舩井幸雄写真館(船井幸雄写真館)

このページは、ありし日の舩井幸雄の日々の活動や船井グループのイベントなどの様子、その他もろもろを写真でご紹介したアルバムです。

2017年08月

2017年8月2日
 
  会場になった衆議院第二議員会館。
【種子法学習会 〜種子法廃止で、たねはどうなるのか?〜
認定NPO法人 メダカのがっこう主催 @衆議院第二議員会館】

今日は、当サイトのコラム【中村陽子の都会にいても自給自足生活】でもご寄稿いただいている中村陽子さんが代表をつとめる認定NPO法人 メダカのがっこう主催で、「種子法学習会」が衆議院第二議員会館 第一会議室で開催されました。
今年の4月にあっという間に衆参議院で可決されてしまった種子法廃止案。しかもそのことについてほとんどメディアで取り上げられず、国民の多くがこのことを知らないのが現状です。本日は【種子法が廃止されると、今後、どのようなことが起こりうるのか】ということを主なテーマに3人の方が登壇しました。
 
   司会進行をつとめる中村陽子さん。


司会進行は中村陽子さんがつとめ、登壇者は、篠原孝さん(衆議院議員、元農林副大臣ほか)、印鑰(いんやく)智哉さん(日本の種子を守る会事務局、元オルター・トレード・ジャパン政策室室長)、山田正彦さん(日本の種子を守る会顧問、元農林大臣、弁護士)の3人でした。
 
    講演中の篠原孝さん。

『TPPはいらない!−グローバリゼーションからジャパナイゼーションへ』(日本評論社)などの著書もある民進党衆議院議員の篠原孝さんは、今日は民進党代表選に関する両院議員大会への参加と重なりましたが、その合間を縫って参加され、会場に臨場感のある空気をもたらしました。
 
    篠原さんへの質問タイムの様子。
「農家からの質問を踏まえて」というあらかじめ主催者側が用意していた約10項目の質問に答える形での講演になっていました。篠原さんは「“種子”を守るのは民間ではなく国がやるべきことであり、それは環境で言えばきれいな空気を守るということにもつながる。例えば1920年にアイルランドでジャガイモが全滅し、食料がなくて多くの人がアメリカに移住したが、それも(ジャガイモの)品種の多様性が保たれていれば起こらなかったことです。このように多様な品種を守ることは人間が生きていくためにとても大切なことであり、それは国がやるべきことでしょう。種子の管理が民間に委ねられると、資本力のある多国籍企業の侵入を招く可能性は大いにあり、種はすぐさま『儲けの種』になってしまいかねません」というような話をしていました。
また質問の中には「農家たちが最も心配している、(種子法廃止で)自家採種を禁じられる可能性があるのか否か」というものがありましたが、これに関しては「禁じられる可能性はありません」と答えていました。
講演時間は予定より短縮され、篠原さんは大急ぎで両院議員大会の方に戻って行きました。
 
  スライドを用いて講演中の印鑰智哉さん。
続いて印鑰智哉さんが登壇しました。
『種子法廃止と化学企業による農業支配』というテーマでスライドを用いながら、多くの内容を足早に説明していきました。

まずは種子法の説明から、種子法廃止の理由や(その主な理由は「民間企業の投資意欲を割いてしまうから」という単純なものだそうです)、狙われているのは何か、今後、危惧されることなどを説明していました。また、「グリホサート」という除草剤の残留基準が今年、大幅に緩和されたが、その目的は、すぐに輸入される小麦がプレハーベスト(収穫前に除草剤を掛けて枯らすと、乾燥の手間が省ける)で汚染されているのでそれを日本に輸入できるようにするためと、今後、遺伝子組み換え作物を日本で栽培しやすくするためです、などと説明していました。(※「グリホサート」に関する詳細はこちらもご参照ください。→ http://www.funaiyukio.com/nakamura/index_1707.asp
 
     講演中の山田正彦さん。
続いて、山田正彦さんが登壇しました。テーマは「今後の見通しと展開」です。山田さんは「日本の種子を守る会」の顧問もされていて、著書に『アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!』(サイゾー)や『輸入食品に日本は潰される―農水委員会理事、衝撃のレポート』(青萠堂)などがあります。
山田さんは「米国、カナダも主要穀物について農家は自家採種や公共品種(優良品種)が主流で、オーストラリアも95%が自家採種です。また遺伝子組み換え農作物を作らないと決めている国は世界中で相当数あり、憲法で禁止している国もあるほどです」と述べ、それらと比較した日本人の食に対する意識の低さを指摘していました。

その後、篠原孝さんが戻ってきて、今日の3人の登壇者が前に揃い、全員参加での質疑応答の時間になりました。
 
   3人の登壇者が揃っての質問タイム。

会場から質問の手を挙げた人の中に、実際にご家族で小規模農業をされていて、篠原孝さんの長年のファンだという男性がいました。とくに感銘を受けたという1985年に篠原さんが出された『農的小日本主義の勧め』の本を持参し、篠原さんに熱い想いを語っていました。
 
篠原さんに長年ファンである思いを伝える
来場者。

それに対する返答として篠原さんが「ありがとうございます。あれは30年以上前に出した本ですが、言っていることはいまで言う藻谷浩介さんの『里山資本主義』とだいたい同じですね。当時は周りから相手にされず、変人扱いをされました(笑)」などと語っていました。
 
  「日本の種子を守る会」のパンフレット。


「日本の種子を守る会」では、手軽に配れ、注意を喚起するためのパンフレットも作っていて、随時入会受付中だそうです(個人会員:一口2,000円、団体会員:一口20,000円)。
会場は終始熱気に包まれ、3時間半のプログラムはあっという間に幕を閉じました。
 
衆議院第二議員会館の中にある喫茶店の入り口。


〜おまけ〜
衆議院第二議員会館の中にある喫茶店。
このほかコンビニや大手コーヒーショップも入っていました。
船井幸雄
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