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国家防衛の勤めの最後の日に

21世紀 ヤマトごころの部屋

このページは、元幹部陸上自衛官で、2010年の12月に40年間に及ぶ自衛官生活にピリオドを打った池田整治さんによるコラムページです。池田さんが自衛官在任中に書かれた著書『マインドコントロール』(ビジネス社)は大変好評です。このコラムでは主に、“社会の真実”“家族愛”“自然との共生”をテーマにお届けします。

2011.6(第7回)
唐松観音寺にて

 5月27日、金曜日。仙台で士心道東北主宰の講演を行いました。

 家を流された人。救急医療センターの形成外科医で、「足や手を切断した人が明るく生きている」、と教えてくれた女医さん。
 「放射能汚染が怖く、また頸口癌ワクチンの1回目を打ったところで地震のため二回目が中断したまま」、という中1の娘さん親子、等々。
 そういう彼らが、異口同音でまず述べるのが、自衛隊への感謝の言葉でした。
 私も海岸の被災地に行きましが、建物は一切なく、瓦礫と壊れた車と打ち上げられた漁船が延々と限りなく続き、まさに地獄絵図そのものでした。その中で、唯一動いているのが、粛々と泥まみれになりながら遺体捜索を続ける自衛官の姿でした。講演にきたお母さんの6歳の息子さんは、自衛隊の車にすれ違うたびに「ありがとうございます!」と大きな声で声をかけるようになった、と帰京後メールで教えてくれました。
 考えてみれば、津波の被害は、東日本の全海岸であり、一千キロ以上連続して面々と続いています。まだまだ自衛隊が入れない地域があるほど広域なのです。
 それに巨大原発3基が同時にメルトダウンし、未だ封鎖できないという人類史上初の危機状態が継続中です。日に日に日本中に地球歴史上最悪の猛毒プルトニウムを含む数十種類の放射能汚染物質が降り積もっています。問題は、原発推進派で牛耳られている政府・メディア等がその真実を公表しないことにあるのです。

 こういう中で、身の危険を顧みず活動する自衛官は、まさに他人(ひと)のために命までかけて誠実にはたらく真の武士道精神そのものの体現と言っても過言ではないでしょう。

 講演では、原発は、現代のマインドコントロールの象徴であるとともに、縄文・ヤマトから続く自然との共生の新たな社会へのターニングポイント・チャンスでもあり、三万有余の尊い御霊が身を以て教えていることについて話しました。
 涙を流しうなずかれる人がいました。
 中学生の女の子をつれてきたお母さんから世話人に、「話しを聞いて良かった。次回も娘を連れて参加します」と、朝電話があったと教えてくれました。
 その日は結局講演に引き続き、本間代表の素敵な店でスタッフたちと深夜3時頃まで、地震・原発、歴史の真実から宇宙論、武士道等々熱く語り合いました。

 女医さんは、阪神淡路大震災で、焼け出された神戸市長田地区出身でした。私は当時、陸上自衛隊の運用責任者として現場でいろいろな情報収集に行っていました。同じ場所にいた立場の違う二人が、17年の時を経て、仙台の被災地で語りあいました。
 ちなみに6月19日は、神戸で拙著『心の旅路』の出版記念も兼ねて講演会を行いますが、その主催者の山内尚子編集長は、やはり神戸の被災者の一人でした。その縁で講演会も行うことになったのです。生きていると様々な共時性現象が起こります。

 翌、28日は、その女医さんの車を世話人が運転し、二人で山形駅まで送ってくれました。
 山形では、伝統自然薬草染色家でにんげんクラブの安久津さんと、山形での講演の下調整をしました。安久津さんとは、阪神淡路大震災後私が北富士で世界初のライブ・シミュレーション訓練センターを準備室長として設立間、染織材料の「むらさき」を求めて訪ねて来たときに便宜を図った縁で知遇を得ました。ともに船井幸雄会長を人生の師として著作を通じて勉強していたこともあり、何かと連絡を取り合っていました。会長が体調を崩されたときに、彼女が丹精込めて薬草染織の作務衣を作った時には、プレゼントの橋渡し役を私が演じました。

 仙台から山形までの高速道路は、太平洋側の海岸部のどこまでも続く地獄の津波の悲惨さとは対照的に、周囲の山々が照葉広葉樹林や藤などの様々な新緑のよろこびに溢れていました。福島原発の放射能汚染という人災など、大自然にとっては、これまで何度となく滅んできた人類の幼稚なエゴ利権の発露の再現に過ぎず、眼中にないような荘厳さも感じました。

 山形盆地に入ったところで、最上三十三観音霊場の第五番、唐松観音寺に立ち寄ってくれました。唐松山の南斜面の馬見ヶ崎川の支流のほとりの崖にたっています。我が家は伊達騒動で仙台から流された伊予伊達宇和島藩の一員です。家紋も「違い鷹の羽」で曹洞宗ですが、この唐松観音寺も同じ曹洞宗でした。これも歴史を超えた多生のご縁、共時性かも知れません。
 階段を登ると、崖の途中にもかかわらず、観音様の前で和尚さんが本格的にお経を唱えれるように、普通のお寺と同じ内装になっています。
 そこでなんと世話人の関口君が般若経を、お坊さんの代わり唱えてくれました。
 彼の唱える、鳴り物入りの本格的な読経の声に、せせらぎの音、シジュウガラ・つぐみなどの野鳥の歌が遠くハーモニーとなり、清々しい新緑のかおりとともに癒されました。

 そしていつしか深い意識の谷に入りながら、またあの「夢」がフラッシュバックのように脳裏にハッキリと映像として浮かんできました…

   場所は、今住んでいる鳩ヶ谷の自室。深夜熟睡していると、体を突き上げるような縦揺れに続き、横揺れが徐々に大きくなって行きます。
 夢の夢の中で『ついに来たか!』と心で叫んでいます。そう、東京直下型と東海・東南海・南海のプレート型地震が連動、マグネチュード9.1。同じ三つのプレート連動型だった江戸時代の宝永地震の時と同じく、鎌倉の大仏様の頭を浮力で流すほどの大津波も数分後に襲い、東京も江戸城付近まで水没。49日後に富士山も大噴火。
 夢の中で、『砂浜の浜岡は大丈夫か!? プルサーマルの伊方は?空炊きしてたもんじゅは?? 津波基準2.5mの若狭湾の14基は???』と自問自答している。

 そして意識は一瞬にして近未来のアメリカに飛んだ。
 日本以上の天変地異で原子炉や核が暴発。国民の大半がケロイド状になって、原始生活に戻っている。その言葉を忘れた動物のような彼らの中で、何故か日本からの言語文化ボランティアの一人として私が彼らに、「あ」・「い」・「う」・「え」・「お」の、人類本来の自然と調和・共生するヤマトことばを教えている。もう二度と行きすぎたエゴ脳にならないように…。

 大震災等はなまずの神様が、国家の基盤がおかしくなったので、「世直し」をするように警告を発していると、日本では言い伝えられてきた。
 かつて、阪神淡路震災派遣では、国等の各機関がバラバラに活動。その反省に基づき、災害基本法を改定し、大震災等の時には「政府現地対策本部」を立ち上げることにした。
 2000年3月31日にはじまった有珠山噴火では、せり上がってきた溶岩が2%噴出する間に、はじめてこの政府現地対策本部を伊達市に立ち上げ、国家機関・メディア・地元の三位一体の活動で大成功。事後の日本の大震災等の雛形となった。この日本人の非常時における「進化」に、地震の神様は、残余の98%の溶岩の噴火を取りやめ、死者ゼロで静かな温泉と噴火痕の観光の町に還って行った。
 今回の東日本地震は、やはり地震の神様の「警告」であろう。
 地震列島日本に、死の火の釜・原発を54基も置いて、その利権で儲ける我利我利亡者となった現代日本人に対し、覚醒と反省を促したのである。ところが100万kw原子炉3基を瞬時にメルトダウンさせながら、未だに「原発は引き続き必要」という「利権構造」を全く変えようとしない。核汚染物質は無力化まで20万年かかる一方、クリーンエネルギーで十分に賄える技術等があるにもかかわらず…。


 地震の神様、つまり大宇宙神は、地球という生命体そのものの進化が問題であり、その進化に今の人類が乗るのか乗らないのか、その観点だけで見ている。

 悪夢は、無数にある人類の選択肢の最悪の未来を見たのであろう。40年の自衛官生活、しかも万一の時の全責任者である作戦幕僚をやっていたので、つねに「最悪」の事態を考えるからだ。

 つぐみの大きな鳴き声で現実の意識に還った。
 関口君の読経が静かに終わって、眼下の馬見ヶ崎川のせせらぎの音とともに、緑のかおりを初夏のやさしい山形盆地の風が運んできてくれた。
 再び駅に向かう車の中で、「今度会ってください」という彼のお父さんの年齢を聞くと、私より三歳年下でした。関口君は、私の長男より年下でしょう。素晴らしい人間性です。
 大自然の残る東北は、素晴らしい自然と共生するヤマトごころの「場」が残っているのでしょう。

 今、埼玉の自宅に帰り、東北の被災地の現場を見てきた重みを胸に、現代の語り部としての役目をしっかりと果たして行こうと改めて思います。
 特に、亡くなられた3万余名の御霊のためにも、真実を説く全国安行を続けていきます。
 それが、歴史的大転換の今、この世に生を受けた私の役割と認識しています。

 本当のことを知れば、生き方が変わる。生き方が変われば、人生が変わる。人生が変われば社会が進化する。もう嘘はやめよう!

 よろしくお願い致します。



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ここで、「ヤマトごころの復活」を説く、辻説法(講演)のご案内を致します。

○ 6月4日(土)18:00〜20:15  文京区湯島天満宮 参集殿
*ベストセラー「マインドコントロール」著者池田整治が語る
ー被災地の真実と原発問題、そしてこれからの日本の歩むべき道―
   ・主催:日本を知る会  http://日本を知る会.jp/index.php?FrontPage

○ 6月16日(水)13:30〜16:00 神楽坂喜多川ビル5F
【主催:美し国 池田整治特別講座】
*福島原発からの教訓…今、日本の役割は?
(「ヤマトごころの復活シリーズ」1回目/6回)
  info@kyouiku-souzou.com

○ 6月18日(土)13:00〜17:00 日本青年会館中ホール
 【つぶつぶ 公開イベント】知ろう!目覚めよう!動きだそう!未来への選択
  「食の転換」と「意識の選択」で、放射能から身を守り、未来を創ろう!
   *本当のことを知れば生き方が変わる
   ・http://www.tsubutsubu.jp/pdf/0618event-a.pdf
    http://www.tsubutsubu.jp/pdf/0618event-b.pdf

○ 6月19日(日)13:30〜16:00 神戸市健康道場サラ・シャンティ
 「にんげんクラブ兵庫ウェルカムパーティー」
   *今、私たちは何を知り、何を目指すのか
   ・株式会社 きれい・ねっと TEL:079-285-2215  Mail:kileinet@gmail.com

○ 6月28日(火)14:00〜16:00 18:00〜20:00
 「池田整治を囲む会(毎月第4火曜日)」
  *人は何のために生きているのかー転生会議から
   ●場所:フロンティアショップ御徒町店
   新日本文芸協会 橋本留美 daihyo@liumeis.com



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◆池田整治 公式HP: http://ikedaseiji.info/
東藝術倶楽部顧問
『マインドコントロール』(ビジネス社)
『マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜』(ビジネス社)
『転生会議』(ビジネス社)
『心の旅路』(新風舎)(新日本文芸社:改訂版)
◆「現代のサムライ」DVD
http://www.c-consul.co.jp/dvdbook/shigakudvd030.htm
【全編】池田整治氏 「福島原発ではいま?」日本のターニングポイント!
http://www.youtube.com/watch?v=9zDwj7lKg2M
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Profile:池田 整治(いけだ せいじ)

1955年、愛媛県生まれ。元・陸上自衛隊小平学校 人事教育部長で陸将補(2010年12月に退官)。防衛大学校国際関係論卒業。空手道8段、全日本実業団空手道連盟理事長。90年代半ばの第一次北朝鮮危機における警察との勉強会、それに続くオウム真理教が山梨県上九一色村に作ったサティアンへの強制捜査に自衛官として唯一人同行支援した体験等から、世の中の「本当の情勢」を独自に研究。2009年12月の自衛官在任中に著書『マインドコントロール』(ビジネス社)を出版。北海道での単身赴任時代、太古から残る大自然に感動し、4人の子どもたちへ、万が一の場合、父の想いを残し伝えるためのエッセイ『心のビタミン』(メルマガ)を始める。エッセイや写真は江戸の日本人が感じた『自然との一体感』をテーマにしたものが多い。著書に『心の旅路』(新風舎/改訂版:新日本文芸協会:2011年1月発売)もある。月刊『ザ・フナイ』(船井メディア発行)にもたびたび登場。2011年1月に新著書『転生会議』(ビジネス社)が発売。
マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜 2011年3月に『マインドコントロール2 〜今そこにある情報汚染〜』(ビジネス社)を発売。大好評発売中。
★池田整治 公式HP: http://ikedaseiji.info/
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