船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
心の持ち方ひとつで
2013.1.15(Tue)
社名:(株)本物研究所
名前:松本 ゆか

新しい年がはじまりました。


どのような年になっていくのだろうと、ドキドキワクワクしています。


感動、感謝の一年にしていきたいと思います!


さて、前回こちらで
中村天風先生について書かせていただいたのですが


今回は中村天風先生に影響を受けた女流作家の
宇野千代さんについて書かせていただきたいと思います。


宇野千代さんは、

1897年に山口県で生まれます。
1914年岩国高等女学校を卒業し、
1921年処女作「脂粉の顔」で懸賞短編小説一等入選。
1936年に女性ファッション雑誌「スタイル」を創刊します。
1957年には代表作『おはん』で第五回野間文芸賞受賞、翌年に第九回女流文学賞を受賞。
1983年に発表した『生きて行く私』はベストセラーになります。
1996年に98歳でなくなるまで、様々な分野で活躍をされました。


宇野千代さんは
行動力があって、明るくて、自由で、自然体で
とても素敵な女性です。


エッセイを読んでいると
前向きな気持ちになれるので、
よく読んでいたのですが
ある時、意外なことを知りました。


実は、代表作『おはん』を書いた後、
10年以上、1行も書けない時期があったというのです。


『行動することが生きることである 生き方についての343の知恵』(集英社文庫)には、
このように書かれています。


“それにしても、ぴたりと、一行も書けなくなろうとは。
その頃の私の頭の中に去来した思いの一つに、
「私はもう書けない。私にはもう書くことがない。
私はちょうどそういう年齢に達したのだ。
詩想が枯渇する年齢に達したのだ」
という、一つの牢固として抜き難い考えがあった。

「人間は何事も自分の考えた通りになる。
自分の自分に与えた暗示の通りになる」
ある夜、天風先生が言われた。
「出来ないと思うものは出来ない。
出来ると信念することは、どんなことでも出来る」
そう言われた。ほんとうか。
では、私は、書けないと思ったから書けないのか。
書けると信念すれば書けるようになるのか。

十七、八年の間、ぴたりと一行も書けなかった私が、
ある日、ほんの二、三行書いた。書ける。
また、一枚書いた。書ける。
ひょっとしたら、私は書けるのではあるまいか。
そう思った途端に書けるようになった。
書けないのは、書けないと思ったから書けないのだ。
書けると信念すれば書けるのだ。
この、思いがけない、天にも上るような啓示は何だろう。
そうだ。失恋すると思うから、失恋するのだ。
世の中の凡てが、この方程式の通りになると、ある日、私は確信した。
そのときから、私は蘇生したように書き始めた”



宇野千代さんは
この経験をした後
ますます豊かな人生を送り、
天寿を全うされました。

中村天風先生のお言葉はもちろんですが、
素直に納得して、行動にうつせる宇野千代さんもすごいと思います。

このような素晴らしい方達の生き様にふれられることに
おおききな喜びを感じています。


今年一年も
よきであいを楽しみに、
たくさんの本を読んでいきたいと思います。


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3周目:「ワーキングマザーの安心感」
4周目:「映画「うまれる」を上映します」
5周目:「元気の秘訣」
6周目:「今こそ、可能性の窓をひらく時」
7周目:「大事なことを忘れずに」
8周目:「絆」
9周目:「いのちの絆〜映画「うまれる」上映会&講演会〜を開催して」
10周目:「幸せな時間」
11周目:「時間の使い方」
12周目:「ぼちぼちいこか」
13周目:「自然に触れる」
14周目:「中村天風先生の言葉」

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