船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
資本主義について思うこと
2011.6.1(Wed)
社名:(株)船井本社 秘書室
名前:藤原 かおり

 皆さんこんにちは。(株)船井本社で『船井幸雄.com』を担当している藤原かおりです。
 早いもので今日から6月、植物の生命力があふれる、初夏の気持ちのいい季節です。
 3月11日の大震災や原発の放射能汚染で、いまだ不便で不安な生活を送っている方々のことを思うと、いろいろなことが早くいい方向に落ち着くことを願ってやみません。

 私自身も、これらの予期せぬストレスで、これまではあまり考えなかったことや、気づかなかったことに意識を向けるようになりました。今日はそれについて少しお話しさせていただきます。

 原発……。
 生活を便利にできる反面で、大きな危険を併せ持ち、かつ、補助金制度など、様々な利権が絡んでいるもの。
 これこそが“資本主義”に隠された大きな闇の部分だったように思います。
 これほど不自然な、地球に合わないものはないのではないか……。

 船井幸雄は、1990年代から
「資本主義は間もなく限界が来て、潰れるだろう」と言い続け、『断末魔の資本主義』(2002年 徳間書店)などでもそれを発表してきました。

 私も同意見です。もちろん、資本主義は、経済を効率的に発展させるためのひとつの過程としては意味があったと思っています。不便な生活が便利で快適になってきたし、華やかで楽しい面もいっぱいありました。しかしその一方で、“弱者”が“設定”として必要だし、それがもとになった“いじめ”や自殺も多いと思います。
 それに、「もっともっと便利に」とせき立てられ、最近では、“便利”というよりも“楽(ラク)”を求めるようになり、いつの間にか、人間が“堕落(ダラク)”してきたようにさえ思います。

 そんな資本主義も、2000年頃にITバブルがはじけたのを最後(?)に、21世紀に入ってからはとくに、あちこちでほころびが出てきているように見えます。

 例えば、6京円という天文学的な負債をつくり、2008年のリーマンショックに至る、複雑でおかしなデリバティブなどの金融取引があらわれたのも21世紀に入ってからのようです。
 そんな膨らんだ負債を調整する(ごまかす?)ため、アメリカの中央銀行的なFRBはお金を刷り続け、ばらまいています。アメリカだけでなく各国の中央銀行も同じようなことをやっており、もちろん日本の日銀も例外ではありません。21世紀になり、資本主義のベースであるお金の信頼性が急速に薄らいできているのです。そして、刷り続けた膨大な紙幣がハイパーインフレを引き起こすのも時間の問題のようです。

 また、新興国で人口大国のBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国)がすごい勢いで経済発展してきたのも21世紀に入ってからです(これらの国々はこれまでの資本主義社会の中で、ある意味“弱者”の役割だったと思います)。
 これらの国々の人々が先進国並みの生活をするようになれば、食糧やエネルギーなど様々な面で地球はもたなくなるようです(考えてみれば、地球上のすべての人が資本主義的生活をすると地球がもたなくなるということ自体、資本主義はシステム的に無理があるのではないでしょうか)。

 このように、資本主義のシステムは足元からどんどん崩れ落ちてきており、それを必死でその場しのぎのごまかしをしているのが現状です。
 そんな時にこの3.11の大震災が起こりました。

 それでは、これからどうしていけばいいのでしょうか? 資本主義の先にはどのような世界があるのでしょうか?

 多くの人がいま、それぞれに考えて模索しているところでしょう。

 私個人としては、これまでの「もっともっと」よりも、バランス感覚を大事にし、ちょうど“好いかげん”の現状を維持していくことが大事なのではないかと思っています。そのために、頭や体や心の鍛錬(トレーニング)は怠らず、“和”や“愛”を大事にしてシンプルに生きるのがいいように思います。

 皆さんはいかがお考えでしょうか? 
 船井の最新刊『本物の生き方』(海竜社)もとても参考になると思います。

 ここまで、(かなり)主観的な文にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。今日も皆さまにとって素敵な一日となりますように!


2周目:「鳥インフルエンザからニワトリを想う」
3周目:「日本の独立と個人の自立」

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