船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
言い訳大臣と勇気レンジャー
2013.12.18(Wed)
社名:イリアール(株) 販売促進部
名前:広川 裕子

 『船井幸雄.com』をご覧の皆様、こんにちは。
 クリスマスソングが流れる街も、一夜にして年末ムードに変わり、次はお正月……。
 12月は忙しい月ですね。

 5歳の息子育て中の私は、師走に限らず、年がら年中、落ち着きのない毎日です。

 先日、いつものように閉園時間ギリギリの保育園に子供を向かえに行った時のこと。
 先生に呼び止められ、「今日、おもちゃを投げたので、厳しく叱りました」という報告を受けました。
 幸いおもちゃはお友達には当たらなかったけれど、近くには小さい子も居たため、危なかったとのお話でした。

 大好きな先生に叱られて、さすがにショックだったのでしょうか。
 普段はあまり保育園での出来事を話さない息子が、帰宅後、その時の様子を話し始めました。

 口を挟まず、聞くことに徹していたのですが、どうも、息子の話は、保育園で先生に聞いた内容と少し違うのです。
 「わざとやったのではない。」「手が滑っただけ。」「自分は悪くないのに、先生が見間違えて叱った。」というような意味合いが、5歳なりの話法で盛り込まれているのです。

 これは、良くない傾向だと思った私は、
「ところで、さっきから、後ろに言い訳大臣がいるけど、大丈夫?」
と聞いてみました。
 息子はビックリして、背後を振り返り、「言い訳大臣とはダレのことか?」と聞き返しました。
 「言い訳大臣はね。怖いんだよ〜。間違えちゃったのに、素直に謝れない時とか、悪いと分かっているのにやってしまった時とかに、頭の後ろから心の中にス〜っと入ってくるんだよ。」と、低い声でゆっくり言い、大臣の目的は、「心の支配」⇒地球征服だと話しました。

 焦った様子の息子が、対処法について聞くので、
「それは、勇気レンジャーに入隊するしかないね。」と答えたところ、息子は「そうだね……」とつぶやき、絵に描いたように分かりやすく無言になりました。

 その次の日、また保育園の先生に呼び止められ、息子が「昨日ボクは『手が滑っただけ』とウソをつきました」と、謝りにきたとの話を聞きました。
 この件については、無事、勇気レンジャーに入隊できたのでしょう。

 子供にありがちな、ほほえましい話でした。
 ですが、これを我が身に置き換えて考えてみると、ほほえましいなどと言っている場合ではありません。

 例えば、日々の業務の中で、うっかりミスをしてしまった時。
 それが、うっかりのミスであればあるほど、「いえ、頭の中では分かっているんですよ。でも……」と、言い訳を探してしまいます。
 あからさまに口には出さないものの、「申し訳ございません」の後に、それとなく言い訳の言葉を続けてしまったり……。
 その言葉が言い訳であることが相手に伝わって、余計に恥ずかしい思いをしたり……。

 子供に対してさえ、約束していたことを忘れていた時、「ごめんね。でも、今日は、忙しかったから……。」と、これも言い訳でしょうか。

 実際、「言い訳大臣」や「勇気レンジャー」の話をしながら、私の心の中は複雑でした。

 子供に言った言葉が自分の耳から入ってきて、心に突き刺さるような。
 「よく言うよ。自分のことをタナに上げてさ。」という、冷ややかな自分の声に、
「でもさ、こういう場面では、こういう風に言った方が良いでしょ。私がどうこうという問題じゃなくてさ。」などと、心の中で言い訳をしながら……。

 あと何年か後には、恥ずかしさを感じることなく、我が子を導けるような母親になれるのでしょうか?
 それとも、「よく言うよ。」と息子に指摘されるのが先でしょうか?

 まだ5年しか子育て経験がない私ですが、子育て=自分育てであることを実感します。
 でたらめのクリスマスソングを大声で歌う息子を小脇に抱えながら、師ではない母親は、本日も走っています。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


13周目:「シンクロの不思議」
14周目:「チューブちゃんのこと」
15周目:「親の心子知らず」
16周目:「最高の褒め言葉」
17周目:「+αのサービスを」
18周目:「Gの恐怖」
19周目:「2013年夏の想い出」
20周目:「一期一会を感じたこと」

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