、社会・政治に分類され、別に涙の感動を誘う本の類には入らないと思います。でも私は、読みながら泣いてしまいました。亀井氏の温かい人柄や信念を貫く姿が伝わってきます。何よりも高橋氏の文章は、ホロリとさせ、心打たれます。

 亀井静香氏と言うと、みなさまは、どんな印象をお持ちでしょうか?
 テレビのニュースでは、怒っていたり、自由奔放な発言をしているところが取り上げられます。私の亀井氏に対する印象は、おじさん、というよりは割烹着が似合う「おばちゃん」っぽいイメージがあります。寝癖で髪が跳ねたままのヘアースタイルも、親近感がわきます。

 「はじめに」から引用します。
……亀井氏は日本を外国の植民地にしないために体を張ってきた。〇五年八月、郵政民営化法案に反対票を投じ、自民党を追い出された。……郵政民営化とは郵貯・簡保合わせて約三百五十兆円を米国金融会社に貢ぐのが目的である。(中略)
 亀井氏を初めて見たとき、往年の田中角栄を思い出した。角栄さんはわたしの郷里・旧新潟3区選出で、傑物だった。……今になってみれば、角栄さんは「日本株式会社」の実力社長として、米国からの独立を模索した戦後初の政治指導者だったと理解できる。神は細部に宿るもの。あくまで明るく相手に配慮する人が、悪い政治信念の持ち主であるはずがない。亀井氏のおちゃめさは、同様の期待を抱かせる。
    (引用おわり)


 高橋氏は、このように亀井氏を評価しています。私は本書を読み、高橋氏が言うように「亀井氏が国民を心底愛し、外圧にも屈しない、肝っ玉の据わった政治家である」ことに共感しました。

 以下は私の印象に残った亀井氏の発言です。いずれも「第二会見」での発言です。

「大新聞自身が、自分たちが狂っているんです。大新聞が狂っている発信源なんですよ。わたしは本当にそう思います。結局、一周遅れなんですよ。占領時代と同じ考え方で。アメリカの機嫌を損ねたら、日本は大変なことになると。どんな大変なことが起きるのか、言ってみろって」

記者「大臣がトップ、首相として主導していくというおつもりは、今のところは」
亀井「いや、わたしはそんな柄ではありません。“ドン亀”でございます。カメはいつも背中に誰かを乗せて竜宮城に連れていく役割ですから」

「今の日本はちゃんとした所に住めなくなっている。一極集中してしまって。わたしの部落では一人、二人しかいません。恐らくわたしの田舎だけではなく、全国の田舎でそうなったと思いますよ。こんないびつな格差がぐーっと生まれてしまったでしょう。
 一億円以上の給料を公表されては困るみたいなご託を並べるアホな経営者もいるけど、一億円以上取っているのをさらされてしまったら風体が悪いのなら、ちゃんと仕事をしろというのですよ。着実に生きて、それなりに小さな幸せでも、自分の一生でつかみたいという人が圧倒的に多いわけです。それを小泉改革と称してバサッとやってしまう。今、非正規社員が三分の一ですよ。高校、大学を出たって、階段に上れないのです。上に上がれない。最初からアルバイト、非正規社員でしょう。昔の日本はこんな社会ではなかった。政治が壊してしまったんです」

 さらに、金融庁の若手職員との懇親会の様子なども納められており、本書を読めば読むほど、“亀井ワールド”に引き込まれます。亀井氏は時宜をとらえて、酒席をよく設けるそうです。「(金融庁の雰囲気は)すごくいいです。大臣が実務の指示を出す訳じゃありませんが、トップにああいう人がいると、職場が明るいですよ。マスコミはいろんなことを言うけど、中小企業を助けたり、あこぎな銀行を取り締まろうというのは、至極真っ当な考え方ですよね。いまどき、こういう(飲み会の)場をわざわざつくる人もいないですよ」と、職員の声。

 本書は新聞・テレビからは伝わらない、伝えようとしない立派な政治家の姿を描いているオススメの書です。お読みになってはいかがでしょうか?

 そんな亀井氏は、副島隆彦先生によると「1年だけ、日本の国王代理、実質的な最高指導者になった」人だそうです。亀井さんは警察官僚から這い上がった人で、広島では「ドン亀大王」と悪口を言われていた人。でも、政治家として独自の勘があり、時代の流れに生き残ってきた政治家。詳細は、『小沢革命政権で日本を救え』副島隆彦/佐藤優・共著(日本文芸社)をお読みください。


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11周目:「食生活を見直そう! (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」
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21周目:「助けあいと『預言者』 (テーマ:船井会長から学んだこと)」
22周目:「命ある食材から生きる力をいただく (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」
23周目:「妊婦さんの免疫力 (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」
24周目:「閉ざされていたものが開かれつつある (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」
25周目:「一人ひとりが考えること (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」

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