若き経営者の奮闘録

１３年間の教師生活から一変して入ったビジネス界。義父・船井幸雄からさまざまな教えを受けながら、日々学び、成長していく（株）本物研究所社長・佐野浩一の経営者としての奮闘録をお届けします。

2007.05

　船井幸雄を師と仰ぐという方々は多くおられるでしょうが、私の知る限り、佐藤芳直氏が船井に抱かれる想いはまた特別なものがあるように思います。
　「君は何のために働くのだね？」の問いかけから始まった株式会社船井総合研究所での２５年間。そして、株式会社Ｓ．Ｙワークスの代表を務められるにいたったいまも、その想いに何ら変わりはなく、むしろさらに輝きを増したかのようにお見受けします。
　先日、パシフィコ横浜にて「第４回にんげんクラブミーティング」において、佐藤さんにご講演をお願いしました。経験に乏しい経営者の端くれとして、万感の思いでお聞きしておりました。佐藤さんのお話は、何度聞いたかわかりません。しかし、経営者となってあらためて耳にしたお言葉の数々は、すべて心に深く、強く響くものであり、私の背中をぐいっと押してくださいました。
　「自分ができることだけをやるのは“仕事”ではない。高いハードルに挑戦するからこそ成長する。それが、２１世紀の経営である。現在の自分自身や会社の力量ではなく、『成長』こそが商品なのだ。誰かに喜ばれる自分、ともに喜ばれる私たち。成長して喜んでいただくことこそが、美しい生き様だといえる。」
思わず膝をたたきました！
　これまでも、社員たちに同じような言葉を伝えてきたからです。さらに強い確信へと変わりました。
　成長こそが商品。
　「今日、（当社は）何を成長させられただろうか？」
　「今日の自分はどんな点で成長しただろうか？」
　そんな自問自答を日々繰り返すことが、会社というものの営みなのだと……。
　「そうだ、夢を語ろう！　社員もお客様も強く共鳴できる夢を語り続けよう！」
　佐藤さんによれば、経営者は「未来創造業」。これからも、とことん夢を語り続けていきます。