加治将一の精神スペース

このページは、作家でセラピストの加治将一さんによるコラムページです。加治さんは、『龍馬の黒幕』『幕末 維新の暗号』『舞い降りた天皇』『失われたミカドの秘紋』(すべて祥伝社)などの歴史4部作が大反響を呼ぶ一方で、『アルトリ岬』(PHP)や『大僧正とセラピストが人間の大難問に挑む』(ビジネス社)などのカウンセリング関連の著書も好評です。そんな加治さんが、日々の生活で感じること、皆さまにお伝えしたいことなどを書き綴っていきます。

2012.12.13(第23回)
日本が危ない

選挙について
 また選挙です。
 のっけから暗い話ですが、民主党だろうか、自民党だろうか、政策論争に意味はありません。
 なぜなら賢者は歴史に学び、そして加治は賢者だから分かるのです(笑)。
 その侵しがたい歴史によれば、マニフェストの賞味期限は政権の座に収まるまでです。
 どの党だろうが政権をとった瞬間に、立派なマニフェストは、謝りもせず豪快に放り投げてしまうのですから、政策論争など時間の無駄。単に時間の無駄だけなら、かってにどうぞ! で済みますが、経費、つまり選挙は税金なので嫌になる。
 民主党も、自民党も官僚には逆らえず、ぜんぶ言いなり。早い話が、日本は官僚党という一党独裁国家でありまして、各政党は官僚党にぶら下がっている二次団体なのですよ。
 むかし社会党という、なんでも反対野党がおりました。

 労働者の味方だ、弱者の味方だ、減税だ、日米安保反対だと、バンバン机を叩きながら随分勇ましいことを言っていた。ちとは骨のある党かなと思っていたら、いざ政権の座に付いたとたんに、唖然とするほどの手のひら返し。ぜんぶ賛成、自民党とまったく変わらない政治をやらかしちゃったのです。
 いえ、もっとひどいことになりましたね。
 なんとシナ、韓国に、半世紀以上前の戦争で、今の日本とはまったく別の大日本帝国の行為なのに、なにを思ったのか「私たちが大変悪うございました」と、土下座行脚に行っちまったものだから、よけい問題をこじらせてしまった。
 戦争時には、間違いなく存在していない完全無罪の我々までもが、犯罪者とされ、謝罪しろ、謝れと冤罪の極みで、大金と便宜供与の技術をむしり取られ続け、ロクなことにはならなかったのです。
 とにかく、イカサマ民主主義、どこの党の政権が勝ったにせよ、官僚支配を打破するシステムがない以上、日本は沈没します。まァすでに、8割がた沈没していますけど。
 企業には製造者責任があります。欠陥品には、損害賠償という重いペナルティーがある。
 ところが政治家と官僚に製造者責任はありません。
 財政赤字を造ろうが、地震津波対策を怠って何万人が死のうが、年金を流用しようが、自殺者3万人を超えようが、トンネルが落ちようが、ぜんぜんお咎めはなく、VIP特権階級の待遇になんら変りはないのですから、天国です。
 支配者=無責任
 この関係を理解してください。我々はこんなシステムのまま国を仕切らせているのですからデタラメになるのは当然です。

日本は、すでにギリシャ状態だ
 ほぼ770万軒。
 なんだと思います?
 日本の空き家数です。
 「ふ〜ん、そんなものかい」と、悠長に鼻の頭なんぞボリボリ掻いている場合ではありません。
 770万軒と言えば、770万軒でありまして、東京全体の家の数が約680万軒ですから、大都市がそっくり空き家になった風景をイメージしてみてください。
 荒涼の一言。世田谷も、渋谷も、銀座も、だーれもいないゴーストタウン、ときおり野犬がとぼとぼと……分かりますか?
 不気味です。
 にもかかわらず、誰が入るのか新築マンションはあいかわらずあちこちで新築工事が進み、そこに入居すれば、元の家はトコロテン式に空き家になるわけですから解体しない限り、さらに空室は増え続けます。

 歯止めがかからない人口減。
 今後土地は下がることはあっても、値上がることは数学的にありえません。
 それでも時々「東京都心の一部が値上がった」などという新聞報道を目にしますが、あれは原発事故隠しと同じ手法で、統計がインチキなのですよ。
 すなわち一等地の、やらせ的な売買のサンプリングで、上がっている、上がっていると騒いでいるだけなのです。
 完全なるお飾り値段。
 ホワイ?
 なぜそんなバカをするかと言いますと、そうしなければ日本が倒れるからです。
 何度も繰り返し、話しているのですが、大切なのでもう一度言います。

 銀行融資の担保は土地です。
 土地を担保にカネを貸しているので、土地の値段が下がってしまえば担保割れになります。
 「担保割れ」
 分かりますね。
 景気のいいときなら、融資先に無理言って新しい追加担保をお願いできるのですが、この不景気では不可能です。
 すなわちもう、銀行の金庫は担保割れの不良債権でパンパンに膨れ上がっているのですよ。
 不良債権の山。追加担保を得られない以上、解決の方法はただ一つ。
 担保自体の価値を上げることです。早い話が地価を上げちまえばいい。
 どうやって上げるか?
 日銀主導で行っています。
 ごっそりと土地建物のリート(証券)を造っては銀行、証券会社、保険会社が買い支えさせる。それで地価の下落を食い止める魂胆ですが、こんなのは詐欺的価格操作ですから、長くは続きません。
 メルトダウンは止まらず、いずれ爆発します。
 時限爆弾、ドカーンといく日は刻々と迫っているのです。

日本はどうなる?
 加治が予想、いや警告していたとおり、最近ジワリと円安です。
 来年はもっと気分はサゲサゲで、1ドルは120円を突破するはずです。
 今までが異常でした。
 借金1,000兆円!
 破綻国家なのに、1ドル=77円という円高状態。いくらなんでもあまりにも不自然なため、日本産業潰しのチャイナ陰謀説が密かに流れていたのですが、あながちデタラメとは言い切れません。
 信頼筋の情報によれば、シナ共産党上層部は、すでに自国を見限っている。だから自分の子弟だけはアメリカに逃避留学、滞在させているのですが、おしなべて莫大な資産を伴っております。
 その資産の預け先は、NYはウォール街の証券会社、つまりユダヤ人なのです。
 仲良くなったユダヤとチャイナ資本が結託しての円高誘導、つまりは日本産業潰しで一儲けを企んでいる、という説がまことしやかに流れていたのです。
 10月25日、ニューヨーク・タイムズが、温家宝の隠し資産を暴露しました。
 家族で、少なくとも2,200億円。
 どうしたら共産国家で、こんな途方もない蓄財が可能なのか?
 方法はただ一つ、賄賂ですね。
 桁違いの賄賂ですが、一面トップの2ページ、力の入った調査報道でありました。
 それに先立つこと4ヵ月前、6月にはブルームバーグが、習近平親族の約300億円の隠し資産について報道しております。
 4月の習近平、10月の温家宝。
 シナ共産党など腐りきっているのですが、なにか気付きませんか?
 タイミングに注目してみてください。ようするに習近平が国家主席になる4ヵ月前です。そう、習近平のイメージ・ダウンを狙った暴露記事に他なりません。
 だれの仕業でしょう?
 江沢民、その人だと言われています。
 その後、だんだんと共産党大会が近くなって、江沢民VS温家宝・習近平という二大勢力の暗闘が厳しさを増し、再度江沢民グループが10月に仕掛けたのがニューヨーク・タイムズの温家宝の隠し資産暴露だった、というのがウォール街の常識であります。
 むろんアメリカ政府はそれにこと寄せて、一石二鳥とばかり、ついでにあまり調子にのると、第二弾、三弾の暴露があるぞ、と警告のカードを切ったわけです。
 なにを言いたいか申しますと、シナ共産党幹部はユダヤとアメリカに、金玉(失礼)を握られているということです。

 それは妙だという人がいるでしょう。
 シナはことあるごとにアメリカに突っかかっているではないか、辻褄が合わないではないかと。
 しかし金玉(失礼)を握られているのは、シナ共産党幹部であって、軍部ではないのです。
 バリバリの軍部は、目の上のタンコブ、いまいましき中央幹部を窮地に陥れるためにも、アメリカと日本への挑戦をやめません。
 日本の幕末と同じ光景ですね。
 外国人に対する尊皇攘夷作戦は、すべて反幕勢力の仕業です。
 この作戦の目的はただ一つ幕府を軟弱だと付き上げ、国内の怒りを幕府に向けさせるためです。
 そしてもう一つ、それを阻止できない幕府に外国の怒りを向けさせるためです。国内外から幕府を突き上げる。これ以外に目的はありません。
 日本が尊皇攘夷なら、こちらはさしずめ尊共攘夷。アメリカ、日本への攘夷戦で、間接的に中央幹部を締め上げ、主導権を握ろうという作戦なのですよ。
 軍部は本気です。
 今後、尖閣を口実に軍事的圧力を増してくるはずで、こんなタイミングでオスプレイ反対! とか、普天間基地反対! と叫んでいる人はそれを知ってのことだろうかと、つい首を捻るのですが、おっかないシナ軍隊が動けば、オスプレイどころの話ではないのです。
 ミサイルが雨あられと降り注げばシェルターのない日本など、ひとたまりもありません。
 ワーワー、キャーキャーと逃げ惑っているうちにふと気付くと、無数の上陸用舟艇が日本海沿岸を埋め尽くしている。
 日本のチベット化です。
 「卑弥呼の以前から、倭はシナの柵封属国であり、歴史を再び元に戻す」
 とかなんとか言われ、日本の教科書が赤く歴史に塗り替えられる。
 これはシナの軍幹部が、平然と加治に公言したシナリオですが、はたして日本は闘えるのか?
 未来を覗けば自衛隊か国防軍か、名前で騒ぐくらいですからもうダメでしょう。脅すわけじゃないが、ぜんぶおしゃかでしょうなあ。

自分で、自分の家族を守る
 シナ侵略はまだ少し先の話し、その前にどうしても起る現象があります。
 円安です。
 円が下がれば、輸入に頼っているオイル代、小麦などは逆に上がるので、いまだかつて経験したことのない高物価の未体験ゾーンに突入します。
 で、給料もいっしょに上がってくれればまだ救われるのですが、無情にも逆に下がる。
 いびつなインフレです。
 それでも官僚は増税路線を手放しません。
 国家財政は破綻し(もうしているのですが)、銀行の不良債権はますます膨れ(もうパンクするほどあるのですが)、やがておかしいと気付いたIMFの査察が入れば、物価統制、預金封鎖という荒療治となるはずです。
 悲観的すぎる?
 いえ、これでも楽観的なのです。
 悲観的というのは、第三次世界戦争を想定することです。

 ああそれなのに、日本人はノー天気といいますか、処置なしです。
 核シェルターを掘って備えているかと思いきや、文化形成に欠かせないTVを観れば、相変わらず危機感ゼロ。
 はしゃぐだけのお笑い番組。
 ジャリタレの学芸会。
 素人のような歌番組。
 これでもかというグルメ番組。
 唖然とする歴史番組。
 愚にも付かないクイズ番組。
 まるでミルトンの「失楽園」に追放される直前の生態で、こんなレベルの国なら天は味方せず、滅んでしまうかもしれませんが、加治は嫌です。
 家族がいる限り、サバイヴしなければならず、したがってちゃんと手は打っています。
 どんな手かって?
 まず、いつでも逃げられるように海外に拠点を設けております。
 もともと銀行は信じていないので、現金は地下の耐火金庫に仕舞っており、預金封鎖でもへっちゃらです。
 株を売り払い、円安を見越して有事に強いドルと、スイス・フランに替えていますが、でも一番多いのは、なんといっても世界の共通通貨アンティーク・コインです。
 金ですか?
 あれ重すぎて持って逃げられませんし、預金封鎖になれば同時に金売買禁止の確率は8割り方あるので、利口じゃない。

 「日本を捨てるのか、裏切り者!」
 ごめんなさい。しかし何と言われようが、そういうことを言う人は不測の事態が起っても、金輪際協力くれない人種ですから、気にしません。
 この国は自国民を守らないことで有名です。
 自分の家族は自分でも守る。これが日本人の正しい在り方なのです。
 そろそろ大人になって自分の頭で考え、真剣に行動しなければならない時期に来ているのです。
 幸せを祈って……



《お知らせ!》
★12月17日(月)、テレビ東京系 番組「決着!歴史ミステリー」(20−22時)に加治が登場します。是非ご覧ください。

★オフィシャルサイト「加治将一の部屋」: http://kaji-room.com/
★加治将一 公式ツイッター: http://twitter.com/kaji1948


『ビジュアル版 幕末 維新の暗号』(祥伝社)が8月1日に発売されました。
『幕末 維新の暗号』『舞い降りた天皇』『失われたミカドの秘紋』『西郷の貌』(すべて祥伝社)を全部まとめた写真集です。
 この写真集は、支配者の日本史偽装を許さないぞ、今後とも真実を暴いてゆくぞという私の確固たる意思表示であります。
 各方面からの圧力がひどく、潰れそうです。どうか1冊でも10冊でも買って応援してください。よろしくお願いします。


『カネはアンティーク・コインにぶちこめ!』(東洋経済新報社)は、おかげさまで三刷りになりました。ありがとうございます。
 この本でコインが売れ、日本中のコイン・ディーラーはコイン品薄に陥ったとか。コイン関係者の嬉しい悲鳴が聞こえてくるようですが、その割にはこっちに足を向けて寝ているらしいのです(笑)。

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Profile:加治 将一(かじ まさかず)

作家・セラピスト。1948年札幌市生まれ。1978年より15年間、ロサンゼルスで不動産関係の業務に従事し、帰国後、執筆活動に入る。ベストセラー『企業再生屋が書いた 借りたカネは返すな!』(アスキー)、評伝『アントニオ猪木の謎』、サスペンス小説『借金狩り』、フリーメーソンの実像に迫った『石の扉』(以上三作は新潮社)など多数の著作を発表。『龍馬の黒幕』『幕末 維新の暗号』『舞い降りた天皇』『失われたミカドの秘紋』(すべて祥伝社)の歴史4部作は大反響を巻き起こし、シリーズ 50万部の売上げ更新中である。その他、カウンセリング小説『アルトリ岬』(2008年 PHP)や『大僧正とセラピストが人間の大難問に挑む』(2010年 ビジネス社)などがある。

西郷の貌(かお) 『カネはアンティーク・コインにぶちこめ!』(東洋経済新報社)

2011年4月に『陰謀の天皇金貨』(祥伝社刊)を、2012年1月に『倒幕の紋章』(PHP文芸文庫)を文庫版として発売。2012年2月に『西郷の貌(かお)』(祥伝社刊)を、2012年4月に新刊『カネはアンティーク・コインにぶちこめ!』(東洋経済新報社)を発売。

★オフィシャルサイト「加治将一の部屋」:
http://kaji-room.com/
★加治将一 公式ツイッター: http://twitter.com/kaji1948

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