船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
出雲大社と古事記と大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)について
2013.5.1(Wed)
社名:(株)船井本社 秘書室 『船井メールクラブ』事務局
名前:間山 八月

出雲大社本殿平面図

 皆様、こんにちは。(株)船井本社の間山です。今日から5月ですね。暖かい陽気にさそわれて、GWにお出かけされる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 さて、前回に続き、出雲大社に関することを書かせていただきます。出雲大社の主祭神である大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)について、どんな神様なのか、また1000年以上の歴史があるお社に祀られた理由も知りたいと思い、いろいろ調べてみました(前回同様超初心者レベルのため、すでにいろいろご存知の方には申し訳ありません)。

 出雲大社の主祭神である大国主神は、古事記に登場する神様です。イザナキの子である三貴神(アマテラス・ツクヨミ・スサノオ)の、スサノオの6代後の子孫だそうで、八俣の大蛇のエピソードが有名なスサノオから大国主神の国造り・国譲りまでの出雲に関するお話は、なんと古事記の神代の巻の3分の1のボリュームを占めているのだそうです。

大国主神が登場する古事記のあらすじを簡単にまとめてみました。

●因幡の素兎のエピソーで有名な、国造りのあらすじ
 大国主神には八十神(ヤソガミ)という多くの兄弟の神々がおり、因幡の八上比売(ヤガミヒメ)に求婚しようとしていた。ところがヤガミヒメはオオナムヂ(大国主神)を選んだため、怒った八十神たちは、オオナムヂ(大国主神)をだまして何度も命を狙った。追い詰められたオオナムヂは、スサノオのいる根の堅州国に行くようアドバイスをうけ向かう。根の堅州国ではスサノオの娘の須勢理毘売(スセリビメ)の助けを借りて、スサノオから出される試練を潜り抜けたので、スサノオから大国主神の称号をさずかり、地上の国の王様となって国土建設に力をつくした。

●国譲りの場面のあらすじ
 高天原のアマテラスと高御産巣日神(タカムスヒノカミ)は、子供の天忍穂耳命(アメノオシホミミのミコト)に葦原中国(地上)の支配を命じ、王である大国主神に国を譲るよう使者を派遣するが失敗。そこで、建御雷之男神(タケミカヅチノオノカミ)を地上に送り、譲渡に反対する大国主の子の建御名方神(タケミナカタノカミ)を屈服、諏訪(長野県)に幽閉した。大国主は自らを祀る太い柱と高々と千木がそびえる神殿を建てることを条件に、地上を高天原に譲り、遠い幽界に隠れた。


 つまり、大国主神は、多くの困難を乗り越えて地上の国(葦原中国)を平定した後、高天原の命に従い国を譲って幽界に隠れ(あの世にいき)ました、というのです。なんとなく裏がありそうな内容です。この状況を分りやすく説明してくれる本がないか探してみたところ、『逆説の日本史@古代黎明編』(井沢元彦氏著 小学館文庫)の、大国主命編に、独自の目線で書かれた解説を見つけましたので、ご紹介します。

 古事記には大国主神からアマテラス側に平和裏に国譲りがあったように書かれています。しかし、井沢元彦氏によると、実際は、大国主神にアマテラス(大和朝廷)から、国の統治権を譲るように使者を出して命令をしたのではないかというのです。そして、使者を懐柔して抵抗する大国主側に、「現世の政治は我が子孫がする。おまえはあの世のことをしなさい」と、最後通告をつきつけ、戦いに敗れた大国主神を祀ったのが出雲大社だというのです。

 井沢元彦氏は、「雲太、和二、京三(うんた、わに、きょうさん)」といわれるように、「出雲大社が1番、東大寺大仏殿が2番、京都御所の大極殿が3番」という高さの順番に注目、なぜアマテラスの系統である天皇の住まいの京都御所より、国譲りで敗れた大国主神を祀る出雲大社が高いのかについて、古来より日本人が大切にしている「わ」の精神と、霊のたたりを恐れたからではないかと自説を唱えていらっしゃいます。

 また、出雲大社本殿での大国主神が祀られている場所が参拝客を向いていないことについても書かれています。
 
 右上の「出雲大社本殿平面図」を見るとわかるように、大国主神は西を向いており、参拝客が拝んでいるのは、御客座五神という古事記の最初に出てくる神様たちになります。その理由について、大国主神は神様ではありますが、この国(大和朝廷)の正統な主権者ではないため、拝む必要がないからではないか、というのです。
 では、なぜ拝む必要のない神様のために日本一大きい神殿を作る必要があったのかというと、たたりを恐れたため、と解説されていらっしゃいます。
 そして、御客座五神は皆大和朝廷の神様であるため、たたりをもたらすかもしれない大国主神を監視しているのではないかというのです。また、出雲大社をお守りしている最高の神官である出雲国造家は、なんとアマテラスの子孫の系図だというのです。出雲国造家と天皇家はご先祖が兄弟だなんて、すごいお話ですよね。

 古事記と大国主神と出雲大社についてちょっと調べるだけでも、興味がつきません。 このゴールデンウィークにもし神社に行く機会がありましたら、祀られている神様がどなたなのかを調べてみるとルーツがわかって面白いかもしれません。
 また、出雲大社にお参りに行った際には、ご本殿正面だけでなく、本殿の西側に回って大国主神にもぜひお参りをされることをおすすめします。


7周目:「小さな命と向き合うこと」
8周目:「おかと高江洲先生」
9周目:「墓参りについて」
10周目:「健康って本当にありがたい」
11周目:「銭湯にはまっています」
12周目:「最近感動したこと」
13周目:「オープンワールド 今年でファイナル!?」
14周目:「東経135度+αの旅で感じたこと」
15周目:「東経135度+αの旅で感じたこと 《その2》」
16周目:「出雲大社について」

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