船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
日本の独立と個人の自立
2011.4.15(Fri)
社名:(株)船井本社 秘書室
名前:藤原 かおり

 皆さんこんにちは。(株)船井本社で『船井幸雄.com』を担当している藤原かおりです。
 3月11日の震災から1ヵ月以上が過ぎましたが、東北・関東地方などを中心にいまだ余震が収まらず、落ち着かない毎日が続いています。福島第一原発もいまだ落ち着いていません(ただ最近、船井と親しいある有名な方が、福島第一原発はもう収束に向かい、原発近辺での放射能の量も実は大したことはなく、付近の避難住民が家に戻っても何の問題もないくらいだ、ということを聞き、私はずいぶん安心しましたが…。ただ、余震については4月中くらいはとくに注意が必要とのことです)。

 それにしても「起こることにはすべて意味がある」と考えると、今回の震災ほど大きな意味があるものはなかなかないかもしれません。
 これまで当たり前に来ると思っていた「明日」が来るとは限らず、当たり前に手に入っていたものがなかなか手に入らなくなったり、これまで安全・安心だと思っていたものが、そうではなくなってしまいました。
 まさにいまは、誰もが人生について真剣に考える絶好の機会かもしれません。

 そして今回の震災で明るみになったのが、政府の頼りなさや、大企業・東電のいいかげんさや不誠実さ。一方で、現場で命がけで救助や救援にあたられる自衛官や消防士、警察官の方々の勇気…。

 過去の常識が通用せず、誰にとっても“岐路”に立たされているいま、私たちはこれから、どういう方向に向かったらよいのでしょうか…?

 腐敗しきった政治や、借金漬けの日本の逼迫財政。そして今回の震災、原発関連の人災に関する復興のための莫大な費用。さらに今後、原発をどうしていくか、という問題もあるでしょう。これを機に、さすがに国民の原発への不信感は高まっているでしょうし、私も原発の日本からの全廃を望んでやみません。地震の多い日本では、やはり無理があると思います。それに、原発にはアメリカとの間で莫大な利権が関わっているという話も聞いたことがあります。原発こそ、エゴ資本主義を象徴する最たるもののように思えます。こんな危険を伴うものがなければ人間の生活が成り立たないということは絶対にないはずです。

 そしていろいろと突き詰めて考えると、やはり避けて通れないのが、「日本の独立」という問題です。
 船井幸雄もずっと言い続け、池田整治さんが『マインドコントロール』『マインドコントロール2』(ともにビジネス社)で分かりやすく書いたり、ほかにも多くの人が著書などで書いていますが、日本は明治時代から現代にかけて、ずっと巧妙に欧米諸国により、政治や教育、主要メディアを支配され、歪められることで国民はマインドコントロールされ続け、アメリカの属国でいさせられ続けてきたようです。
 この“タブー”に、これまでのように多くの日本人が目を背けたままでは、これからはただ前に進めないだけでなく、日本の存亡にも関わってくるような気がします。
 国の問題だからといって、政治家や官僚には任せていれば安心…と本気で思っている人も、さすがに震災後は少なくなってきているしょう。

 とはいえ、「国の独立」となると、問題が大きすぎてなかなか想像がつかないところがあると思います。そこでその前に、個人の「自立」を考えてみてはどうでしょうか。

 皆さんは、自分は「自立」していると思いますか? 
 では「自立」とはいったい何なのでしょうか? 子供が大人になる過程で、親やそれに準ずる人からの「自立」を考えた場合、仕事を持ち、経済的に親に頼っていなかったら「自立」しているのでしょうか? 結婚をしたら「自立」をしているといえるのでしょうか?
 この「自立」について、当コラムでもおなじみの作家でセラピストの加治将一さんが、「反抗期」をポイントに、以下のような興味深いことをおっしゃっていました。

「子供というのは、生まれてからずっと親の愛を受けているから本当にエネルギーがあります。それがある時点で親から離れなければならないわけですから、その時に、エネルギーの補給経路を切り替えなければならなくなります。エネルギーの出所を親ではなく、別のところから補給しなければならなくなるのです。ところが、この切り替えがなかなかうまくいかないケースが多い。
 そこで、子供が反抗期になるのです。つまり、親からのエネルギーが受け取れなくなるから、自分の爆発的なエネルギーをワーっと発散させて、代替エネルギーを自家発電しようとします。それが反抗期です。それがスムーズに行く場合は、親からの愛の代わりに、宇宙の愛や、勉強やスポーツに打ち込む愛、本当の恋人の愛などを自分の中に取り込むことができ、うまくこの時期を乗り越えられます。
 しかしそれがうまくいかなければ、引きこもりになったり、家庭内暴力や非行に走ったりします。これと同じようなことは子供だけではなく、大人にもあるのです。」


 私はこれを聞いて、最初はあまりピンと来なかったのですが、ジワジワと腑に落ちるようになりました。
 だからとりあえず、「自分は反抗期があったか?」、あったとしたら「それを乗り越えられたか? どうやって乗り越えたか?」「親からのエネルギーの替わりになったものは何か」などを改めて考えてみたりするのもいいかもしれません。そして反抗期の記憶がない人は、改めて親子関係について考えて整理し、わだかまりを残したままにしていないか、依存したままになっていないか、などを考えてみるのもいいかもしれません。子供がいる場合は、子供との関係を見直してみるのもいいかもしれません。
 日本の場合は、文化的に“相互依存”的なものがベースにあるため、親子の関係が密接になりやすく、この“反抗期”が曖昧になっているケースが多いと思います。でもやはり私は、加治さんの言う“反抗期”は大切なことではないかと思います。

 さらにこれを国に置き換えて、日本のアメリカからの自立(独立)を考えた場合、アメリカから注がれていた(?)エネルギーが途切れたとして、次は、日本がそれに替わるエネルギーを探していかなければなりません。その準備が整うと、うまく“反抗期”を乗り越えて、自立(独立)できるのではないでしょうか。
 そのためには、多くの人一人ひとりが自立していることが、ポイントのように思えてなりません。


2周目:「鳥インフルエンザからニワトリを想う」

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