船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
ロンドン・シティで感じた意外な“気”
2012.6.21(Thu)
社名:(株)船井本社 秘書室・『船井幸雄.com』事務局&『船井メールクラブ』事務局
名前:藤原 かおり

ロンドン・シティにある旧王立証券取引所

ギルドホール。いまもシティの市長の晩餐会や定例の市議会が開かれているよう。

ギルドホールの看板

 皆さんこんにちは。紫陽花の花を道々で見かけ、梅雨を感じさせるこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
 船井本社『船井幸雄.com』事務局&『船井メールクラブ』事務局の藤原かおりです。

 さて少し前のことになりますが、私はこのゴールデンウィークにイギリスに旅行してきました。旅行の少し前に船井幸雄から、「船井メールクラブ(FMC)」の5月配信用の原稿をもらいました。
 そこには、船井と太田龍さんとの共著『日本人が知らない「人類支配者」の正体』(ビジネス社)の第4章【ユダヤから目を逸らしては世界の動きを語れない 〜日本人が知らない「闇の権力者」の構造と正体を暴く〜】の内容が中心に述べられていました。
 同書をお読みいただければよく分かるのですが、その一番のポイントは、

「現在の世界超国家、事実上の闇の政府の中枢はロンドンの金融街であるロンドン・シティにある」ということです。

 旅行は以前から予定していたものですが、その直前にこんな情報を改めて聞いたので、せっかくなので私はロンドン・シティまで行ってみることにしました。
 今年はオリンピック開催のほか、エリザベス女王即位60年記念のダイヤモンドジュビリーもあり、イギリス全体がとても盛り上がっているように感じました。
 そしてロンドン・シティですが、そこにはイングランド銀行やその博物館、ギルドホールなど迫力のある建物が立ち並び、旧王立証券取引所の建物の中の一部はいまはブランド物中心のショッピングモールになっていました。街にはオシャレなショップやカフェが立ち並び、洗練された印象を受けました。
 そしてやっぱりロンドン・シティからは強いパワー(“気”のようなもの?)を感じました。これが世界超国家、闇の政府の中枢の“気”なのでしょうか?

 ……しかし意外なことに、この“気”に私はなんとなく懐かしさを感じてしまったのです。

 「なんだったっけ、何でだろう……」と記憶を蘇えらせると、そう、日本のバブルの時代……1990年頃に似ている気がしたのです。
 その頃、私は高校生でした。その時の感覚が蘇えったのです。
 当時私は、香川県の高松高校という県内では有数の受験校に通っていました。
 私たちの学年は生徒数が過去最大で、大学受験が最高に盛り上がっている時代でした。
 さらに時代はバブル後のまだまだ浮かれムードの時。
 当時のわが校の先生たちは、「とにかく少しでも偏差値の高い大学に入りなさい」「とにかく勉強しろ」と追い立てまくり、私たちも「これをくぐりぬけたら花の大学生活が待っている」と友達同士で励まし合い、都会での大学生活を夢見ながらひたすら勉強に励む、それなりに充実した日々でした。
 そんな記憶から連鎖的に思い出したのがAくんのことです。

 同じクラスだったこともあるAくんは抜群に頭が良い人でした。頭はいいけど、お笑い好きでお調子者のところもある彼は、学年でもとても目立つ存在でした。
 成績は毎回トップクラスながらいわゆる“ガリ勉”タイプではなく、授業中は専ら友達とおしゃべりをして授業の邪魔をしていました。
 先生が怒って、「A、お前そんなにうるさくするんやったら、この問題答えてみい」と問題を当てると、どんな難問もスラスラ答えてしまうのです。
 「おーー!」と生徒たちの賞賛を集め、先生も何も言えず、注意もしづらい存在でした。
 彼は愛嬌もあったので先生にもかわいがられ、何しろ成績が抜群なので、何をやっても「まあ、Aやから仕方がない」と目をつぶってくれる特別な存在だったように思います(結局学校にとって、生徒の倫理教育より大学進学が優先だったのです)。

 「学校外でのAくんのやんちゃぶりはもっとすごいらしい」とか「彼の自宅での勉強量は半端じゃないらしい」等、両極端な噂が飛び交う、ある意味魅力的な人でした。
 そんな彼は、高校入学当初から東大志望で(おそらくもっと前からでしょう)、遊ぶ一方で計画的に勉強をこなし、すんなりと現役で東大に合格していきました。
 「やっぱりAくんはすごいね」というのが同級生たちの一致した意見でした。

 Aくんは東大卒業後、主要テレビ局のひとつに就職したと、風の噂で聞きました。
 そういえば彼は高校時代から「お笑いのテレビ番組を作るのが夢や」と言っていました。
 それにしてもこの就職難の時代に、有名なテレビ局に入るなんて「Aくんはやっぱりさすがやね」というのも、皆の一致した意見でした。

 月日は流れ、いまから数年ほど前に、私はテレビでAくんの名前を聞くことになります。
 何か人気のお笑い番組を作った……というのならよかったのですが、ニュースの事件報道でです。
 なんと、覚せい剤取締法違反の罪の容疑者としてAくんの名前を耳にしてしまうのです。その後、新聞にも載りましたが、Aくんに間違いはないようでした。当然、同級生の間でもショックが走りました。「なぜAくんが……」。

 彼に何があったのか……。その詳細は知る由もありませんが、ロンドン・シティの街を歩いていて、なぜか私は自分の高校時代に思いを馳せ、そしてAくんのことを思い出してしまったのです。

 膨らんだバブルはやがて、はじけるかしぼむしかないだろうし、傲慢やエゴが主体の資本主義はやがて限界がくる……。
 もちろん、目標に向かってがむしゃらに努力するなど、競争時代にも良さはあったと思うのでそれらは残しつつも、これからは「本物」とか「バランス」「他者への愛」など、これまでよりさらに進んだ要素がより大事になってくるのではないか……と思います。


2周目:「鳥インフルエンザからニワトリを想う」
3周目:「日本の独立と個人の自立」
4周目:「資本主義について思うこと」
5周目:「“野性”を目覚めさせるには・・・」
6周目:「にんげんクラブ全国大会で気づいた“つながり”」
7周目:「歪みを正す方法」
8周目:「“グレー”からの脱却」
9周目:「“コンサバ”に思う」
10周目:「“野菜”は本当に健康にいいのか?」

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