船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
我以外皆我師
2011.4.26(Tue)
社名:(株)本物研究所 第一営業グループ サブマネージャー
名前:坂本 眞一

中村天風氏

 皆さん、こんにちは!
 震災から1ヵ月半経ちますが、未だに金銭や物資が慢性不足している個所も多く、心が痛んでいる方も多いと思います。弊社でも「はぴ☆ふる支援の輪」というプロジェクトを立ち上げて、本物研究所の被災に販売店を中心に物資支援を募っております。

 さて、船井幸雄も以前紹介していましたが、私も、今の世の中の変化を学ぶには中村天風氏を研究するのがよいと思っています。そこで私なりに勉強させていただいている一部を紹介させていただきます。

 「我以外皆我師」とは、学ぶ心さえあれば、どこでも、誰からでも、何からでも、学ぶことができるという意味です。
 船井が常々言います、謙虚さと学ぶ姿勢を物語っていると思います。
 さて、天風哲学とは、前途有望とされていた一人の青年、中村三郎が肺結核による死の宣告を受け、これに打ち勝つ方法を求めて日本を出て世界中を回り、長い年月と必死な追求の結果捜し当てた、生死を乗り越えた実体験に基づいてまとめられた哲学です。

 天風哲学を知るためにはまず、中村天風の波瀾な人生と人物像を知ることから入ることが薦められます。なぜならば、天風の教えの一つ一つには、彼が世界中を走り回り、真剣に追求した結果によって得られたもので、世界的に認められた学者や著名人から得たもの、学んだもの、そして覆すことのできない彼自身の体験に基づいた事実に裏づけられた根拠があるものからできているからです。
 そして彼が主張する健康に関する奥義などは、自らの肺結核の快復で実証されたものから来ています。また、社会人としての倫理や思想は、日本で彼が実業家として活躍した実績などから来ているようです。さらに天風哲学を学んだ多くの弟子達が、現在においても実業界で活躍していたり、学者や医者、職業人として、社会に大きく貢献していることも一つの証と言えるかもしれません。

中村天風という人物
 中村天風は実に数奇な人生を生きた人物です。天風は明治九年東京に由緒ある家柄(彼の祖父は柳川藩主で伯爵)に中村三郎として生まれました。
 少年時代の天風は手のつけられない暴れん坊で柔道でずば抜けた強さを誇り、負けず嫌いの性格と正義感から喧嘩も絶えなかったといわれています。25歳の時に、日清、日露戦争で秘密情報部員(軍事探偵)として活躍し、数々の武勲をあげ帰国後、30歳にして、当時は死の病であった結核にかかり生死の境をさまよいました。
 行動的な性格から安静に養生するという医者の指示には従えず、自ら治療策を求めてアメリカに渡り、著名な宗教者、哲学者等を訪問し、コロンビア大学で医学を学ぶ機会に恵まれたりもし、また著名な師を求めてヨーロッパも彷徨しましたが病気は治りませんでした。そして失望を重ねた後、カイロで偶然出会ったヨガの大哲人カリアッパ聖者に連れられて行った、ヒマラヤの奥地で、ついにヨガの哲理を悟りました。結果として病気は治り、悟りを得て日本に帰ったということです。
 またインドから日本へ帰る途中、上海にて孫文の革命運動に協力を頼まれて「中華民国最高顧問」として参加しています。
 帰国してからは事業家となり、銀行頭取、会社重役の地位にありながら、あるとき突然、これらをすべて捨て去り、辻に立って、人々を悩みから救い、苦しみから解き放つための教えを説き始めたのでした。

 彼のすさまじいまでの体験に裏打ちされた理論は、「天風哲学」として大成されました。その門下には、日本を代表する人材が集まりました。これを信奉し、おしえを受けた人々は百万人を超えると言われます。代表的な人物の中には、東郷平八郎、原敬、山本五十六、そして昭和天皇、北白川宮などの皇族方まで含まれ、近年では、松下幸之助、稲盛和夫、双葉山、長島茂雄等大勢の知識人、著名人が薫陶をうけています。

天風哲学の概念
 人生のすべてのできごとは、すべて自分のこころがつくりだしている。「目にふれる一切合財はすべて人間の心の思考から生みだされている」、その人が「強く思ったことは必ず現実化する」「自分の現在の姿は自分の心がつくりだしたものである」、「豊かさも貧乏も、健康も不健康も、すべて自分が思ったとおりになっている」などなど。
 また、「人生苦もありゃ楽もある」と考える人は、その通りの人生を送るし、「人生ろくなことしかない」と考える人は、実際に悲惨な一生を送る。人生が二度ない以上、「人生は楽しく過ごすもの」と強く思考せよと言い切る。「この世は苦しいものでも悩ましいものでもない。本質的に楽しい、うれしい、そして調和した美しい世界なのである」
 「宇宙の造物主は、もともと人間を強く幸福に生きるように造った」「人間の力でどうしようもない運命は、そうたくさんあるものではない」。そもそも「蒔いたとおりに、花が咲く」、つまり「人生は心ひとつのおきどころ。思い方、考え方で人生の一切をよくもし、悪くもする」「こころに犬小屋みたいな設計を描いて広壮な邸宅などできるはずがない」
 「ぐんと勢いよく生きていけ。毎日これでもか、これでもかという勢いで生きていくんだ」「心が積極化されていれば、そう努力しなくても苦労しなくても幸福になれるように、人間はできているんだ」

 天風先生はものの考え方だけでなく、「幸福に楽しくなる具体的な方法」を説きました。そしてこれを実現するための基本的な訓練として心身統一法があります。
 なお、私自身も心身統一法を勉強していますので、次回の機会に紹介させていただければと思います。
 知れば知るほど深い、中村天風氏にぞっこんの昨今です。

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