船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる
2012.7.23(Mon)
社名:(株)本物研究所 取締役
名前:服部 真和

 皆さんこんにちは。今日からこの社員コラム「本音で生きよう」は12周目を迎えます。いつもお読みいただき、どうもありがとうございます。
 さて今回は、“書と陶が融合した作品”を作られている吉見螢石さんを紹介したいと思います。自らカタチ創る陶器に自らの筆を入れ作品をつくる本格的な作家はそう多くはない、めずらしいスタイルのアーティストです。そして、キーワードは「私探し」、吉見さんの活動を通してそのことについて書いてみたいと思います。

 吉見さんは5歳のころに習字を習い始め、自分の書いた字が褒められることがうれしくってずっと続けていました。高校生になると書家日展作家・木原研石氏と出会われたことにより、習字から書道へと目覚めることになります。
 以来、<書>に熱中し没頭、来る日も来る日も筆と墨による格闘の日々を過ごします。その熱意と才能により作品を発表すれば評価をいただくまでになります。やがて結婚し出産、母となりながらも作品を展覧会に発表し続け同じように評価を得ていたのですが、彼女の心の中でどこか空隙があったそうです。

 今というこの時間を生きる私とは? 20代後半、彼女はそんな想いにとらわれたそうです。そのころになると環境も変わり、筆を持つことも少なくなり、<書>の世界からだんだんと遠ざかっていきました。しかし、内面からふつふつと湧いてくる人生への問い、それをうめるためいろいろなことにチャレンジすることになります。そこで出会ったのが陶芸でした。
 かつて書道に目覚め、<書>と格闘した日々のように、気がつくと夜中まで・・・と陶芸に熱中しました。あるとき陶器に模様を入れようと思い書いたのが、かつて熱中した「文字」でした。そしてそれを発表、しかし自分の作品への想いとは裏腹に、「この陶器に字がなかったらいいのに」と言われショックを受けます。
 吉見さんはそれが悔しくて「どうしてこれには字がないの」と言われる作品を作ろうと決心します。それからは焼き物にひたすら文字を書く創作に没頭。陶器に文字を書くことは、紙に文字を書くのとは大違いで、試みては失敗、試みては失敗という試行錯誤を繰り返すことになります。吉見さんは、<陶>と通して、再びかつて自分を熱中させてくれた<書>に向かうことになったのです。

 現在、吉見さんは焼き物のルーツといわれる須恵器(すえき)に取り組んでいます。 須恵器は古墳時代から平安時代にかけて作られた陶器で、彼女が根拠地としている大阪・泉州地域にはその窯跡が多く残っています。須恵器に取り組んでいる作家の方はあまりいないようなのですが、かつて自分が住む土地で盛んに作られたものに取り組むという姿勢がまた彼女の作家性の一面を表しているようです。
 私探しの旅に出て、私になるということ。吉見螢石さんの<書>と<陶>の出会いの話を聞くとそんな印象を持ちます。昔熱中した書道、しかし一時中断し、私探しのはてに出会った陶器により再び書との遭遇があった。自分がカタチ創った<陶>に<書>を書くという彼女の創作活動、それは私にフィットする世界を探し求めた果てに作品に結実した<私自身>そのものなのかもしれません。実は、吉見螢石さんは私の高校時代の同級生で、偶然にも30数年ぶりに話をする機会を得ました。<書>と<陶>を融合させる作風を築きあげ、百貨店を中心に個展活動をされている吉見さんを見て、私も大いに刺激を受けたのでした。
 ご興味を持たれた方はぜひHPをご覧になってみてください。書と陶がひとつになった作品を見ることができます(ここだけの話、美人ですよ)。

◆螢窯(ほたるがま)
〒590-0441 大阪府泉南郡熊取町久保4-1302-1
HP:http://www.hotarugama.com/



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2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」

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