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エチオピア北部の街ラリベラにて。
同時刻の月(左)と日の出(太陽・右)

船井勝仁の直感のすすめ

このページは、(株)船井本社社長の船井勝仁によるコラムページです。
船井勝仁は「これからは、これまで私たちを縛りながらもある意味、守ってくれていた過去の“常識”はもう通用しなくなり、各々が、自分で考えて、意思決定し、自己責任で行動しなければならない時代になる」と考えています。

そしてそのような時代に、すべての人に一番求められるのが“直感力”だと考えています。
このコラムは、2013年3月に(株)船井本社に入社したばかりの、目に見えない世界のことなど全く知らない30代前半のステキな独身男性・Kくんに、“直感力”を分りやすく説明する形で展開していきます。

2013.07.01(第7回)
やりたいこと、楽しいことをやる

 最初に残念なお知らせなのですが、やっぱりやりたくないことを無理やりやらせることは良いことではないので、K君に目に見えない世界の事を教えこんで、それを原稿にしてもらうことは前回で止めることにしました。ただ、K君との原稿を通じた対話の中で、直感力が必要という考え方を広げていく上での問題点が明らかになったことはとてもよかったと思っています。
 私の考え方を理解してもらおうと思って、船井幸雄の本を読んでもらおうと思ったのですが、洗脳されること(?)を恐れたのかK君は積極的に読もうとしませんでした。よく考えてみると読みたくない本を無理やり読まされても、反発を強めるだけなのは明らかです。それよりも自分で読みたいというタイミングが来た時に読み始めればいいのだと感じました。
 にんげんクラブの会報誌のインタビューで船井総研の小山政彦前会長から、「すなお」ということは頭からすべてを疑うこと(小山会長は盲疑と言っていました)ではもちろんありませんが、反対に盲信することでもないことを教えてもらいました。言われたことをまずしっかりと自分でやってみて咀嚼し、自分なりの解釈をして認めていくかどうかをしっかりと考えていく態度が小山流の「すなお」です。

 K君は新入社員という立場で社長である私に対峙しなければいけなかったので、一見盲疑に見える態度で目に見えない世界のことを認めようとはしませんでした。でも、よく話をしていると私と同じようなものの見方をしている点も多数あることが分かってきました。
 例えば、アメリカ流の成功法則の効果を認めつつも、それが実現するのは特定の性格を持っている人で、万人に共通するわけではないという見解を持っていました。それは、私の立場と共通していますし、前回書きましたように、無理矢理の「プラス発想」は決していい結果をもたらさないという意見にもつながっていく態度だと感じています。
 「すなお」「プラス発想」というキーワードが出てきましたが、やっぱり直感力を付けるコツは、無理のない範囲で船井流の成功の3条件である「すなお」「プラス発想」「勉強好き」を続けていくことだということが今回の原稿の最初の結論になると思っています。
 3条件のうち「勉強好き」は原点であり、また「すなお」に「プラス発想」ができれば自然と学ぶことが好きになりますので、結果でもあるわけですが、そのためにはバランスの取れた「すなお」と「プラス発想」をすることがポイントになります。

 そして、K君が抵抗している原因でもありますが、ともするとバランスを崩してしまう「すなお」と「プラス発想」が横行しています。それが目に見えない世界が怪しく感じられてしまう大きな原因になっているのです。
 目に見えない世界を追求していくための最初のハードルが、怪しげな団体というか組織に嵌(はま)らないことです。難しいのは、例えばオウム真理教のような問題のある宗教団体が言っていることにも、かなり真理が含まれているということです。
 また、かなり信頼できる友人からの紹介であっても、その友人にとっては許容範囲であっても、自分にとってはとても受け入れることができないという事例も数多くあると思います。洗脳されてしまっている人は、ポイントポイントにキーワードを埋め込まれてしまっており、一般的な反応に対しては、それを跳ね返すような仕掛けがあらかじめ埋め込まれているケースが大半です。だから、そのキーワードを見破って、仕掛けに引っかからない対応ができれば洗脳を解くことができます。

 基本は自己責任で対応できるだけの勉強をして強さを身につけていくことになりますが、いつも自分を手放さず、自己責任で判断して行動する気持ちをいつも忘れないことが大事になります。
 そして、それを乗り越えて直感力を使えるようにするには、今度はエゴを手放して、本質を見る勇気を持つことです。他人の意見に左右されてしまっている常識を手放す勇気を持って、それから今度はエゴを手放すのです。一見、矛盾するようですが、実は同じ事を言っていることを分かっていただきたいと思います。

 本稿の2番目の結論は、やりたくないと思ったことや楽しくないと思ったことは、世間体を気にしたり、友人に悪いなといった余計な気持ちをあまり持たずに、すなおにやらないことです。そして、自分が心の底からやりたいと思えることだけをやり続けていると、逆にエゴがなくなっていき、自我を超えた直感力が発露されるようになってくるのです。

 その辺りに関しては、『船井幸雄.com』のトップページ右側の「NEWS」に載っている佐々木重人さんの『マトリックスの真実』出版記念セミナーが7月14日(日)に神戸で開催されることになっていますので、それがとても参考になると思います。
 余計なモノをすべて手放すことができれば、人間はとてもシンプルにあるべき姿で生きられることを、佐々木さんやこの本を世に送り出してくれた山内尚子さんの実体験を聞いて実感していただければと思います。
 怖いけれどすごい世界ですし、逆説的ですが、その怖さを乗り越えれば、この世の中に恐れるものは何もないことが分かっていただけるようになると思います。関西方面の方でお時間のご都合のつく方はぜひご参加ください。よろしくお願いいたします。


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『未来から考える経営』
★船井勝仁の最新刊『未来から考える経営』(2012年10月発売 ザメディアジョン刊、1,200円(税込))が好評発売中!!

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Profile:船井 勝仁(ふない かつひと)

1964年 大阪生まれ。1988年 (株)船井総合研究所 入社。1998年 同社 常務取締役。同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。2008年 (株)船井本社 代表取締役社長就任。父・船井幸雄の「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築くことが本来の自分の役割だ」という思いに共鳴して、持ち株会社である同社の代表取締役社長として父をサポートすることを決意した。 著書には、『中堅・中小企業のためのIT化時代の「儲け」の決め手』(船井幸雄らとの共著 2003年 ビジネス社)、『天律の時代が来た! 生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『いま明かされるコトダマの奥義』(2011年1月 新日本文芸協会) 、『未来から考える新しい生き方』(2011年9月 海竜社)、『失敗から学ぶ』(2012年7月海竜社) 、『未来から考える経営』(2012年10月 ザメディアジョン)などがある。
『未来から考える経営』表紙画像
★にんげんクラブ:http://www.ningenclub.jp/

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