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みんなでひとつ命を生きていく〜宮ぷーこころの架橋プロジェクトから〜

このページは、特別支援学校教諭で、作家でもある「かっこちゃん」こと山元加津子さんによるコラムページです。
かっこちゃんは障害を持った子どもたちと、かけがえのない一人の友達として触れ合い続けています。その様子は『1/4の奇跡』という映画にもなりました。このコラムでは、かっこちゃんの同僚で、2009年2月に突然脳幹出血で倒れ、奇跡的に命をつないだ宮田俊也さん(通称・宮ぷー)との触れ合いの様子を中心にお届けします。

2012.03.20(第16回)
12.3.11 つながっていきる

 3月11日。この一年で、津波で大切な方を亡くされた方と何人も知り合いました。このメルマガで知り合った方々は私にとっては、もう本当に大切で、でも、そうでないたくさんの方も、3月11日という日をどんな思いで迎えられているのだろうと、今日は何度も思いました。そしてやっぱり涙がこぼれます。私はいつも、この宇宙は同じ法則で大きなものも、小さなものもできているのだと思っています。体のどこかが怪我をしたら、体中が総動員をして、何とか怪我をなおそうとするように、一年前の地震は東北の方だけのことでなくて、自分のことなんだ。みんなで、いろいろな方の痛みを自分の痛みと感じながら、そして、みんなで一緒に生きているんだということを考えていきたいと思いました。今年の一月に岩手の文子さんからメールをいただきました。

 「かっこちゃんいつもありがとうございます。私は先の震災で被災をして、しばらくして、このメルマガを読み始めました。私の頭にずっと、震災のあった3月が近づいてくると私はどんなに不安だろうという思いがありました。実際に津波を体験して、私はまた、何か起きるのではないかととても怖かったのです。だから、かっこちゃんが宮ぷーが倒れた日を怖いと思うことがよくわかります。さびしかったり不安だったり、何か起きるのではないかと、私も半年前から、きっと3月11日が近付くことが怖く、1月や2月になったら、どんなに怖くなるだろうと思っていました。でも、かっこちゃん、違います。3月11日には何も起きません。宮ぷーが倒れた2月20日にも悪いことは何も起きません。メルマガを毎日読んでいるうちに、それが感じられるようになりました。そして、私は決して一人ではないのだということも、心から信じられるようになりました。一人のつらいことを、みんなで考え、励ましあうメルマガで、人の心を信じられるようになりました。かっこちゃん、だから大丈夫ですよ。私も大丈夫。みんな大丈夫です。そんな思いを持つことができるようになったのは、かっこちゃんや宮ぷーやメルマガのみなさんのおかげです。あとひと月で3月11日です。でも、私の心は平安です。かっこちゃん、心からありがとう。このメルマガのメンバーがもっと広がればいいなと心から思っています。今、私たちに必要なのは、誰もが一人ではなく、みんなで生きているんだという思いです。一緒に頑張って行きましょう。」

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 私はメルマガの日記にお礼を書きました。文子さんありがとうございます。そして、みなさんにも心からありがとうございますと改めてお礼を言わせていただきたかったです。私も、生きていると、不安に思うときもあるけれど、みなさんがいてくださって、たとえ何かが起きても、それもまたいつかのいい日のためにあるんだと思えるし、ひとりじゃないと思えるようになりました。
 ひとりじゃないんだということをすごく実感したことがありました。

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 先日、学校の大好きなみなちゃんのお誕生日でした。私はみなちゃんのお誕生日に、ウクレレでハッピバースディの曲を演奏するよとうーんと前に約束をしていたのです。だから、今日は少し早く学校に来て、練習をしました。そして、理科の授業に、みなちゃんの教室に入っていって、お辞儀をして演奏したよ。うふふ、子どもたちもびっくり。みなちゃんも喜んでくれました。そのあと、イオン化傾向表の勉強をしました。
 お父さんお母さんも、お誕生日はどんなにうれしいことでしょう。今、学校におられるお子さんたちは、学校に長く行けない時期を過ごされて、今はほとんど毎日、元気に私たちの学校へ通って来ておられるお子さんたちです。毎日すごす場所は大人にとっても、子どもにとってもうれしい場所でないといけない、みんなが認め合って、思い合っていられたらと、そう思いながら過ごしている学校です。そんな学校は私にとっても、すごく大切なうれしい学校です。
 みなちゃんのことを、毎日のメルマガに書かせてもらったとところ、聡さんという方からメールをいただきました。

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 こんにちは、かっこちゃん、昨日のメールを読み、かっこちゃんの生徒さんが、心からうらやましく思いました。僕は、実は先週誕生日でした、26歳になりました。高校のときに、自分で命を断とうとしました。けれど、失敗をして、意識を取り戻したときには、体が動かず、今も半身麻痺のままです。中学、高校と学校へ行けず、学校が怖かったです。もし、僕のお誕生日に、ウクレレを持ってきて、授業の初めに僕のために弾いてくれるような、先生がいてくれて、そのような一日がもしあったなら、僕の人生は変わっていたでしょうか? ウクレレでなくても、僕に一言おめでとうと言ってくれる人がいたら、僕はまた違った人生を歩んでいたでしょうか? でも、誰のせいでもありません。ただ、たった一人、自分のために泣いたり、自分のために喜んだりしてくれる人がいれば生きていけるんだという言葉が、心にひどく響いて、全くその通りだと思ったことをお伝えしたかったのです。ただそれだけです。かっこちゃん、あなたがいてくれるだけで、一日をようやく生きているという人間がいることを覚えていてくださいね。かっこちゃん。宮ぷーありがとうございます。

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 聡さんがメールをくださって、私の中の聡さんの部分がきっとONになったのだと思います。私も聡さんのお誕生日をウクレレを弾いてお祝いしたくなりました。
 「聡さんお誕生日おめでとうございます。遅くなってしまったけれど、今から、聡さんに聞いてほしいので、ウクレレを弾きます。ハッピバースディ トゥ ユー ハッピバースディ トゥ ユー ハッピバースディ ディア 聡さん  ハッピバースディ トゥ ユー 心からおめでとうございます。聡さん、メールをありがとうございます。とてもうれしかったです。私のメールを毎日読んでくださって、そして、あなたがいてくれるだけで、生きているということを書いてくださってありがとうございます。今日は聡さんのことを祈ります。聡さんの明日やあさってやずっとずっとがうれしいことでいっぱいでありますように」
 メルマガにそう書いた日に、「聡さんおめでとう」「聡さん、私もお誕生日の歌を歌います」と驚くほどたくさんのメールが、メルマガを読んでくださっている方から届きました。あなたが痛いと私も痛いし、あなたがうれしいと私もうれしい。あなたがさびしいと私もさびしい…私たちの中に確かにある、その思いが、たくさんのメールになったのだと思います。
 生きていると、いろんなことが毎日起きます。なぜ、なぜこんなことが? と息をすることも苦しいようなことも時には起きます。
 私もときどき、深い悲しみに囚われることもあります。誰もが一生懸命生きているのに、どうしてこんなことがおきるのだろう。理不尽すぎる…。そんなふうに思える日もあります。でも、だいじょうぶ。だって、ひとりじゃないから。
 聡さんへのおめでとうのメールは本当に本当にたくさん届きました。私はそのときに、幸せの黄色いハンカチの映画を思い出しました。高倉健さんが役をされていた男の方が、刑務所の中から、もし、私のことをまだ待っていてくれるのなら、黄色いハンカチを家の前にわかるように目印につるしてほしいと言うのです。奥さんは、黄色いハンカチを百枚くらい?いっぱいつるして、そのハンカチが風にパタパタなびいていました。温かい気持ちに涙がとまらなかった映画です。その優しいハンカチが、メルマガのみなさんから届いたメールのように思いました。そして、ああ、私たちは誰もひとりじゃない。私たち人間は、あるいは、自然も含めて、宇宙のわれわれは、みんなで思いあって生きていくことができるのだとやっぱり涙がとまらなかったのです。これからも、何かが起きるかもしれません。生きていると、つらくて悲しくて、なんて理不尽だろうと思うことも起きたりしますが、それでも、みんなで生きていればだいじょうぶ。心からそう思います。


【お知らせ】
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http://ohanashi-daisuki.com/info/story.html

手をつなげば、あたたかい。
著書『手をつなげば、あたたかい。』

・今度新しい本を出しました。こころがあたたまる本です。
『手をつなげば、あたたかい。』(サンマーク出版 山元加津子著 1,470円)



★ 山元加津子と仲間たちとのおかしな毎日を綴る
いちじくりんHP:http://itijikurin.blog65.fc2.com/


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宮ぷーが倒れた

Profile:山元 加津子(やまもと かつこ 愛称:かっこちゃん) 

宮ぷー(右)と一緒に。

1957年 金沢市生まれ。エッセイスト。愛称かっこちゃん。石川県特別支援学校教諭。障害を持った子どもたちと、教師と生徒という関係ではなく、かけがえのない一人の友達としてふれあいを続けている。分け隔てなく、ありのままに受け入れる姿勢は、子どもたちの個性や長所を素晴らしく引き出している。そんな子どもたちの素敵さを多くの人に知ってもらおうと、教師をしながら国内外での講演・著作活動など多方面に活躍中。教師、主婦、作家、母親という4役を自然体でこなし、まわりの人に優しく慈しみをもって接する姿は、多くの人の感動を読んでいる。著書に『本当のことだから』『魔女・モナの物語』(両方とも三五館)、『きいちゃん』(アリス館)、『心の痛みを受けとめること』(PHPエディターズグループ)、『満月をきれいと僕は言えるぞ』(宮田俊也・山元加津子共著 三五館)などがある。2011年7月に新刊『ありがとうの花』(三五館)、2011年11月に『手をつなげば、あたたかい。』(サンマーク出版)を発売。

宮ぷーこころの架橋プロジェクト メルマガ登録:  http://www.mag2.com/m/0001012961.html
同プロジェクトから生まれたHP:http://ohanashi-daisuki.com/index.html
山元加津子さんHP「たんぽぽの仲間たち」:http://www005.upp.so-net.ne.jp/kakko/

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